アフリカゾウの「サタオ(Satao)」

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

satao       「サタオ」アフリカゾウ(写真/「Times  live」

 

 

「ゾウの王」サタオ

巨大な牙を持つことで人気者だった野生のゾウが
密猟の犠牲になって死亡しました。

 

場所はケニア南東部の国立公園でのこと。

 

「サタオ(satao)」という名前を持つ
そのゾウの牙は、地面を引きずるほどの大きさで
空からでも容易に確認できるほどだったといいます。

 

ケニア国立公園の人気者で「ゾウの王」と言われたサタオは
毎年、多くの観光客を集めてきました。

 

非営利団体(NOP)のトサボ・トラスト(Tsavo  Trust)によりますと
サタオはトサポ・イースト国立公園で毒矢に倒れたということ。

 

トサボ・トラストは、一帯の野生生物と
地域社会を守るために活動している団体です。

 

この写真の一番前にいるゾウがサタオです、
という説明の必要もないほどの牙を持っているサタオ。

 

 

satao1アフリカゾウのサタオ
(写真/「NATIONAL  GEOGRAPHIC」)

 

 

 

守られた「アハメド」 

ここ18か月ほどは、トサポ・トラストとケニア野生生物公社が
陸と空からサタオの動きを追っていたそうですが
それでもサタオを守ることはできませんでした。

 

サタオはいつもは、4頭のオスのゾウとともに
予想可能な範囲で行動していたといいます。

 

ところが最近,大雨に見舞われたためにいつもの行動範囲から外れた
国立公園の境界のあたりにまで遠出をしていたのだそう。

 

しかも保護団体の人員不足などの理由から
思うような活動も続けられずに
密猟者の侵入が防げなくなっている現状でした。

 

ケニアには、過去に有名なゾウを守ってきた歴史があります。
ジョモ・ケニヤッタ初代大統領は、巨大な牙を持っていた
アハメド(Ahmed)というゾウを大統領の権限で保護しました。

 

24時間態勢の、2人の武装した護衛がアハメドにはついていました。
そのおかげで、アハメドは長寿を全うすることができたのです。

 

 

1374029351877          象牙で作られたゾウの置物

 

 

 

殺害されたのは立派な牙を持っていたため

トサボ・トラストは以下の声明を発表。

 

「本当に残念なことだが、サタオが
密猟者の毒矢に倒れ死亡したことを確認した。

 

はるか遠くの国に象牙を供給し
底なしとも思える欲求を、満たすことが目的のようだ」

 

「はるかかなたの国の誰かが棚に飾る小物のために、
尊い命が失われた」(「NATIONAL  GEOGRAPHIC」)

 

サタオの死骸は、顔が切り取られ、
牙があった場所には巨大な二つの穴が空いていました。

 

顔は酷く損傷していましたが、耳やドロのつきかたなどの
特徴から、野生生物保護当局が、6月13日、
サタオであることを確認。(「CNN.co.jp」

 

 

 

無惨な死

この写真は発見されたサタオ。
小さくつけました。

 

(「大きな写真」)をクリックしますと
「NATIONAL   GEOGRAPHIC 」に飛びます。

 

 

sataositai           殺されたサタオ(「大きな写真」)

 

 

もっと惨い写真もありますが、ここにはつけませんでした。
「ペンと絵筆 in アフリカ」等に掲載されています)

 

1930〜1940年代のアフリカ大陸には
500万頭ほどのアフリカゾウがいたと推定されています。

 

それが現在では、47万2000〜69万頭程度にまで
減少しているのではないかと危惧されています。

 

国際自然保護連合(UCN)のレッドリストでは
絶滅危惧Ⅱ類に指定されているアフリカゾウ。

 

次の写真は、ケニア、モンパサで押収された象牙の数々。

 

 

zouge     押収された象牙(写真/「デーリー東北新聞社」

 

 

 

得られた資金で武器や銃弾を購入

アフリカゾウの国際取引が
禁止されたのは、1989年のこと。

 

1989年に象牙の国際取引が禁止されるまで
日本は世界最大の象牙輸入国でした。

 

その使いみちの大半は印鑑だそうです。

 

 

inkan-300x149

 

 

現在では、経済力の強くなった中国が象牙の最大輸入国に
なっているようですが、依然として日本は象牙の大量消費国。

 

絶滅の恐れがある野生動物の国際取引を規制する
ワシントン条約の事務局(ジュネーブ)によりますと
密猟されたと推定するアフリカゾウの数は以下の通りです。

 

2011年——2万5千頭
2012年——2万2千頭
2013年——2万頭以上(「デーリー東北新聞」

 

(この他の団体は、これよりかなり多い数字をあげている)

 

2007年以来、インターネットなどを使った
象牙の不正な取引は、世界中で2倍ほどに増加しているそうです。
主な市場は、中国、アメリカ、タイ、フィリピン、ベトナム等々。

 

しかも、現地の武装集団は、象牙の不正な取引によって
得られた資金で、武器や銃弾を入手しているといわれています。

 

M1270802_fs-299x299

 

 

 

毎年、多くの観光客を集めたサタオ
その死はもっと多くの人に何かを伝えました

私は子どもの頃、ゾウは死ぬ時に姿を隠す
と聞いたことがあります。

 

ゾウが最後の時を迎える所という、特別な場所があり
死が近づいたゾウはその場所に行くのだと。

 

だからゾウの死体は見かけることがない。
ゾウの死ぬ場所である洞窟のような秘密の場所を
たまたま人が見つけると、そこにはたくさんの象牙がある……。

 

これが事実なのか、単なるお話なのか、
はたまたこのようなことも稀にあることなのか
私には全くわかりません。

 

わかったことは、サタオのような、密猟者にとっては
リスク大きいと思われるゾウでさえ狙われたという事実。

 

最後の写真のゾウはキャンドルです。
サタオに捧げましょう。

 

サタオの死が、無駄になりませんように……。

 




スポンサードリンク



コメントを残す