米州作「東風(菅原道真)」

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 
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のっけからなんですが、私はお人形に限らず、
部屋に物を置くのが嫌いです。

 

必要なものさえ置きたくないくらいで、
何もない部屋が好きです。

 

(私の理想の部屋は、みぎぃさん曰く
「それじゃ、仙人だよ」です)

 

ですから普段は、部屋にお人形を飾ることはありません。
ただ、おひな様の時期に小さなものと、
それと重なる時期にこのお人形を出します。

 

このお人形は菅原道真で、手にしているのは梅の花。
そうです、これは道真が讒言で太宰府に左遷される時に
庭の梅に別れを告げたあの有名な歌のシーンです。

 

「こちふかば 匂ひおこせよ梅の花
あるじなしとて 春な忘れそ」

 

「こち」を東風と書くので、このお人形の名前は
「東風(とうふう)」といいます。
昔の米洲作です。

 

梅の花ですから、今の時期のものですね。
そして、このお人形が好きだった母は、
今日2月29日が命日ですので、一年のうち2月だけは
このお人形を出してあげるようにしています。

 

と書きますと、ちょっとは孝行娘のようにも
思われるかもしれません。

 

しかし実態は、このお人形さえ処分しようと
した(!)のですが、結局いまだにあるというだけに
すぎないのです……。

 

「梅見月 『うぐいす豆餅』」で始まった2月も、
今日で終わります。

 




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