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この写真は、ケイオウ(啓翁)サクラです。
シナミザクラとカンヒザクラの雑種とされ
この桜は剪定に強く、枝を切ることも可能です。
そもそも桜というのは、同じ木同士では
実を結ばないそうです。
これを「自家不和合性」といいます。
これは、他の性質を取り入れてより良い子孫をつくる
ための、自然の仕組みですね。
ですから、ソメイヨシノも同じ木同士では種子ができません。
しかし、昨日お話ししたように、日本中のソメイヨシノ
はクローンですので、遺伝子的には「他の木」は
存在しません。
したがって、ソメイヨシノは実を結ぶことがないのです。
時々、ソメイヨシノに実がついていることがありますが
それは他の種の桜との交配によるものです。
ですから、その種子をまいてもソメイヨシノが育つわけ
ではなく、ソメイヨシノの雑種ということになります。
種子で増やすことができないので、
ソメイヨシノはもっぱら接ぎ木で増やします。
桜の開花予想は昭和30年から始まりましたが
これが可能なのもクローン桜だからだといいます。
例えばヤマザクラなど、同じ場所にあっても、
葉の色等一本一本がそれぞれが個性を持っていて
どれ一つとして同じ木がないとか。
いつか、そんな個性的な美しい桜に、
会いに行きたいと思います。