アジュールフォーティファイブ「リッツカールトンホテル」  さまざまな親子

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

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「恋は水色」

前回は様々な空」の写真を御覧いただきました。
空の「表情」って、それもういっぱいいっぱいあって
美しくて飽きませんね。
って、私だけかもしれませんが……。

 

昨日の写真の一番最後の、東京ミッドタウンでのものは
撮った時間が夕暮れ時でしたので 、空の色はグレーを帯びていましたが
それ以外は本当に美しい青でした。

 

私は高校時代はコーラス部に入っていたのですが
(歌はダメですので、伴奏ですが)その時に軽い曲として
「恋は水色」を練習したことがありました。

 

かなり前に作られたものですが
ポールモーリアオーケストラの演奏で有名ですね。
青い空と青い海をうたった軽やかな美しい曲です。

 

「恋は水色」、「L’amour est bleu (ラムール・エ・ブル)」
は最初はフランス語の歌詞で歌われました。

 

その後、英語版の「Love is Blue」、
ドイツ語版の「Blau wie das Meer」、
イタリア語版「L’amore è blu」、
オランダ語版「Liefde is zacht」が続々と出来るほど人気に。

 

最初のフランス語版の歌詞は、恋の喜びを歌い上げた
という内容に対して、英語版の「Love is Blue」は
英語の「Blue」が持つ意味もあり、恋の悲しみの意味合いが強いとか。

 

 

 

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日本語版は、漣健児という方が訳詞をしています。

 

「恋は水色」の歌詞は、例によって著作権の関係で
ここに書くことは出来ませんが、
一節だけ書かせていただきますと、こんな言葉が出てきます。

 

「青い海と水色の空が 愛しあって一つに結ばれる」

 

たしかに海を見ていると、むこーの、もっとむこーの地平線は
空と海が一緒なって見えますものね。

 

 

 

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ブルー(azure)の空

空と海の色である青、ブルーはフランス語で
「アジュール」というそうです。

 

その空の青という意味が込められているレストランが
東京ミッドタウンのリッツカールトンホテルにはあります。

 

リッツカールトンホテル45階にある
レストラン「アジュールフォーティファイブ」。

 

名前はもうそのまんま、という感じですね。
青い空が目の前に、本当に近くに見える45階のレストランです。

 

築地はもちろんのこと、東京では入手困難な金沢の海老や
北海道の時鮭、オーガニック野菜や熟成チーズなど
産地直送の新鮮な魚介と新鮮な野菜や果物。

 

それらのこだわりの天然素材を、シンプルに仕立ててくれる
フレンチシーフードのエレガントなレストランです。

 

そんなリッツカールトンホテル45階の
「アジュールフォーティファイブ」に行ってきました。
7,8年ぶりに会ったお友達と。

 

 

 

101171ga10000023-370x149    「アジュール45」(写真/「リッツカールトンホテル」

 

 

 

この写真は昼間の「アジュールフォーティファイブ」ですが
私たちが行ったのはディナー。

 

お友達は大阪に住んでいるのですが、
一泊の出張で東京に来てくれたので一緒にお食事をしました。

 

彼女とは20年来の運動の仲間です。
既に数年前に解散して今はないのですが、私は彼女の所属する
大阪のグループに何度か呼んでもらったことがありました。

 

昨年末、解散したそのグループのメンバーで
久しぶりに会うことになったそうです。

 

彼女がツイッターで私も誘ってくれました。
「みんなで久しぶり会うから来ない? 交通費はだせるよ」と。

 

私は心から嬉しく、また有り難く思いましたが、生憎その日は
半年ほど前からの外すことができない予定が入っていました。
泣く泣くあきらめて、東京での再開を約束していたのです。

 

夕方に東京ミッドタウンで会う約束でしたが
メールが入って、20分ほど遅れるということ。

 

それならばということで、私は東京ミッドタウンにある
安田侃の彫刻、「妙夢」の写真を撮りにいきました。

 

 

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夜の「妙夢」

今年の元旦にも御紹介しましたが、それらはいつも昼間の「妙夢」。
私は夜の「妙夢」もとても好きです。

 

東京ミッドタウンの「妙夢」は黒い色なので
夜の写真ですと、「妙夢」がわかりづらいですね。

 

