映画「365日のシンプルライフ」 全てのモノを1年間、倉庫にあずけたら……

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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最後に記念撮影

この写真に写っている全てのものは
もう、私のものではありません。

 

ぬいぐるみにピアノに、家。
数年前の引っ越しの時に処分してきたものたち。

 

現在の私の部屋は、今までの
半分ほどの広さしかありません。

 

2つあった食器入れも、当然のことながら
その中に入っていた食器も処分しました。

 

 

 

 

 

理想の住まいは? 

私はモノを持つのが嫌いなのですが
皆さんがどうでしょう?

 

前にお友達に、私の理想の暮らしを
話したことがあります。

 

それは、ひろ〜い、だだっ広いともいえる
スペースにいくつかの植物と、あぷり(うさぎ)
の写真を1つだけ置いた部屋です。

 

すると、それを聞いた友達がいいました。
「それじゃ、仙人だよ」と。

 

 

imagesまあ、ここまで大きくなくても
いいですが……(!)

 

 

 

映画「365日のシンプルライフ」

かなり前ですが「断捨離」と
いう言葉がありましたね。

 

その究極版(?)のような
ドキュメンタリー映画が
最近、東京で上演されたそうです。

 

これからも日本各地で上映
される予定だそうですよ。
詳しくはこちらを ↓
(『365日のシンプルライフ』)

 

 

 

 

この映画の監督・脚本・主演を努めたのは
ヘルシンキに暮らすペトリ・ルーッカイネン
という26歳の男性です。

 

失恋の痛手をモノで埋めようと
していた生活をやめよう、と
彼はある日、決意をします。

 

1 持っている全てのものを
 家の近くにある倉庫に預ける

2 一日に1つだけその倉庫から
 モノを持ってくる

3 それを1年間続ける

4 その1年間は、何も買わない

 

 

 

 

この4つのルールを作りました。
ゼロからの出発です。

 

ということは当然、目覚まし時計もありません。
毎朝、近所に住む彼の弟さんが
起こしにきてくれたそうです。

 

 

 

社交的になり、人との絆も深まる

テレビやパソコンという、モノが
あればあるほど、家の中でする
ことが多くあるということ。

 

 

 

 

彼は、1年間それらがないために
外に出かけて行き、とても
社交的な暮らしだったそうです。

 

また、あらゆるモノがないということは
まわりの人のお世話になることでもあります。

 

その方々に迷惑をかけてしまった
と思う一方、その分、絆が深まった
とも感じているといいます。

 

 


 

「こういうものがあったんだ」

興味深いのは、1年間の実験が
終わった後の、彼とモノとの再会。

 

自分にとって大事なモノであり、それらが
幸せをもたらすと思っていたモノへの愛着
が薄れていたことに彼は気づきます。

 

「こういうものがあったんだ」
という程度の感じしかなかったそう。

 

1年間、自分の目の触れるところになかった
ことにより、愛着と関心が薄れていて
それらは自分の人生に関係がないモノ
になっていたのです。

 

 

 

 

結局、倉庫の多くのモノを処分

1年間の実験後、全てのものを
預けた倉庫に彼は、何ヶ月も
行くことはありませんでした。

 

2度ほど行って、子どもの頃の思い出の
写真や、一部の生活実用品を持ってきただけ。

 

それ以外のモノは、人にあげたり
リサイクルセンターに持って行ったりと。

 

 

 

 

この実験の終了後も、彼は何ヶ月もの間
買い物が出来なかったということです。

 

モノを買おうという気持ちが
起こらず、それ以来ほとんど
モノを買っていないそうです。

 

モノを買うことは、それを
所有することであり、いずれは
捨てなければなりません。

 

 

 

 

それらのリサイクルを考えるようになり
責任を感じるようになったからだそうです。

 

実験前は、いかに自分がモノに執着
していたか、また、モノが幸せを
もたらしてくれると思っていたか……。

 

現在ではウソのように感じられると
ルーッカイネン監督はいいます。

 

 

365nitinosinpururaihu(写真/『365日のシンプルライフ』)

 

 

 

自分にとって「家」とは?

