うさぎに起こしてもらっていました…… うさぎからのメッセージ2

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

161202shouji

 

 

(今日は前回の続きです。)

 

障子の桟をかじっちゃお〜かなぁ

その当時のうちの畳は、もう随分古くなっていましたので
ももちにかじられてもいいかなぁ、という感じでしたが
障子の桟をかじられるのはちょっと困ると思っていました。

 

幸いなことにももちは、障子の桟にはあまり興味は示しませんでした。
ところがある日のこと、私がフッと和室に目をやるとももちが障子の
そばに行き桟をかじろうとするかのように、頭を少し曲げたのです。

 

私は「ももち、それはダメよ!」と焦りながら言いました。
するとももちは私を見て、ニッと笑うような表情をしたあと
スキップのような足取りで障子のそばから離れました。

 

 

121022usaki          「うさぎの切手」の絵

 

 

そんなことがもう1度あったように思います。
最初はわからなかったのですが、これはももちが私を
からかっているのだということに気づきました。

 

障子の桟を本気でかじろうと思うならば、私がいない時に
いくらでもかじることが出来るのですから。

 

そして私が焦って「ダメよ!」といった時のももちの表情も
怒られた時のそれではなく、ちょっと得意そうな感じで
まさに面白がっていました。

 

ちなみに、ダメよと言われるようなことを本当にしている時に
私が近づくと、ももちはクルッと跳ねながら私の方を向き
いかにも何もしていないよ、という振りをしたものです。

 

 

140510nienkitte          こちらは本当のうさぎの切手

 

 

 

ペロペロ以外の挨拶を考えだす

そんなももちがうちに来て、そう月日が経っていない時に
「ももち〜!」と言いながらももちの顔の前に私の顔を近づけると
ももちは私の顔をぺろぺろとなめ、返事をしてくれていました。

 

その度に私は「ももち、顔はなめちゃだめ〜!」と言って
いたところ、そのうちに顔をぺろぺろしなくなりました。

 

そして今度は私の顔の前の方にある髪の毛を、引っ張るのではなく
痛くないように口でなぞるように、すう〜っと下におろすスキンシップ
といいますか、挨拶(お返事)の方法を考えだしたのです。

 

これは今考えてみますと、人間が手で
相手の頭(髪の毛)を優しく撫でることと同じですね。

 

互いの顔と顔を見合った時に、ぺろぺろ以外の方法として
このようなことを考えだすなんて、何と賢い子だろう!
と驚いたものです(←親ばかです、ハイ)。

 

 

121127mituusagi

 

 

 

ボール頂戴

ももちにかじかじ棒をプレゼントしてくれた友だちは、動物と
とても仲良く出来る人で、うちにくるとももちは大喜びでした。

 

その日は、紙をまるめてももちの頭の大きさほどのボールを作って
ももちとひとしきり遊んだ後、ももちはボールの隣りに座っていました。
ボール、ももち、友だち、私の順です。

 

友だちがももちに「ボール、ちょうだい!」と言うと
ももちはトイレをヒョイッと口でくわえた時のようにボールを
くわえると、友だちが出した手のひらの上にボールを載せました。

 

 

130826usagikumo370          「うさぎの後ろ姿」雲?

 

 

もう一度、同じことを言うとまた、ももちはボールを渡します。
私たちは顔を見合わせ、その偶然にちょっと驚いて笑い合いました。
友だちは調子に乗って、もう一度言ったのですが結果は同じ。

 

4度目が出来た時、私たちは「?」という不思議な
思いに包まれ、ちょっと真剣な表現になりました。

 

そして5度目の「ボールちょうだい!」を友だちが言った時、ももちは
渡さなかったので、私が「もう何度も可愛そうよ」とたしなめました。

 

が、その言葉が言い終わらないうちに
ももちはボールを、友人の手のひらに乗せたのです。
私たちはお互いの顔を見ながら、言葉がでませんでした。

 

 

 

 

 

映画「ベイブ」

かなり前のことですが「ベイブ」というブタが主人公の映画が
人気になって、アカデミー賞を受賞したりもしました。
一見、子ども向けの映画のように思われますが、そうではありません。