140130myoumuyasudakan          安田侃「妙夢」東京ミッドタウン

 

 

とこの写真を撮っているちょうどその時、「妙夢」の中から
「しのぶっち!」と私を呼ぶ彼女の声が聞こえました。

 

彼女とは、長い知り合いではありますが
住む場所が離れていることもあり、
実際に会った回数といったら、本当に少ないのです。

 

ですが、昔からいつも会っていたような懐かしさを感じます。
とても7,8年ぶりとは思えないほど。
会った瞬間にちょっと驚いたのは、彼女がきれいだったことです。

 

元々目鼻立ちのはっきりしたきれいな人ではあるのですが
そういう意味のきれいさではなく、スーツを着てメイクをしていた
という意味のきれいさです。

 

そういえば彼女とは一緒にジュネーブの国連本部に
行ったりもしましたが、いつでもスーツではなく、お互いノーメーク
だったのだなぁ、と変なことを感慨深く思ったりして……。

 

それもそのはずです。
彼女はもとは新聞記者でしたが、現在はその新聞社の子会社にいて
なんと今は部長なのだそうです。

 

今日は宝塚のスターと、明日は竹中平蔵と会うということで
会社からメークをするようにといわれているのだとか。

 

「メークなんて、全然下手なんだけどね……」と
ちょっと恥ずかしそうに言う彼女が可愛い。

 

私は心の中で独り言をいってみる、
「ふ〜ん、そうなんだ、大人の世界なんだ」と。

 

そんな久しぶりの再開をシャンパンで乾杯!
はからずも東京タワーと同じ色のロゼシャンパンです。

 

140130shanpan         アジュール45から東京タワーを眺める

 

 

「ザ バウンティ オブ ザ ジャパニーズシー」

さてさて、お食事が始まりました。
本当はこの前に、メニューにはない前菜の前菜(?)の
ようなものもいただきましたが、写真を撮り忘れました!

 

今回選んだメニューは「 ザ バウンティ オブ ザ ジャパニーズ シー」
というコースです。

 

前菜が、
「ヒラメ カルパッチョ甘エビキャピアシトラスヴィグネット」。

 

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レストランですので照明が落ち着いていて
写真を撮るにはふさわしくないのですが、
まあ感じだけということでお許しを。

 

食器はコースを通して、基本は白のプレーンなもの
だったのですが、この前菜はガラスのお皿です。
それも四角くて。

 

私は四角形のお皿が結構好きなのですが、このように
四角いお皿にお料理を四角く盛りつけたことはありませんね。

 

写真には撮らなかったのですが
パンがとてもおいしくて一生懸命もふもふ食べました。
また、パンについてきたものも珍しく感じられました。

 

ローズマリー(だったかな?)のソルトと、炭のソルト。
「炭」のソルトなんて、私は初めて!

 

色も、黒いの、炭だから当たり前ですが。
バターも「イワノリ」などの個性的なもので
メインではないパン関係まで、心が配られているのを感じます。

 

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次のお料理は、
「鱈の白子炙り焼き
パルメザンチーズの香りチョリソ帆立貝のソース」

 

そして、「あたたかなかぼちゃのスープ」です。
このスープは最初、お皿に何か(忘れました)が
入っているだけで、テーブルでスープを注ぐスタイル。

 

 

140202supuかぼちゃのスープ

 

あとは、

「リコッタチーズのニョッキラルドントリュフ」
「真鯛のポッシェポテトのフェネグレット和えレモンの香るチキンジュ」

等々でした。

 

なおサービスプレートはシンガポールのルザーン。
「アジュール45」に合わせた青いプレゼンテーション。

 

お皿はニッコーで、カップはナルミ。
カトラリーはヘップエクスクルーシブです。

 

お酒は最初のロゼシャンパンを乾杯にして
あとは白ワインを1本、二人で分けました。

 

そして、このコースのメニュー以外には「チーズ」をオーダー。
彼女がチーズを別に頼みたい、と聞いて嬉しくて。

 

そんなに会っていない友達ですから、
彼女がチーズ好きだとは知りませんでした。

 

最初は、二人で一皿、と思っていたのですが
内容を聞いて結局、一人ずついただくことに。
彼女はブリーチーズが好きなのだとか。

 

