「贋物古伊万里サイト」 「本物」「ニセモノ」9

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

ニセ古伊万里のサイト

ニセモノの古伊万里を撲滅しようという
目的で作られているおもしろいサイト
「贋物古伊万里」を見つけました。

 

ここでいう「おもしろい」という意味は、
興味深いという意味と同時に、おかしい、
笑っちゃうという意味でもあります
(かなり笑えますよ)。

 

詳しくは皆さんがご自身で御覧に
なっていただくこととして、ここでは
一つだけ紹介してみましょう。

 

 

nisekoimaritizu

 

 

 

古伊万里の角皿の裏に書かれている文字は……

古伊万里の角皿の写真が載っています。
日本地図を描いた染付のようで、日本の
周りは青海波模様が描かれています。

 

その下には、このお皿の裏側の写真も
載せられているのですが、そこには
こう書かれていました。

 

「古伊万里地図皿  天保年製 」

 

(全然、関係のない話で恐縮ですが
これを見るたびに私はつい左から読んで
しまい、しかも「皿」という字がいつも
「JR」に見えてしまうのですが……)

 

 

nisekoimari

 

 

 

わかった?

ということなのですが
当然、おわかりですよね?
実は私は、一瞬わかりません
でした……。(←!!!)

 

「偽古伊万里」のサイトのこれに
関してのコメントが傑作なのです。
こんな風に書かれています。

 

「これぞ本物の古伊万里。
書いてあるから間違いない!!
みんな書いてくれれば贋物を
掴むことも無いのだが……」と。

 

 

 

 

 

「古」伊万里!

う〜っ、皮肉がきつくて面白いですね。
そうです、問題は「古伊万里」という言葉。

 

古代ギリシャ人が暮らしていた
当時、彼等が自らを指して、
「われわれ古代ギリシャ人云々……」
と言うようなものですからね。

 

今、私たちが「古伊万里」と呼ぶお皿が
作られた当時は、当然のことながら
「古伊万里」とは呼ばれていなかったはず。

 

 

 

 

 

酒井田柿右衛門の「猫」?!

このサイトには、他にも色々
おもしろいものが出ています。

 

特に、酒井田柿右衛門の「猫」が登場
していますが、「柿右衛門の猫」
なんてありえないですよね。

 

こんな猫や、

 

 

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こんな猫。

 

 

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しかし、このニセモノ酒井田柿右衛門の
「猫ズ」ですが、作った人々は、このニセモノ
を「真面目」に作っていたのでしょうか?

 

ニセモノ作りとはいえ仕事であるわけですので
そこはそれ、ニセモノの柿右衛門の猫を
「真面目」に作っていたようにも思えます。

 

となりますと、この超ニセモノ酒井田柿右衛門
の猫ズを真剣に作っている場面とは、それは
それでシュールといいますか、なんと
いいますか……、笑っちゃいますね。

 

それにどうせ作るならば、いくらニセモノ
とはいえ、もう少し本物っぽいものの方が
いいと思うんですが、っていう問題では
ありませんが。

 

酒井田柿右衛門の猫ズもすごい
ですが、うさぎもすごいですよ。

 

ロップイヤーラビットはこんなふうな模様も
ありっちゃありですが、古伊万里が作られた頃
の日本には、どう考えてもいなかったよねぇ。

 

 

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ニセ古伊万里に描かれた動物の目! 

そしてちょっとだけ、まじめにニセ古伊万里
の見分け方を紹介してみましょう。

 

上記のサイトには「腐った伊万里は
目でわかる」と書いてあるのですが
これは、ニセ古伊万里に描かれた
生き物の目のことを指しています。

 

 

nisekoimaritorinisekoimaritorime nisekoimariusagimeニセ古伊万里に描かれた生き物の「変な目」

 

 

ふ〜む、確かに、ヘンな目です。
ぼけているといいますか、うつろといいますか。
ピッシッ、と目が決まっていませんね。

 

人形も古伊万里も、「目が命」。
もっとも、このニセ古伊万里の模様は、
ヘンなのは目だけではありませんが。

 

2枚目の鳥の姿も全体的におかしいくて
不自然でカクッ、カクッと音がしそう。

 

 

偽古伊万里のお皿 鳥のポーズも目も変ですね

 

 

また3枚目のうさぎは、耳の長さは誇張
としても、後ろ足やお尻関係がまったく
なっとらんです、と多くのうさぎ飼いさん
たちは思っていることでしょう。

 

 

うさぎの目も後ろ足もお尻関係も
全てがダメなニセ古伊万里

 

 

うさぎのお尻って可愛いんですよ、超キュートなの。
私の友達はまるでオムツをしている赤ちゃんのようだ
ということで「オムッチー」と呼んでいたほどです。

 

このニセ古伊万里のうさぎさんはオムッチー
部分の描き方がおざなりで、シッポときたら
まるで切られてしまったかのような不安定な
形をしています。

 

その上、後ろのうさぎさんときたら、これはもう
到底うさぎとはいえないシロモノで、イタチか
アシカか、ラッコかカワウソかというヒドさ。

 

 

 

 

うさぎさんは、かなり普通にいる動物です。
たとえニセモノをつくるにしても、モデルが
身近にいるのですから、もう少し精進して
まともなものを描いてほしい。

 

(ってまたまた方向が違ってきているような……、
ニセモノ作っちゃいかんだろがってことです)

 

 

 

 

 

コメントが秀逸! 

この「偽物古伊万里」のサイトは
写真につけられているコメントが傑作なもの
が多いのですが、極めつけはこれでしょう。

 

ニセモノのゾウの水差し(?)とおぼしき
もの写真が載せられているのですが、その
すぐ下には、緑色のゾウさんのジョウロの
写真が添えられています。
こんな風にね。

 

 

nisekoimarizouzoujouro

 

 

「偽物古伊万里」のサイトで
この2つの写真についているコメントは……。
「下がオリジナル」。(!!)

 

サイコーですね!

 




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