いつのまにか、私も歌う人に

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

前はこんなではなかったのですが

昨日はお外でデカイ声で歌ってしまう、という
私の悪癖の話を聞いていただきましたが
そういえば私の高校の担任の先生も歌う人でした。

 

もちろん、私よりずっと音程も確かでお上手。
品の良い、すらっとした男の先生でお洒落な
ツイードをお召しになっていた記憶があります。

 

少々急ぎ気味に階段を上りながら歌って
いらしたお姿は、とても絵になっていた
と今更ながら気がついた次第。

 

私が通った高校は、公立の普通科です。
普通科以外があった高校ではなく
よくある普通科のみの高校です。

 

 

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田舎にあるのんびりし(過ぎ)た高校 

普通科の高校ではありましたが
私たちの学年は、なぜか音楽関係に
進学する予定の人が多くいました。

 

一学年の生徒は全部で300人以上いたと
思いますが、そのうちの1割以上は
大学は音楽関係を受験しました。

 

私たちの高校は田舎にあり、よくいえば
のんびりとした雰囲気が漂う学校。

 

「体育祭」も「文化祭」も、他校との
「球技大会」も、どれも全くやる気が
なさそうに、たらぁ〜〜んとしています。

 

体育祭でも、田舎にあったせいなのでしょうか
生徒の保護者や家族の人は全くきません。

 

 

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「合唱コンクール」だけは燃えます

体育祭当日も、学校の近所の人が
数人見ているという程度。
最初の年は、本当に驚いたものです。

 

(関係はありませんが、私は卒業式も
親に来なくていい、と言いましたが
多くの人がそうだったような気がします)

 

ところが、こと校内「合唱コンクール」
となりますと、みんなの目の色が変わり
人が違ったようになるのです。

 

その時期になると、朝練はもとより
お昼休みや放課後まで、いたるところで
歌声が響き、学校中が歌声で包まれます。
思わず「ここは音高か」と言いたくなるほどに。

 

高校2年生の時の合唱コンコールの成績は
覚えていないのですが、3年は優勝かその次
だったか、とにかく入賞はできました。

 

 

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優勝したら歌おう

その前に、もし入賞したら、それが
告げられた瞬間「みんなで歌おうね」
と決めていた歌がありました。

 

その当時、流れていたフジフィルム
のコマーシャルソングでした。
CMソングですからせいぜい15秒程度の曲です。

 

しかし、課題曲でも自由曲でもない曲を、
という以前に、歌を歌う時ではない時に
一斉に歌いだしたのです。

 

担任の音楽の先生が、目を丸くして
驚いていらしたのを懐かしく思い出します。

 

 

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いつの間に私も…..

本当に、御迷惑をおかけしました、
ごめんなさい先生……。

 

その先生の前任校は、品の良い女子校でしたので
私たちのクラスには多分、驚くことの連続で
あったろうと、申し訳なさでいっぱいです。

 

その2年間担任をして頂いた
音楽の先生の大学時代の専攻は作曲で
別に声楽専攻ではありませんでした。

 

 

 

 

 

そして私も大学に通うようになり気づいてみると
平気で歌を歌うヒトになっていたのです!
めちゃめちゃ歌が下手なのに。

 

もちろん、音大生だからといって
みんながみんな、外を歩きながら
歌っているというわけではありません。

 

歌わない人の方が、絶対に多いと思います。
ですが私のまわりの友達は、ほぼ歌っている
人達だったように思うのですが、これは
「環境」ということなのでしょうか?

 

 

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「音大生でそのレベルか」

そんなことが普通になっていましたので
学生時代にアルバイトをした時も、ちょっと
した時に、私は歌ってしまっていたようです。

 

やはりアルバイトをしていた学生が言いました。
「音大生で、そのレベルか!」と。

 

彼が意地悪を言ったというのではなく
本当に私はそのレベルです。
受験は歌で落ちるかも、というほどでしたから。

 

 

 

 

彼は明治大学(だったか?)のグリークラブ
に所属していて、多分、歌が好きな人々が
集うクラブですから、水準も高いのでしょう。

 

普通は人前で歌うということは(それがステージ
とかではなく、歩きながら歌ってしまうという
ようなことであっても)自信があるから歌って
いる、と普通の人は思うのかもしれませんね。

 

 

 

ザルツブルグでも歩きながら歌っていて

一方、こちらもかなり昔のことなのですが
ザルツブルグで一人で歩いている時に
誰もいないところで私は歌っていました。
(この時は、人のいないのを確かめて)

 

 

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ホーエンザルツブルグ城から見た旧市街
(写真/「雲をつかむ旅へ」)

 

 

ところが、男性が一人歩いてきていたのです。
彼は微笑みながら言いました。
「きれいな歌声が聞こえた……」と。

 

お世辞にも上手とはいえないので
このように言ってくれたのでしょう。
確かに曲はきれいなのです、曲は。

 

知り合いが近々、ザルツブルグへ行くと
聞いて、ふっとそんなことを思い出しました。

 




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