最初、ワインが少々甘過ぎるかな、とも思ったのですが
お料理と一緒ですと、これがなかなか合って
不思議な感じさえしました。

 

白ワインを二人で1本、などといわずに
本当はもっと飲めたけどね。
でも破産しちゃうから……、ぐふぐふ。

 

 

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「3種類のチーズ」 

こちらがコースに入っているものではなく
別に頼んだチーズです。

 

上の中央にある、お花のつぼみ風の形をしている
ヒラヒラのものはパルミジャーノレッジャーノ。

 

パルミジャーノレッジャーノは、数年前に大好きでした。
現在は、ちょっと飽きてしまっているのですが
これはさすがに美味しいパルミジャーノレッジャーノ。

 

そして左手前の四角いものは、ウオッシュタイプのチーズ。
右にあるのは青カビチーズのゴルゴンゾーラです。

 

 

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誰が少年の父親?

いつのことだったのか、はっきりとは覚えていないのですが
考えてみますと、この前彼女と会った頃かもしれません、
TVで深夜映画を見ました。

 

題名も出演者も全く覚えていません。
日本では映画館では上映されていない地味な映画。

 

内容すらはっきりとは覚えていないのですが、服装からすると
60年代か70年代のアメリカの小さな街が舞台でした。

 

母と暮らす一人の少年が主人公。
祖父母と一緒だったかもしれませんが、父親はいません。

 

少年の父親は亡くなったのでも、離婚したのでもなく、
母親は少年の父の名を誰にも明かしてはいないようでした。

 

少年は、小学生の真ん中か高学年と見える年頃の時に
美しい母親から、結婚を考える一人の男性を紹介されます。

 

 

 

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☆動物たちの写真は、本文とは関係ありません☆
育児放棄をされたチーターの赤ちゃん(生後8週間)と
ラブラドール・レトリバーの子犬(生後16週間)(写真

 

 

 

少年には、同じ学年なのですが
病気で体がとても小さな友達がいました。

 

少年たちが野球の試合で盛り上がっている時のことです。
その体の小さな男の子が打ったボールが、観戦にきていた
少年の母親にあたり、彼女は亡くなってしまいます。

 

お葬式の参列者の中に、少年の父親がいるのではないか
と思われるほどに小さな街で、住んでいる人々はみな知り合いでした。

 

 

 

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犬は「Mtani」、チーターは「Kasi」と名付けられて
大人になっても仲良し!(写真/同上)

 

 

 

「本当の」父親

それまでも少年は、自分の父親が誰なのかに興味津々で
体の小さな男の子と、父親探しの話をしていました。

 

ですが母親が亡くなってしまった今となっては
少年にとって父親探しは、興味というよりは
もう少し切実なものになりつつあったのも事実です。

 

しかし、少年の父が誰であるかは一向にわかりません。
その間にも色々あったのですが、私はほとんど覚えていません。

 

最後の方で、体の小さな男の子が乗っているバスが
(スクールバスだったかも)事故で湖だったでしょうか
水の中に落ちてしまいます。

 

その時に、彼は体の小ささをいかして、窓から出て
バスに乗っている人々を助けることができました。

 

しかし彼はその後、間もなく息を引き取ります。
その直前に、少年は体の小さな男の子に言います。

 

「彼女が君のことを英雄だと思っているよ」と。
そのバスには、体の小さな男の子が
片思いをしていた女の子も乗っていたからです。

 

ですが体の小さな男の子は、照れというよりは
悲しそうに言います。
「誰も、カメのような男の子なんて興味がないよ」と。

 

 

 

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フクロウのシュレックは生後半年の時に
犬のトルクのもとに来ました(写真/同上)

 

 

よくは覚えていないのですが(ごめん!)
少年は母を失っただけではなく
祖父母に何かあったのかもしれません。

 

とにかく少年は自分を扶養する父を
選ばなくてはなりませんでした。

 

その直前に、少年の父親がその街の
牧師さんだったことが少年にわかります。
彼は、少年の母親の葬儀をしてくれた人でもありました。

 

 

 

hukuroutoinu       その時からトルクはシュレックのお母さん(写真/同上)

 

 

少年が、自分を扶養してくれる「人=父」を決める時のことです。
少年は牧師さんのもとには行きませんでした。

 

