黒米(古代米)は日本のお米のルーツ

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

160524kurogomegohan

 

 

「くろごめ」ではなく「くろまい」

最近は酵素玄米を作り始めたこともあって
遅ればせながらお米再発見という状態ですので
今日は黒米の御紹介をさせていただきましょう。

 

私は「黒米」は「くろごめ」と読むのだと
思っていたのですが、それも間違いではない
ものの「くろまい」の方が一般的な読み方のよう。

 

「黒米」はイネの原種といわれる、古代米の
一種で「紫黒米(しこくまい)」、
「紫米(むらさきまい)」ともいいます。

 

 

 

「黒米」「赤米」「緑米」

以前、このブログで紹介したことのあるファミリー
マートの、こだわり工房の「黒米とクランベリーの
パン」
で私は初めて「黒米」という存在を知りました。

 

 

「黒米とクランベリーのパン」こだわり工房

 

 

御覧の通り、「黒米」が主体ではなく「黒米」
も入っているという程度ではありますが
適度なプツプツ感も美味しかったのでいつかは
「黒米」を試してみようと思っていたのです。

 

今回は「黒米」をネットで購入したのですが
古代米には赤米や緑米もあるということで
3つとも全部買ってしまおうとも思いましたが
ここは自粛をして「黒米」のみをポチリ。

 

 

 

中国で発見された出世米

一見、ゴマと見紛うような写真ですが
これが「黒米」です。
よく見るとゴマより細長くて
当然のことながらお米の形をしています。

 

 

160524kurogome「黒米」(古代米)

 

 

「黒米」の原産地は中国の真ん中あたりにある
陝西(せんせい)省漢中(かんちゅう)地方で
2000年以上前から作られていたそうです。

 

漢の時代に「黒米」を発見した張騫(ちょうけん)と
いう人は、その後出世をしたことから「黒米」は縁起
の良い出世米といわれ、歴代の皇帝も宮廷料理に
「黒米」を使い、あの楊貴妃もお気に入りだったとか。

 

日本へも古い時代に伝来したようで
「黒米」は日本のお米のルーツともいわれ、
中国と同様に縁起の良いお米とされています。

 

 

kuromaiinaho370この段階でもすでに黒い「黒米」の稲穂

 

 

 

収穫量は少ないものの逞しい生命力

日本以外ではインドネシアのバリ島、
ミャンマー、タイ、マレーシア、カンボジア、
ラオス、ベトナム、フィリピン、台湾、
ネパール等でも栽培されているようです。

 

「黒米」は、田んぼで1.5メートル以上の高さに
なりますので倒れやすく、しかも収穫量は白米と
比べると同じ面積で半分ほどしかありません。

 

ではありますが強靭で吸肥力も強いため
無肥料でも育ち、また荒れ地にも強いので
棚田のような環境でも生育しやすいそうです。

 

 

o0600042412315084209 雲南省元陽にある棚田

 

 

その上、干ばつや冷害にも強いといいますので
はやり古代の逞しさを感じさせるイネですね。

 

 

 

高い栄養価

「黒米」の栄養価は白米と比べると、たんぱく質、
ナイアシン、リジン、トリプトファンなどが
多く含まれますが、なんといってもビタミン
(B1、B2、E)やミネラル類が多いことが特徴です。

 

白米には含まれていない「黒米」の色を出して
いるポリフェノールの一種、アントシアニンを
含んでいるのは当然のことですが。

 

 

121114mursaki-1アントシアニンを含む紫いも

 

 

このアントシアニンは、活性酸素を
除去する作用に優れています。

 

紫外線はもとより、パソコンや携帯電話を
多用する現代は、目に活性酸素を発生させる
光と無縁の生活は考えられません。

 

それによって引き起こされる慢性的な眼精疲労
や白内障、緑内障などの危険に晒される中で
アントシアニンは強い味方といえるでしょう。

 

また「黒米」は体内での糖質の吸収を阻害する
働きがあることから、糖尿病を予防する効果も
ある上、肌や髪を健康に保つともいわれます。

 

 

blog_import_515365a8c8fff黒米が使われている「古代米せんべい」天乃屋

 

 

 

炊き方は白米と同じ

「黒米」の炊き方ですが、これは白米と全く同様で
水加減を多めにするといった必要もありません。
むしろ玄米のような食感を望む人は
少なめの水加減の方がよいとか。

 

白米と「黒米」の割合ですが、写真のものは
白米3合に対して「黒米」大さじ1で炊いてみました。

 

白米2合に対して「黒米」大さじ1という人もいたりと
色々ですが、これはあくまでも好みでいいようですね。
私は、次回は「黒米」を多めにするつもりです。

 

 

160524kurogomegohan白米2合、黒米大さじ1で炊いた黒米御飯

 

 

見た目のイメージから、「黒米」は白米
より硬いのでは?、という気もしましたが
全くそのようなことはありませんでした。

 

ただお米を研いでいる時から「黒米」の色が
すでに落ちてきて、ちょっと驚きましたが
御飯全体に充分色がつきました。

 




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2 thoughts on “黒米(古代米)は日本のお米のルーツ

  1. しのぶさん
    黒米大好きです。知り合いから古代米という事でいただいたのですが、真っ黒な黒米だけのと、黒米と白っぽい色の同じ位の大きさの中、形の米が混ざったのと、あれは赤米だったのかなと思う様な色のお米もいただきました。知らないから、黒米だけを最初炊いてみたり、白米と半々位で炊いてみたり色んな変な事をしてしまったのですが。
    元々麦ご飯が好きで、小学生の時、麦ご飯があんなに美味しいので麦だけのご飯ってきっともっと美味しいに違いない‼️と考えて、従姉妹の家で炊いてみたら、ものすごく不味かった‼️
    玄米も美味しいですね。しのぶさんに色んな穀類をブログで紹介していただいたので試してみますね。

    • ちっぷママさん
      黒米を知っていらして、お好きとは嬉しいです!
      健康に良いものって、何となく美味しくないという
      イメージがあるのですが、黒米はおいしいですよね。
      ちっぷママさんが「黒米と白っぽい色の同じくらいの
      大きさの……」と書いていらっしゃいますが、
      それって赤米だったのでしょうか?
      私も古代米はまだビギナーで、全然詳しくないの
      ですが、黒米の「黒さ加減?」も色々あるようですよ。
      まわりが黒くて中は白いものとか、私が今回購入した
      黒米のように全部、真っ黒なものと、様々みたい。

      「小学生の時、麦ご飯があんなに美味しいので
      麦だけのご飯ってきっともっと美味しいに違いない‼️
      と考えて、従姉妹の家で炊いてみたら、
      ものすごく不味かった‼️」
      (↑)爆、爆!
      何となく「彦市とんちばなし」とか昔話にありそうな
      お話で、超おかしいです!

      麦だけの御飯って、おいしくないんだ……。
      そういえば私は麦御飯って食べたことないかも。
      最近、スーパーでこの類いのコーナーをちらっと
      見るのですが、「押し麦」というのがあって何だろう?
      と思ってました。
      でも、不思議!
      麦御飯が美味しいのに、麦だけだと美味しくないとは
      何ででしょう?
      そういえばかなり昔、「貧乏人は麦を食え」といった
      政治家がいたくらいですから、麦単体ではおいしいもの
      ではないのかもですね。
      あっ、でも前に麦味噌が好きだったことがあります。

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