立川志の輔 地震にも揺るがない自信

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

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今日もお付きあい頂けましたら

昨日の談志のショックが大きかったもので、
今日も落語のお話を書きたくなりました。
私が落語の魅力に気づいたのは、学生時代。

 

深夜に友人の家で、といっても何故か
私一人で友人はいなかったのですが、
TBSの落語特選会を聞いてた時のことです。

 

その日は、柳家小三治の噺でしたが、その少し前に
たまたま私は、小三治を「FMファン」
(か別の音楽関係の本に)で見ていました。

きっと「あっ、あの本に出ていた人だ」
とでも思って見ていたのでしょう。

 

その本によりますと、柳家小三治は
オーディオに詳しく、また良いものを
持っていらっしゃるということでした。

 

音にちょっとうるさい小三治が聞き手となって
毎月、ゲストと対談をするという連載を
その音楽雑誌にもっていたのだと思います。

 

 

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次第に引き込まれ

最初は少し前に見た人、という程度の軽い気持ちで
見ていたのですが、そのうちに自分が噺に
グイグイと引き込まれていくのを感じました。

 

次第に私は、息を詰めて聞くようになっていたのです。
その日の出し物は「小言幸兵衛」という演目でした。

それ以前からも、私は自分が落語好きだと思って
いたのですが、実は落語の本当の魅力には
まだまだ気づいていなかったのです。

 

「ええっ!、落語ってこういうものだったの!」
という大きなショックに襲われたことを
今でもはっきりと覚えています。

 

このTBSの「落語特選会」という番組は
一つの噺を榎本滋民さんの丁寧な解説付きで
じっくりと聞かせてくれる他にはない良い番組でした。

 

放送時間が、追いやられるようにだんだん
遅くなってゆきましたが、それでも私は
月に一度のこと番組を楽しみにしていました。
良い番組がなくなってしまうのは本当に残念ですね。

 

 

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それからは落語を聞きに

その「落語特選会」の録画撮りをしている国立劇場にも、
小三治を聞きに何度か足を運んだ記憶があります。

 

それだけでは飽き足らず、そのうちに
上野の鈴本の「余一会」という小三治の
落語会にも行くようにもなりました。

 

余一というのは、演芸場のブログラムが
10日毎なので、一ヶ月が31日ある月は
一日余るのです。

 

そこでその日を「余一会」と名付けて
小三治の会がありました。
ですから毎月ではありませんが。

 

その頃の私は、落語友達もなく一人で
行っていましたが、そのうちに友人と
小三治の会以外にも行くようになりました。

 

 

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かなり以前の志の輔の会で

今は人気がありすぎてチケットを手に入れるのも
大変になってしまった毎年、恒例の志の輔の
パルコでの会に友人と行った時のことです。

 

落語が始まってしばらくすると、地震がありました。
そんなに大きくはないとはいえ、そんなに
小さくもなく、一瞬、観客は息をのむような感じに。

 

落語を演じている会場はパルコの上の方の
7階か8階だったと思います。

 

その時、舞台には屏風ではなく、ちょっと
モダンな衝立が置いてありました。

 

志の輔は、揺れにほんの少し動揺している観客に
自身も少し、噺の間を開けました。

 

そしておもむろに衝立の方を、見て言ったのです。

 

 

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「この衝立が倒れたら、考えましょうか」 

さすが志の輔、観客は大爆笑でした。

 

何度も繰り返し繰り返し稽古をしている
完成度の高い噺と、こんな見事なアドリブ。
落語の魅力は尽きることがありませんね。

 

(小三治が好きといいながら、昨日も今日も
志の輔の話ばかりしていますが、まあいいですよね、
談志の弟子なのですから)

 




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