少年は、母親が結婚しようと思って紹介していた男性を
自分の「父親」として選んだのです。

 

そして、その次のシーン。
車の中から一人の男性が、墓石を見つめています。
その墓石に刻まれている名前は、少年の「本当の」父親。

 

「本当」という意味は、遺伝的に実の父である牧師さんではなく
彼が父親と選び、そして彼を育ててくれた人の墓石でした。

 

あれから数十年の月日が経っていたことを
映画を見ている私たちは知り、そこで映画は終わります。

 

 

boston           (写真/「ボストン」

 

 

親を選べない子ども

この映画を私は2度見た記憶があります。
最初は一人で、2度目は年下の男の人と。

 

彼と一緒に映画を見終わった時、彼は泣いていました。
一緒に映画を見て、彼が泣いたのはこれが最初で
最後だったと思います。

 

彼がなぜ泣いたかのかは、わかりません。
今になって考えてみますと、実の両親の元で育った人でしたが
もしかしたら、彼も「本当の」父親が欲しかったのかもしれません。

 

彼は自分の気持ちをほとんど言うことがありませんでしたが
TVニュースの特集を見ている時に、
一度だけつぶやいたことがあります。

 

その番組は虐待等で、実の親の元にいることができない
子ども達が入る施設の紹介でした。

 

ただ、それがよくある学校の寄宿舎のような施設ではなく
普通の一軒家に、数人の子どもと、親代わりの人が一緒に暮らす
という、疑似家族のような施設を紹介したものだったのです。

 

その時に、画面に目を向けたまま彼が言ったのです。
「……こういうところで育ちたかった」と。

 

 

nekotohiyoko                   (写真/同上)

 

 

実の親のもとで育つ、それが最も幸せなことと
私たちは思っています。

 

ですが、そうでないこともあるというのも事実です。
それを認めない人も多いようですが。

 

なぜこんな話を急にしたかと言いますと、
食事をしながら、彼女と共通の知り合いでもある
いろいろな親子について話をしたからです。

 

 

 

 

最後に

さて、今回の「ザ  バウンティ  オブ  ザ  ジャパニーズ シー」
のメニューも最後の一品、デザートになりました。

 

「オベラ エスプレッソパルフェ チョコレートハーモニー
~黒トリュフの香りと共に~」です。

 

 

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金箔で装った真ん丸なチョコレートボールに
黒トリィフのソースをかけてもらいます。

 

金箔がちょっとツノみたいみ見えますね。
金箔がヒラヒラ……、怒っているのかな?

 

黒トリュフのソースをかけるとツノが
ぺしゃんとつぶれて、チョコレートの面が
金箔張り状態(?)に。

 

そして中を割ってみると……。

 

 

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さまざまな空、さまざまな親子

彼女と私の共通の知り合いには、年齢としては
もうとっくに 子どもという年齢ではないのですが
いまだに子どもとしての痛みを引きずっている人がいます。

 

そのうちの一人は、生まれて数日後に実の母親から
養父母の養子になった人。

 

そのような養子は、本来は認められていないのですが
「藁(わら)の上からの養子」ともいわれ、実父母の名前を
登録上(戸籍上)に出したくない場合に行われているようです。

 

彼女は、実の両親をとても知りたがっていました。
実父母に対して「捨てられた」との強い怒りを抱えながら。

 

そして、実父母を教えない養父母に対してのみならず
まわりの人たちとも、トラブルが絶えないようでした。

 

 

 

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麻薬の売人の所持していた3匹は虐待動物保護施設に
救出されて仲良く暮らしています(写真/「Izismile」

また別の、今の人よりはもう少し年下の女性は
両親と彼女の三人家族で育った人でした。

 

母親は彼女の実の親でしたが
育ててもらった戸籍上の父親は
彼女の本当の父ではなかったそうです。

 

彼女の実の父親の名を、私は今回初めて知ったのですが
そのうちにこのブログでも、その人の名前が
出る予定でしたのでちょっと驚きました。

 

その男性と私は、もちろん知り合いではありません。
ですが私の中では、その男性はずっと昔の人というイメージで
彼女の父親だということが、何となく不思議にも思えます。

 

彼女の母親は、彼女が成人した後に自殺をしています。
そして彼女は、自分の名前(姓)を変更しました。
通称だけを変更したのではなく、登録上(戸籍上)も。

 

