「一切衆生の恩」 

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

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「アート展」に行く電車の中で

今年も横浜で、みぎぃさん御一家のアート展が開かれました。
みぎぃさんは都合で、今年は帰国できなかったのですが。
そのアート展へ行く途中の話です

 

出かけたのは、初めて乗った夜行バスの往復の影響もあり、
風邪でボロボロになって3日間寝込んだ次の日でした。

 

東急東横線の渋谷駅で、始発電車が出発するのを
電車に乗って待っていた時。

 

 

 

電車に乗っても大丈夫かなぁ……

体調も良くなかったせいか咳が続き、むせてきました。
私が「発作」と呼んでいる、呼吸が出来ない状態になりそうに
なったので急いで電車から降りました。

 

このまま行って大丈夫だろうか……、不安がよぎります。
少しおさまり気味になったのを幸い、私は思い切って
出発直前の電車に飛び乗りました。

 

しかし、咳は続いていました。
すると、隣りに座っていた女の方が、のど飴を下さったのです。

 

おかげで喉の状態はかなり楽になりました。
とそんな時、学芸大前に停まっていた電車から
アナウンスが聴こえてきました。

(写真は馬車道「ヴィドフランス」の「クロワッサン DE パリ」)

 

 

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電車が立ち往生

アナウンスの内容は、「田園調布駅」で人身事故が
起こったために、しばらく停車するというものでした。

 

乗客は一様に、困った顔をしていましたが
なすすべはありません。

 

10分ほどか、もう少し経ってからでしょうか、
バスの振替輸送をしますというアナウンスがありました。

 

行先は一カ所ではなく、何カ所かあって
いろいろな所へ行くことができたようです。

 

バスで振替輸送をするというからには、復旧までに
かかる時間が短くないということを意味しています。

 

私は少々迷いましたが、不案内な場所でもあり気管支の
状態も良くないので、このまま待つことにしました。

 

結局一時間ほどして、急行だった電車が
各駅停車となって、運転が再開されました。

 

 

 

降りる時に、残りの飴を

いくつか先の「菊名」という駅で
先ほどのど飴を下さったお隣の女性が、降りました。

 

私は「ありがとうございました」とお礼を申し上げると、
その方は、すでに手に用意していた先ほど下さった
残りの飴を手渡してくれたのです。

 

「残りものですが……」と言葉を添えて。

 

菊名で降りられたその方も、今日は菊名にある息子さんの
お家を訪ねてこられたということで、
この沿線にお住まいの方ではありませんでした。

 

私がその方に、再びお目にかかるということはないでしょう。

 

頂いた飴が、写真の
「キシリクリスタル 大人の濃いミルクのど飴」です。
口に入れた瞬間、やさしい甘さが口に広がりました。

 

 

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やっと馬車道に到着

そんなこんなの難道中でしたが、
ようやく目的地の「馬車道」に辿り着きました。

 

ふっ〜、やっと「馬車道に辿り着きました。
馬車道」って何て読むの?、と思った方はこちらへどうぞ)
に着きました、やれやれ。

 

写真は、横浜・馬車道にある「ヴィドフランス」の
「えびすかぼちゃパン」です。

 

目的のギャラリーには去年も来ましたし、
地図も見てきたのでたどり着けるでしょう。
なんといっても駅から徒歩1分ですし。

 

 

 

去年も来たビルですが

と思ったのが甘かったのです、15分以上ウロウロと。

 

ここかな?、と思ったビルの扉のそばに行くと、
そのビルに入ろうとしていた女性が言いました。
「どこかお探しですか?」と。

 

そのビルは私が目指しているビルとは違いました。
私の行きたいビルの場所を、その方に教えてもらった私は
お礼を言って、急いでそちらの方向に歩き出しました。

 

角を曲がり「あのビルかな?」と思っていると
心配をして下さった先ほどの女性が、自転車できて下さいました。

 

 

 

2度とお目にかかることがない人々

電車でのど飴を下さった女性といい、この方といい
なんと有難いことでしょう。
多分、もうお目にかかることもない方々です。

 

しかもその二日後に、赤坂駅のATMで
私はお財布を置いて来てしまったのですが
届けてくれた方がいたおかげで戻ってきました。

 

そのお財布を届けてくれた方にいたっては、
お顔も名前もわかりません。

 

 

 

お返しは他の方々、全ての人に

これらの御恩のお返しを、その方々に
直接することは叶いません。

 

これが仏教でいう「一切衆生の恩」と
いうことなのでしょうか。

 

「かけた恩は水に流せ 受けた恩は石に刻め」
という言葉があります。

 

受けた恩があまりに多すぎて流れがちになってしまい、
わずかであってもかけた恩は、わずかな故に
石に刻んだように覚えている、になりがちな私ですが……。

 

今回は人々の優しい心遣いが本当に身にしみました。
心から有難いと思わずにはいられない体験を
させていただけたことに、ただただ感謝です。

 




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