また彼はこんなふうにも思っているそうです。
モノと距離をつくったことは、自分に
とっての居場所、
家とは何なのかを
考えることだったのかもしれないと。

 

それまで、「家」とはあくまでも
モノがあっての家であり、好みの
インテリアやモノに囲まれることでした。

 

ところが実験後は、ありのままの自分自身を
知り、受け入れられるようになったそうです。

 

 

 

 

「物質的な家」ではなく「内なる家」。
自分が安心していられる
居場所であると気づいた、と。

 

 

 

自分の人生に本当に必要なもの

私は学生時代の2年ほど、実家を
出て大学専用のアパートで
暮らしたことがあります。

 

狭いアパートで、クローゼットも
半間のものしかありません。

 

 

365nitisinpururaihuペトリ・ルーッカイネン監督
を迎えてのトークイヴェント

 

 

ですのでアパートに入らない、多くの
モノを実家に置いてありました。

 

ですが、生活に必要なものがなくて
今度、実家に帰った時に持って
こなくてはという記憶はありません。

 

本当は必要のないものを
たくさん持っていたのですね。

 

 

 

 

私は数年前、これが最後の引っ越しに
なるかも、という移動を済ませました。

 

今までの約半分ほどの広さですので
私としてはかなりモノを処分したつもり、
ではあったのですが、やはりまだまだ……。

 

もう一度、見直してみなくては
いけないようです。

 

 

 

 

 

映画の中の言葉たち

では最後に、映画に出てきた
素敵な言葉を御紹介しましょう。

 

「何が本当に必要かは自分で決めないとね」

「持っているモノの多さで幸せは計れない」

「人生はモノでできていない」

 

どれも当たり前の言葉なのです
けれど、深い言葉ですね。

 

 

 

 

40平方メートルの部屋に住んでいた
彼が持っていたモノは数でいうと
5,000〜20,000点だろうとのこと。

 

ところで、彼が最初の日に倉庫から
持ってきたモノは一体、何だったのでしょう?

 




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2 thoughts on “映画「365日のシンプルライフ」 全てのモノを1年間、倉庫にあずけたら……

  1. バラエティ番組でこれ見たよ
    最初に持って来たもの見たような気がするけど
    なんだったかな? 忘れてる~
    スーツやコートを選んでるのは覚えてるけど…

    私も若い頃に狭い部屋で2年間一人暮らしをしたよ
    何にもなかったな~(笑)
    でも楽しかった
    今の家に引っ越す前は、4年に1回ぐらい引越しをしていたので、
    ある程度片付いた生活をしていたけど、
    この家に引っ越してきて10年…
    スッキリ生活したいのに、物に囲まれて時々イライラ…
    毎日捨てなきゃ捨てなきゃって思ってるよ
    引越しの時がチャンスだけど、あぷちーさん思い切ったね
    最近サボっていたオークションを再開して、ちょっと物を減らそう!
    こういうのを見ると、やる気が出てくるわ
    ありがと

    • そうか、TVで紹介していたんだ。
      ネットでの説明等には、最初に持って来たものは
      誰もが、なるほど、と思うものって書いてあるの。
      それとは別のところに書いてあった文章には
      最初は目覚まし時計も、なんと下着もなくて
      この映画は、全くの裸の監督が走っているシーン
      から始まると。
      ということは、私としては下着を最初の日に
      持って来たのかな?という気がするんだけど
      そうでもないみたいで……う〜ん、わからん。

      すっきりした暮らし、あこがれるね。
      4年に1度の引っ越しとは,大変そう。
      でも、確実にモノは整理できるだろうね。
      私は今回,かなり思い切ったつもりで
      越して来た時は、収納場所がほとんどなかったのに
      結構すきまがある、嬉しい状態だった。
      それがあっという間にきつきつになってしまい……。
      ほとんど何も買っていないと思っているんだけど。
      自覚をしないで、結構買っているんだよね。
      いや〜こちらこそ、励ましてくれてありがとう!

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