私は名前の方はともかく、姓を変えるのは
かなり難しいと聞いていたのですが。

 

私たちは普通、親の姓を名乗っています。
彼女もまた、生まれた時から親の姓を名乗っていました。

 

ですが、それが登録上のみの父で、実際の父ではない
ということを説明して変更したのだそうです。

 

では、彼女は実の父親の姓に変更したのかといえば
そうではなく、全く別の姓、いわば第三の姓に変えました。

 

彼女と初めて会った時に私は、彼女の表情や相づちに
違和感を感じざるを得ませんでした。

 

つくったような不自然な明るさに、彼女の心の痛みが
透けて見えるような気がしたのを覚えています。

 

 

 

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子どもは「生まれてきた」それだけなんだよ

裁判所はここのところ、親子関係に関する判決で
今までとは違った判断を出しているようです。

 

夫婦の一方が、性同一性障害で性別を変更した夫婦、
つまり生物学的にいいますと二人とも女性のカップルが
人工生殖でもうけた子どもに対して 実子の扱いをする
との判決を最高裁が下しました。(2013年12月10日)

 

また、一度は夫婦の実子として登録された子が
実際は夫の子ではなく、別の男性の子だったとわかり、
その男性の実子とする判決も大阪高裁が出しています。

 

夫に離婚を求めているこの妻は、
子どものDNA鑑定を実施して、子の父親が
「夫ではなく別の男性」とする結果を得ています。

 

それを根拠に「夫と子の間には父子関係がない」
との確認を求めて提訴しました。

 

現在、妻は子の実の父親と暮らしていて
子どもも実の父親を「お父さん」と呼んでいる
事実なども考慮されたといいます。

 

一方、戸籍上の父親は子どもとの父子関係を保ちたい
という考えで、子どもへの愛情は今後も変わらないと
主張しているそうです。(2014年1月19日「朝日新聞」田村剛)

 

 

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空にさまざまな表情があるように、親子関係もまたさまざまです。
それは人の想像の外側に、大きくはみ出していたりもします。

 

ですが、どの親のもとにどのようなかたちで生まれてくるのかを
当然のことながら、子ども自身が選ぶことは出来ません。

 

最初の方で、
「青い海と 水色の空が 愛し合って一つに結ばれる」
という 「恋は水色」の歌詞を紹介しました。

 

その「愛」すらないところであっても
子どもは生まれます。

 

でも、たとえどのように生まれてきた子であっても
この地球の「青い海」と「青い空」のもとに
生まれてきた 子どもに違いはないのです。

 

 

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地球に生まれてきた全ての子に「おめでとう!」

デザートのお皿に、チョコレートで「おめでとう」と
書かれているのがおわかりでしょうか?

 

「アジュールフォーティファイブ」の予約をする時に聞かれました。
「お二人の記念日ですか?」と。

 

私は何と答えたらよいのでしょうか。
しばし言葉が途切れます。

 

彼女と私と、たくさんの人と力を合わせて
日本の子どもたちの悲しみを少しでもなくしたい、
そんな思いを込めた運動でした。

 

最初は、居酒屋さんにでも行こうと思っていた二人が
20年ぶりの、いえ、一生に一度のお祝いなのだからと
ハイアットホテルの「アジュールフォーティファイブ」を
選んだのです。

 

「『おめでとう』と入れて下さい」
と私は頼みました。

 

「オペラ」のあとの、小さなお菓子も充分楽しんだ頃に
彼女に連絡が入りました。
明日の仕事の変更かも、と彼女はメールを見ます。

 

すると彼女の山口で暮らす母親からのものでした。
「お餅を送ろうか?」という何とも微笑ましい親心。

 

彼女は笑いながら「お正月も過ぎたのに……」と。
いくつになっても、母親にとってはかわいい子ども。

 

お皿に描かれた「おめでとう」は
彼女と私と、多くの仲間に。

 

そして「青い海」と「青い空」のもとに生まれてきた
この地球上の全ての子どもに……。
「おめでとう!」

 

 

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私が生まれた瞬間

2013年12月5日が始まったばかりの夜中の1時過ぎ、
前日の朝からの仕事が、なんと日付を超して
やっと終わりました。

 

