「豊かな人々」3.11の翌日から募金活動を始めたクロントイ・スラムの人々

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

130823rosenthalteapot

 

 

3.11の翌日から始まったスラム街での募金

今日は東京新聞で素敵なお話を
見つけましたので是非、皆さんに
お知らせしたいと思いまして……。

 

バンコクの南にあたる場所にクロントイ
・スラムというスラム街があるそうです。
粗末なトタン屋根の家が密集する
東南アジア最大級のスラムだそう。

 

そのクロントイ・スラム街の人たちが
2011年3月に日本を襲った東日本大震災被災者
のために募金を始めたのは、地震が起こった
翌日の3月12日だったそうです。

 

 

 

 

そこで集まった約40万バーツ、
当時の日本円に換算しますと約110万円に
当たるお金を被災地に寄付しました。

 

 

 

退職金でお返しをしたい……

このクロントイ・スラムの人たち
の募金を報ずる新聞記事を、心に
留めていた日本人男性がいました。

 

「住民がすぐに動いて、なけなしの
お金を寄付してくれたことに感動した。
退職金でお返ししたいとずっと考えていた」

 

 

 

 

という東京練馬区に住む
会社顧問の男性は、昨年の10月に
東京にあるタイ大使館に紹介された、

 

シャンティ国際ボランティア会(SVA、東京)
と、プラティーブ財団に200万バーツずつ
合計400万バーツ(約1100万円)を寄付しました。

 

シャンティ国際ボランティア会は1989年に
クロントイ・スラムに事務所と図書館を作り
各地で図書活動を続けている団体です。

 

 

 

 

 

図書館の改修等が

今回の寄付によりクロントイ
・スラムの図書館の改修ができました。

 

今年1月に初めてクロントイ
・スラムを訪れたこの男性は、

 

「自分の夢を文字や絵でかいて
勉強して、ぜひ実現して!」

 

 

 

 

と2000人ほどの子どもたちに
学用品を渡して励ましました。

 

スラム街では、テレビが唯一の娯楽とも
いわれていて、もし家が火事になったら
大人はテレビを持って逃げるそうです。
一方、子どもはといえば「教科書と絵本」。

 

今回、改修された図書館に
毎日のように通う少女が、
「いっぱい勉強して新聞記者になりたい」
と笑顔で言っていたそうです。

 

 

 

 

 

有り余るほど持っているからではなく

東日本大震災の時に、日本は
多くの国から支援をして頂きました。

 

その中には大国ではない、経済的には
厳しい情況にある国の名もありました。
そして個人のレベルでは
クロントイ・スラムのような方々も。

 

クロントイ・スラムは、東日本大震災に限らず
たびたび募金活動をしているようです。

 

 

 

 

自分たちはあり余るほどに
持っているから他の人にお裾をわける、
というわけではないでしょう。

 

自分たちの生活すら大変なのに、
といいますかそうであるからこそ
人の苦しみや困難を思いやることができる。

 

このような人を、心の豊かな人
と呼ぶのかもしれませんね。

 

 

 

 

クロントイ・スラムの方々に、そして今回
寄付をした日本の男性に、そしてそれを
知らせてくださった東京新聞の杉谷剛さん
に、心から申し上げたいと思います。

 

「ありがとうございました!」
       (参考/「東京新聞」)

 

スポンサードリンク