宝物自慢! 「オーク(どんぐりの木)」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

先日お話した、私の宝物の木です。
これは大きくなると、どんぐりの
なる「オーク」という木です。

 

実はショップの写真やこちらの
ブログでも、自慢気にちらちら
と登場させていました。

 

でもみなさんは、それが「自慢」
だとは思わなかったに違いありま
せん。
たかが、ちっちゃなどんぐりの木
ですから。

 

 

 

 

オーク(Oak)は、ブナ科 コナラ属
(学名 Quercus)の植物の総称です。

 

ヨーロッパナラ(ヨーロッパオーク、
イングリッシュオーク、コモンオー
ク,欧州楢、英名 Common Oak,
学名 Quercus robur)が代表的な
もの。

 

なお、アカガシ亜属  Quercus
(Cyclobalanopsis)は別属とされ
ることもありますが、オークに含
まれます。

 

 

 

 

ヨーロッパナラは、ヨーロッパ
から小アジア、北アフリカの一
部で原生する広葉樹で、学名は
ラテン語で「硬い楢」を意味し
ます。

 

英名「Pedunculate Oak」は、
花弁のあるオークの意味で、
コナラ属の基準種です。

 

英語で「oak」というと、この種
のことで、ホワイトオーク節
(section Quercus)に属します。

 

イタリア(Q.brutia  Tenore)、
東南ヨーロッパ(Q.pedunculiflora  K.Koch)、
小アジアとコーカサス(Q.haas  Kotschy)、
に分布するものは別種と
みなされることもあります。

 

 

 

 

 

ヨーロッパナラの特徴

大きな落葉樹で、25〜35メートル
(40メートルに達するものも)
の高さをもち、切れ込みのある
ほとんど無柄(短い主軸のある)
の葉は7〜14センチの長さです。

 

開花は春の中頃で、その年の
秋に果実、ドングリが熟します。

 

ドングリの直径は2〜2,5センチで、
3〜7センチの柄1つにつき
1〜4個のドングリがなります。

 

ゴツゴツとした大きく広がった
枝の樹木で、長命だそう。

 

数世紀を生きているものも
あり、最古級の木々の多くは
枝打ちがなされているようです。

 

 

 

 

ヨーロッパナラの最高齢は、
リトアニアのスタムルジェーに
ある樹齢1500年の木で、ヨーロ
ッパ最古のオークといわれてい
ます。

 

デンマークのイェーアスプリス
のKongeegen(王のオーク)
は、樹齢1200年、

 

スウェーデンのクヴィッレー
カン(Kvillelen)には、1000
年以上の周囲14メートルにも
達する木があります。

 

枝打ちされていない木では
ドイツのイーフェナックのも
のが最古でこの木の近隣の木
の年齢により推定された樹齢
は、700年から800年。

 

 

「Masayuki Tsuda 2022年7月26日

たった1本のオークの木から
作られた螺旋階段が チェコ
南東部のレドニツェ城の
図書室にはあります。
ウィーンの建具職人によって
19世紀半ばに製作された階段
で、この階段に施された動植
物をモチーフにした彫刻は、
ブルゴーニュやイギリスの後期
ゴシック様式を参考にしている
そうです」

 

 

オークは合計、数百種類以上が
知られていて、亜熱帯から亜寒帯
まで北半球に広く分布しています。

 

日本語では
落葉樹の種族はナラ(楢),
常緑樹の種郡はカシ(樫)

 

と呼ばれますが、樫はライヴ
オークであり、正式には楢
がオークです。

 

ヨーロッパのオークの多くは
日本でナラ(楢)と呼ばれる
落葉樹で、常緑の樫は南ヨー
ロッパ以外では稀です。

 

 

 

 

ヨーロッパナラは、近隣種の
フユナラ(Quercus  petraea)
とは生息範囲の多くが重複し
ます。

 

両者の差異は、ヨーロッパ
ナラの葉が、非常に短い葉
軸を持つ花便のあるドング
リが実ることで、2つの種は
天然で雑種(
Quercus x
rosacea)
を作ります。



これらは、自然環境において
は、昆虫その他の野生生物に
対して重要な存在です。
無数の昆虫が葉や芽の上、
果実の中で暮らしています。

 

どんぐりは、いくつかの
小さな哺乳類や鳥(特にカケス)
たちにとって、価値のある
食料資源となっています。

 

 

 

 

ヨーロッパナラの木は、林業の
ために育てられその心材は長持
ちし、内装や家具へ用いられます。

 

ヨーロッパナラ材は、繊維に
対して垂直な横断面を見るこ
とで、簡単に見分けがつき、
目立つ明暗の(大抵は幅広い)
年齢が特徴的です。

 

春財は、多数の導管(0.5ミリ
以下)が見られます。
0.1ミリ以下の黄色から褐色の
放射状の模様が年齢を横切っ
ています。

 

 

 

 

明治時代の翻訳家が、落葉樹
のオークを「樫」と誤訳した
例があり、現在も混同されて
いるようです。

 

温暖な地域に分布する常緑の
オークはライヴオーク
(Live oak)と呼ばれます。

 

