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薄いピンク色
昨日のブログのタイトルは「ニューヨークのバラ」と
しましたが、最初は「ニューヨークのバラ色のバラ」
にしようと思っていました。
でも、昨年のことを思い出して変えました。
去年の3月まで私は「バラ色のバラ」というのはピンクの
淡い色のバラを指すのだと、信じて疑いませんでした。
1月13日のブログ「この世で一番、縁の深い命」の写真の
バラより、もう少し淡いピンクだと思っていたのです。
深紅のバラ
しかし昨年の3月末のことでした。
お目にかかったことのないカメラマンの方のブログに
真っ赤なバラの写真が載っていたのですが、
それを「バラ色」のバラと書いてあってのです。
その時は、その方が誤解をしているのだと
私は思っていました。
「当たり前でしょう?」
2、3日後、その方に会う機会がありましたので
その話をしてみました。
そばに他の女の方もいらしたので、まずその女性に聞きました。
「バラ色のバラって、何色だと思いますか?」と。
するとその方は「深紅」と答えたのです。
そんなこと当たり前でしょう?、といわんばかりの口調でした。
私の確信が、グラグラッと崩れ出しました。
「そうなんですか!?」と、
今度はカメラマンの方に向かって聞くと、同様の答え。
本当はどちら?
先日、あるにおいだけがわからない、あるいはわかるものの
感受性が鈍い状態を「嗅盲」と呼ぶが、本人も自分が嗅盲で
あることに気づかないことが多い、と書きました。
バラ色が深紅だと聞いた私は、まさにそんな感じでした。
みんなが知っている香りを私だけが感じていない事実に
初めて気づいた、かの如くです。
もし昨日書いたニューヨークのバラの色が深紅であるならば
私はそのバラが「ニューヨークによく映えた」とは
書かなかったでしょう。
強い赤味を感じない淡いピンク色だからこそ、
雨に煙るグレーイッシュなニューヨークの街に
とても似あっていたと思ったからです。
「バラ色」と聞いて、みなさんは何色を思い浮かべるのでしょうか?