今年はローゼンタール〈魔笛〉の「スタジオライン 創立50周年記念」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

 

ローゼンタールのスタジオライン、創立50周年

今年は、ローゼンタール〈魔笛シリーズ〉
が生まれた、ローゼンタールの
「スタジオライン」ができて50周年です。

 

ローゼンタールでは
「スタジオライン創設50周年記念」
を開催していました。

 

そもそもスタジオラインとは、
「いつまでも真の価値を持ち続け、
時代の感覚に合っているものこそ本物」

 

という理念のもとに、時代を代表する
芸術家やデザイナーとコラボレートした
作品を発表するという革新的なものです。

 

今までのコピーをすることなく
新しいデザインの洋食器開発に力を注ぐ。

 

このスタジオラインの発想こそが
ローゼンタールを世界的な洋食器メーカー
へ導き飛躍的な成長を遂げさせました。

 

 

 

伝統だけではなく、今を生きているもの

これは陶磁器に限らず、どんなものにも
いえることでしょうが、伝統を重んじながら
しかしそれが今に生きていなければならない。

 

まさに立川談志がそのようなこと
を言っていたようです。

 

古典落語のかたちの踏襲、師匠や先達
たちに少しでも近づけるように稽古を
稽古を重ねることの大切さ。

 

と、そこまでくるのさえ大変なことでは
ありますが、でもそこでとまってはいけない。

 

落語が博物館へ入るような代物になっちゃ
いけない、というような意味のことを
談志は言っていた、と聞いたことがあります。

 

たしかに、どんなに長い伝統につちかわれた
すばらしいものであっても、やはり「今」に
息づいていなければ魅力がありません。
とても難しいことだと思いますが。

 

 

 

毎年発表される意欲的な作品

ローゼンタールの「スタジオライン50周年記念」
では毎年、その年に新たにデザインされた
花瓶を紹介していました。

 

なかには、多分皆さんもどこかで
見ている、という作品もあります。

 

例えば、どこにでもある茶色やあるいは
白の紙袋のまんまのかたちをした花瓶。

 

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しかも、いかにも使った紙袋らしく
少ししわくちゃになっています。
もちろん、陶磁器で作ったものです。

 

ローゼンタールのこのデザインを真似た
ものを、他でも見たことがあります。

 

それほど有名ということなのですね。

 

 

 

他では絶対に見ることのない花瓶

その他、丸いフォルムの花瓶の一つの側面
だけが、まるで割れたようにひびが入って
いるもの。

 

また、花瓶の片側だけ針というか
トゲのようなものが一面にあるものも。

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正直にいえば、このトゲ花瓶は
私が買うことはないでしょう。

 

しかし、それを作っている人の
心意気はわかるような気がします。

 

ものをつくり出す人の挑戦と苦悩と
挫折と達成感……と、
いくら書いても足りません。

 

とても美しいです。

 

 

 

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