 

「ベイブ」の監督は、オーストラリアで長年
ドキュメンタリーを撮ってきた人です。

 

子どもも楽しめる一方、大人にはもっと深い、人間を含めた
生き物の根源的な問題を提起した作品でもあり、年齢、性別、
人種等、全てを超越した、生命の存在を問う映画でした。

 

今日は「ベイブ」のお話ではありませんので、この位にしておきますが
「ベイブ」の中で、家畜が人間に食べられないようにするには
人間の役に立つ何かをすることが必要だと、アヒルが言います。

 

「ニワトリは時を告げ人の役に立つので、生きることができる。
自分も時計代わりになって時を告げる」と。

 

 

 

 

 

朝起きると、時計が向こうの方に

ももちが「ベイブ」を見たということでもないでしょうが
実は私は毎朝、ももちに起こしてもらっていました。
私の時計は丸形ではなく、横長の角形で、前後左右に上下と六面体。

 

その横に延びたサイコロのような時計を枕元に置いて寝るのですが
朝起きると時計がはるか彼方に行っていることがしばしばでした。

 

現場は見たことがないのですが、ももちは時計をそのままずっと押す
のではなく、コトッ、コトッと転がしていったのでしょう。
遠くに行った時計は寝ていたり、横向きだったり逆立ちだったり。

 

ももちも私のそばで寝ているので、耳のいいうさぎには時計の音が
うるさくて遠くに追いやっているのだと、最初は思っていたのですが
そうではなく、時計の代わりは自分がするということだったようです。

 

 

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起こすのはももちの役目

朝になるとももちは私を起こそうと、私の胸の上あたりを
右から左、左から右と何度も行ったり来たりを繰り返しました。

 

単に私の体を飛び越すというよりは、駆け上るという感じで
私の体に少し触れ、私が気づくような飛び方をしていました、
何しろ起こすのが目的ですから。

 

いくら私でも、これでは気づかないわけにはいきません。
でもまだ起きたくない時は「わかったよ、ももち。ももちはいい子ね〜」
と、ももちを抱っこするように胸の上で押さえてしまいます。

 

すぐに起きる気配がないとわかったももちは、今度は私の手に
自分の歯を痛くないように乗せて、起きなきゃダメというのです。
それでも私は布団にもぐったりして抵抗を続けました。

 

 

120616tame        南北線「溜池山王駅アート」『兎』

 

 

 

「もう、遅刻しちゃうよ!」

ももちがあきらめたかと思っていると、しばらくすると
またやってきて、私が起きるまで同じことを繰り返します。

 

ある時、ももちがどんなことをするのかを見たくて、もう目が覚めて
いたのですが、私はわざとお布団の中で待っていたことがありました。

 

選挙事務所を数ヶ月間、手伝っていた時でしたので、決まった時間に
出なくてはいけないのですが、そのぎりぎりと思しき時間、リビングに
行っていたももちは、廊下をタッタカ、タッタカ走って来ました。

 

それは普段とは違い「もう、いい加減にしなさい!」
と怒ってでもいるような走り方です。
ベッドに上ったももちは、既に目を覚ましている私を見て
驚いたような、バツが悪いような顔をしていたのが印象的でした。

 

 

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そして何より不思議だと思うことは、私が起きなければ
いけない時間が、なぜももちにわかるのかということ。

 

私は毎日、同じ時間に起きて会社に行くという生活ではありません。
選挙事務所に通ったことはありますが、それはほんの3カ月
ほどのことで、それ以外の起きる時間は様々です。

 

遅い日もあれば、新幹線の始発で出かける時もありというように
ばらばらなのに、ももちにはその時間がわかっているのです。

 

もっとも、新幹線の一番で名古屋に行くということが、年に2,3回
あったのですが、張り切り過ぎたももちは1時間程早く起こしました。
「ももち、1時間早いよ〜」と言いと、すぐやめましたが。

 

毎日決まった時間に起こすということならば、わからなくも
ないのですが、不定期な私の起きる時間がわかるとは……。
うさぎって、そんなことができるのでしょうか?

 

(今日も終わりませんでしたので、また今度)

 




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