タクシーで帰る仲間に「さよなら」を言って
戻ってきた時のこと……。

 

その場に待っていらした皆さんが
声をそろえって言って下さいました。

 

「おめでとうございます!」

 

思いもかけない言葉に、私は戸惑うばかり……。
嬉しさの前に驚きが大きくて、私は何とも
間の抜けた返事をしてしまったように思います。
一生に一度のチャンスだったのにね。

 

たまたま仕事で、御一緒することになった方々です。
しかも深夜にまで及ぶなどという思いもしなかった事態に
不平もいわずにおつきあいくださって。

 

そして今、「おめでとうございます」の言葉を
皆さんから頂けるとは……。

 

これ以上の幸せはありません。
1時間前の決定的瞬間よりも、私にとっては
くらべることができないほどを嬉しさでした。

 

私がこの世に生まれた瞬間。

 

J社のCさんの下さった絵はがきは
彼のお人柄そのままのような素敵なものでした。
まっすぐで、気取らなくて……、それなのにとっても素敵で!

 

暑い時期から度々おつきあい下さったA社のTさん。
検索で私を見つけて下さったS社のTさん、NのSさん……。

 

本当に、本当にありがとうございました!

 

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仕事熱心で誠実なCさんからいただいたもの
彼のイメージ通りの絵はがきは私の宝物です

 

 

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さまざまな空

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

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今日は、空の写真を

この雲のかたち、面白いでしょう?
この写真を撮ったのは、先月のことだったと思います。

 

別に何の変哲もないお天気、ということは穏やかでいい日
だったと思うのですが、その日の夕方になる少し前でした。

 

正面のプルデンシャルタワーにさしている陽の光で
夕焼けに近くなっていることでお分かりですね。

 

左の赤坂見附方面から、右の赤坂Bizタワーに向けて
一直線に雲が登っているよう。

 

現在はプルデンシャルタワーが建ってしまったので見えないのですが
プルデンシャルタワーが建つ前は、国会議事堂が見えたそうです。

 

プルデンシャルタワーのちょうど真後ろに
国会議事堂がたっているのです。

 

 

 

こちらは早朝 

次の写真は、朝のまだ早い時間のもの。

 

 

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プルデンシャルタワーの右下に、光り輝いているのは
まさに今、昇ろうとしている太陽。

 

分かりづらいのですが、プルデンシャルタワーの下から
全体の4分の1ほどの場所に、スカイツリーが見えます。

 

スカイツリーが、なにかちょっと恥ずかしげに、
体をプルデンシャルタワーに隠している、といった風情。

 

写真の左側の方には、去年なくなってしまった
赤坂プリンスホテルのシルエットが見えますね。

 

 

 

水の中から

この写真とほぼ同じ時期のものが、次の写真です。

 

 

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赤坂プリンスホテルの上には、解体のためのクレーンが乗っています。

 

この写真なのですが、この大きさですとさほどでもありませんが
もっと大きなサイズで見ますと、空と雲があたかも水面のようで
私たちがいるところは水の中、というように感じてしまうのです。

 

水の中から水面を見上げているかのような感じ。

 

 

 

横向きの犬の空

そして次の写真ですが、これはちょっとすごみのある空でした。

 

 

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色としては暗雲モクモク、というわけではないのですが
何やら不思議な光と色のモクモク雲。

 

これも、特別なお天気の日ではありませんでした。
見た瞬間、「うぉ〜、何?」と。

 

今こうしてみていて気づいたのですが、プルデンシャルタワーの
上にある雲、横向きの犬に見えませんか?

 

お耳と鼻の先が少しグレーで、他は真っ白の犬の前脚が
ちょうどプルデンシャルタワーを飛び越したところ。

 

 

 

ズズズッ〜と擦ったような空

そして最後の写真は、こちらです。

 

 

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この写真だけは、東京ミッドタウンで撮ったものです。
今年の1月3日の夕方近い時間でした。

 

この写真こそ、何ということもない写真のですが、
雲がとぎれとぎれになって、まるでトラの模様のようで
おかしかったから……。

 

こちらは、下に見える樹々の間に
太陽が沈もうとしているところです。

 

……、と今日は、空好き(?)の私の、代りばえのしない
同じような空の写真に、おつきあいくださいまして
本当にありがとうございました!

