水仙の 木枯らしの野に 凛と待ち

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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一つの荷物を降ろして……

(今日は、超個人的な日記です。お許しくださいませ)

 

2013年12月、待ちに待って
いたものが実現しました。

 

私はこれを、一体いつから待っていたのかと
振り返ってみても、はっきりとした日時は
思い浮かばないのですが、生まれる前から
かもしれないとも思います。

 

一度、1993年の夏に期待が膨らんだことも
あったのですが、その時は残念ながら……。

 

そしてやっと、本当にやっとです。
たくさんの人々の、はかることのできないほど
の思いと行動が一つのことを変えました。

 

とはいいつつも私の中には、その理由が
人々の運動の成果とばかりはいえないという
少々、冷めた思いがあるのも否めません。

 

他の人と同じように、無邪気に全身全霊の
喜びに包まれるというわけでもありません。

 

ですがやはり変わったという
ことは厳然とした事実。
そのこと自体は、素直に喜び
そして多くの方々に感謝を捧げたいと思います。

 

 

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たくさんの人で成し遂げたこと

今日の日を迎えることなく亡くなった方に
心から感謝を捧げます。

 

2005年10月17日、76歳でお亡く
なりになった山下薫裁判官。

 

お目にかかる機会を与えて頂きながら
私の一歩も、いえ十歩も百歩もひいてしまう性格
ゆえに、その貴重な機会を逸してしまいました。

 

1993年6月23日、雨催いの午後、羽田に向かう
モノレールの中で、山下薫裁判官の判決文全文
に初めて目を通し、涙がこみ上げてきた瞬間を
私は生涯、忘れることはできません。

 

一言、お礼を申し上げたかったと思います。
今更遅いのですが、与えられたものは
すすんで、両手と全身でありがたく
受けとめようと、今、堅く心に誓いました。

 

 

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感謝の言葉を伝える前に

2011年1月3日、62歳という若さで逝ってしまわ
れたことがかえすがえすも残念な佐藤文明さん。
本当にいろいろなことを教えて頂きました。

 

まさかこんなに早く、文明さんがお亡くなりに
なるなどとは考えてもいませんでした。

 

もっとお話をしたかったと思います。
まだまだ文明さんから教えて頂きたい
ことばかりでした。

 

こう書いていて、ふっと思ったのですが
私は文明さんにお礼を申し上げたことが
なかったような気がします。
本当に申し訳ないことです。

 

私達のずっと前を歩いて道をつくって
くださった文明さん、ありがとうございました!

 

 

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初めてお目にかかった日のように 

そして、昨年の2012年12月30日、ニューヨークで逝去。
もう一年待って頂けたらと詮無いことを
思わずにはいられないベアテシロタゴードン
(Beate Sirota Gordon)さん。

 

1993年の5月、TV朝日の深夜のドキュメン
タリー番組で、初めてベアテさんを知った時
の衝撃は、今でも忘れません。

 

現在の私の住まいは、ベアテさんが10年間
ほど日本で暮らしていらした場所から
すぐ近くのところにあります。

 

そんなわずかな縁さえ、私には嬉しく
思われるのですが、それをベアテさんに
一言、お伝えしたかったと思います。

 

あの好奇心いっぱいの子どもの目のように
くるくる動く瞳を輝かせながら、ベアテさんは
微笑んでおっしゃったに違いありません。

 

「おめでとう!」と、1993年の5月、初めて
お目にかかった時にそうおっしゃって
私に握手を求めてくださった時のように。

 

 

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心からの感謝を

傲慢になってはいけない、感謝を忘れては
いけないと今、肝に銘じています。
今日の日を生きて迎えられたことに
心からの感謝を……。

 

「去りゆく一切は比喩に過ぎない」という
ショペングラーの言葉を教えてくれた人も
とうの昔にこの世から去ってしまいました。

 

かくれんぼをしている子どもの如く
私の頭の中では、常にこの言葉が
存在するともなく存在しています。

 

そして時には、お気に入りのチョコレートを
舌の上ですべらすように、この言葉を口にします。
「去りゆく一切は比喩に過ぎない」と。

 

「水仙の 木枯らしの野に 凛と待ち」
本当にありがとうございました。

 

 

hasu131122

 

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