「デコポン」と「伊予かん」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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両親は一緒 

3日前に「不知火みかん」を御紹介した時に
「不知火みかん」とい「デコポン」とは
同じものだとお話ししましたね、

 

「熊本県果実農業協同組合連合(熊本果実連)」
から出荷された製品は「デコポン」と呼ばれて
農家が直接販売したものは「不知火みかん」
となる、と。

 

そうなんだ、と思いながらもちょっと変な気も
していたのですが、今回わかりました。
やはり、違いはあったようです。

 

 

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「デコポン」という名称で出荷できるものは
「糖度13度以上、クエン酸1パーセント以下」等
の一定の基準を満たした「不知火みかん」
ということでした。

 

 

 

「デコポン」の別名?

また「デコポン」と同じ品質ものであっても
栽培している場所により「デコポン」以外の
名称もあるようです。

 

例えば、静岡では「フジポン」という名前です。
(話はそれますが、「シズポン」ではなく、
やはり「フジポン」なんですね)

 

それでは広島は「ヒロポン」かと思いきや
そうではなく「キヨポン」というのだそうな。
これは「清見」から来ているのでしょうか?

 

徳島では「ポン」を最初につけちゃって
「ポンダリン」。
「マンダリン」っぽい名前です。

 

愛媛では、これは順当に「ヒメポン」
ですが、愛媛といえばこれはもう
「伊予かん」ですよね(と、強引な展開)。

 

 

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 「伊予みかん」 → 「伊予かん」

以前「あぷりのお茶会」で、夏みかんの干菓子
「あおぎり」
を御紹介した時に、夏みかんを
日本で最初に栽培したのは山口県の萩市
と書いたことがありました。

 

当時の地名である「穴門(あなと)」
にちなんで「穴門(あなと)みかん」
と呼ばれていたようです。

 

山口県から、愛媛県、和歌山県、静岡県
へと栽培は広がってゆき、松山市周辺で
生産されたものを「伊予みかん」という
名で出荷するようになりました。

 

ところが、愛媛県産の温州みかんと
混同されることもあり、昭和5年に
「伊予かん」という名称が決まります。

 

 

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ただこの「伊予かん」、偶然に発見されたもの
で、両親は何みかんなのかはわかっていないそう。
そういえば、山口県萩市で発見された
夏みかんもそうでしたね。

 

現在の「伊予かん」の主な産地は
伊予の国である愛媛県。
全体の約9割を出荷しています。

 

2位が和歌山県で、3位は佐賀県、
そして4位が山口県ということだそうですよ。
(2010年度 農林水産省
「特産果樹生産動態調査」より)

 

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