 

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干菓子「ばいこう堂株式会社」福島家

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

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今日は干菓子を

昨日は「寒牡丹」と「冬牡丹」に寄り道をしてしまって
かんじんの干菓子については何もお話しできませんでしたね。

 

この干菓子はいただいたものなのですが
千葉県にお住まいの方からのものでした。

 

その方が、柏市にある「福島家」という和菓子屋さんで
お買い求めになったということでした。

 

 

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干菓子はこのような包装紙に包まれていました。
私は「福島家」のものを頂いたのは初めてだったので
この包装紙を見た瞬間、思わず、

 

「オーク!」
と言ってしまったのですが、違いますね。

 

これは柏の葉っぱなのでしょうか?
柏市ですから。

 

 

kasiwa-250x149       柏の葉(写真/「風土記の丘便りinかい」)

 

 

 

作っているのは香川県の「ばいこう堂株式会社」

この包装紙をあけて、箱の裏を見ましたら
作っているのは「福島家」ではなく、香川県にある
「ばいこう堂株式会社」という会社でした。

 

材料の「和三盆」とは、主に香川県や徳島県など
四国で伝統的に生産されている
お砂糖の一種のことをいうのだそう。

 

徳島の和三盆を「阿波和三盆」といい
香川の和三盆を「讃岐和三盆」といいます。

 

 

 

竹蔗というサトウキビから作る和三盆

「和三盆」は高級なお砂糖だということです。
お砂糖ですので、原料は当然のことながらサトウキビです。

 

ですがこのサトウキビが普通のサトウキビではなく、
「竹蔗(ちくしゃ)・竹糖(ちくとう)」という種類の
細長いサトウキビです。

 

 

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すくすく育つ竹蔗
(写真/「ばいこう堂」

 

 

普通のサトウキビよりも背が低く、茎も細いため
同じ面積の土地で栽培するとしたら、竹蔗のほうが
生産量は少ないということになります。

 

またサトウキビは花が咲かないために、栄養分を
全て茎に蓄えるために、茎自体に旨味を含むのだそう。

 

竹蔗と名前に「竹」とついていますが
竹の仲間ではなくイネ科の植物です。

 

 

 

江戸時代は黒砂糖が一般的

江戸時代にはお砂糖の存在は知られていたものの
使用するのは黒砂糖が一般的だったといいます。

 

 

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育った竹蔗は11月に刈り取ります
(写真/同上)

 

 

日本での砂糖作りを奨励したのが、
享保の改革で有名な八代将軍、徳川吉宗。

 

宝暦年間、高松五代藩主、松平頼恭(よりたか)の命により
池田玄丈というお医者さんがお砂糖作りの研究を始めますが
ついに完成を待つことなく亡くなってしまいます。

 

池田玄丈の遺言を守って、彼の思いを完成させたのが
彼の弟子であった向山周慶と伝えられています。

 

 

 

砂糖作りを完成させた向山周慶

この向山周慶(さきやましゅうけい)が、
砂糖作りに成功したいきさつが面白いです。

 

彼は、病にかかって行き倒れになっていた人を
連れて帰り治療をして助けてあげたのですが、
その人が薩摩の奄美大島の人だったのです。

 

その人、関良介(助)から「砂糖作りの経験がある」
と聞いた向山周慶は、彼に頼みます。
「是非、砂糖作りを手伝ってほしい」と。

 

 

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和三盆を「ばいこう堂」では和三宝と呼びます
(写真/「ばいこう堂」

 

 

 

人を助けたことにより助けられる

関良介(助)は命の恩人に報いるために、
藩外持ち出し禁止のサトウキビを讃岐地方で育てました。

 

そしてその後、さまざまな研究の後に、
1790年、寛政2年、ついに白砂糖を作ることができたのです。

 

この白砂糖が、さぬき和三盆へと
つながっていくことになります。

 

向山周慶が奄美大島出身の関良介を助けたのは
1788年頃とされています。

 

そしてその少し前にも、彼は京都で大火に罹災した
薩摩の医師を救っており、彼から製糖術を伝授されたそうです。

 

向山周慶は、彼自身の研究熱心と勤勉さはもちろんのこと、
人を助けることにより、結果的にお砂糖を作ることに
成功したともいえるのですね。

 

 

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