オークは加工しやすい種が多く
ヨーロッパや北アメリカでは
家具やフローリング(床材),
ウイスキーやワインの樽の
材料等に広く使われています。

 

 

 

 

オークの木肌は、中程度から
粗めの堅い木材で、木目がは
っきりして、特に柾目面には
それが美しい模様として現わ
れます。

 

また、虎斑(とらふ)と呼ばれ
る虎の斑紋を連想させる模様が
現われることも特徴。

 

材木用として、ヨーロッパ原産
のヨーロッパナラなどの落葉性
のナラ類が代表的です。

 

日本のミズナラ材は、このヨー
ロッパナラに匹敵する性質をも
つ高級オーク材です。

 

 

 

 

他に、
北アメリカ原産のレッドオーク
(ロバタエ節 SectionLobatae)
やホワイトオーク
(クェルクス節  Section Quercus)、
樹皮をコルクとして用いる
コルクガシ(Q.suber)
などが有名です。

 

北米のホワイトオークはウィ
スキーの樽として使用されて
いるそうですが、サントリー
ウイスキーも、この木でで

た樽に詰められているので
しょうか。

 

東京ミッドタウンにあるサン
トリー美術館の床は、サント
リーウイスキーを詰めていた
樽のオークを使用しています。

 

 

 

 

オークの葉は、柏の葉に似た
特徴的な形をしていて、オー
クリーフという意匠としても
よく知られています。

 

しかしオークの葉形は、種に
よって様々でヨーロッパナラ
の葉はほんの一例に過ぎません。

 

深く切れ込んでいて先端がとが
っているもの、細長いもの等々
で、これは、EUの硬貨にも同じ
ような形が使われているそうです。

 

 

 

 

 

日本に植えられたヨーロッパナラ

京都大学農学部のオリンピックオーク

1936年、ベルリンオリンピック
の金メダリスト、田島直人
(三段跳び)が、副賞として
ヒトラーから受けた、高さ30
センチほどの小さな鉢植えを
母校に寄贈したものだそうです。

 

以降、70年を経て、樹高20
メートルにも達していました
が、2008年、ナラ枯れ病の
ために枯れてしまいました。

 

 

椙山女学園中学校・高等学校のオリンピックオーク

こちらも同じく、ベルリンオリ
ンピック副賞として金メダリス
ト(水泳200メートル平泳ぎ)
の前畑秀子が、副賞として受
けたものですが、既に枯れて
いて、現在は2代目が植わって
います。

 

 

広島平和記念公園

1961年、西ドイツ大学
教授団から寄贈されたもの。

 

 

日英グリーン同盟

2002年、日英同盟(1902年)
締結100周年の記念として
英国大使館が実施しました。
2002年1月末から12月まで
の1年間にわたり植栽が行わ
れ、47全ての都道府県、
約200か所に植樹されました。

 

 

 




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4 thoughts on “宝物自慢! 「オーク(どんぐりの木)」

  1. SECRET: 0
    PASS:
    シュウママさん
    ありがと~!
    は~い、わかりました。
    気長にね,気長に。。。
    去年,実がなりそうになった時,本当に、まさか、まさか!、と思った。
    今のオークは2代目なんだけど、最初のはね,うち来たときから私の背より大きいのに,一度も実がなりそうにすらならなかったもの。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    何通もコメント投下すみません(笑)
    これこれ、オークちゃん、見たかったんですよ~!
    昔、私もオークって凄い木だなぁと興味津々だった時がありました。ケルトのドルイドが祈祷?する時は必ずオークの木の下だったとか、イギリス国内にもオークのつく地名が多く残っていたり、不思議な木ですよね。
    小さくてもやっぱり葉っぱはしっかりオークで可愛いなぁ~
    この後もオークちゃんは元気でしょうか。
    夜は眠れていますか?(笑)
    一方、私はあのクサくて黒い花の咲いた珍しいらしきサボテンをとうとう枯らしてしまいました(笑)

  3. SECRET: 0
    PASS:
    みぎぃさん
    いえいえ,いっぱいありがとうです!
    イギリスだけでなくて,アメリカでも地名についてない?
    「オーク通り」とかいうレベルで。
    私はオークについて専門的なことは全くわからないんだけど,それほど欧米ではフツーにある木、という意味ではないのかとも思うけど。。違うかな。
    いわば、日本でいえば、ススキやオオバコのような「雑草」の「木版(?)」。
    となると日本ではなんだろうか。。。松?、杉?
    そう,小さくてもオークの形してるの、ぐふふっ。。。
    今実のたまごは、あの写真よりちょっと大きくなったよ。
    このブログ、リンクできないんだけど(多分)、↓のね、
    http://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventrypreview.do
    このブログの一番最初のブログなんだけど,そこについている写真の「W」と「e」の下に木の棒みたいのがあるの、見えるかな?
    これが,去年落ちたどんぐり(になりかけのもの)。
    もう,帽子が出来かけの頃だったんだよぅ。。。
    な、なんと、腐った肉花,枯れてしまったのですか。。。
    でも,一度だけでも咲かせることができて,本当によかったね。

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