国会議事堂周辺は高い建物は建てちゃダメ

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

kokkaigijidoushugiin131121

 

 

プルデンシャルタワーの向こう側に

昨日の「あぷりのお茶会」の最後に
このように書きました。

 

「オークの木の間に写っているプルデンシャル
タワーの向こう側に、国会議事堂があります」と。
「『ピーターラビット』の作者
ビアトリクス・ポター」

 

プルデンシャルタワーができる前は
この位置に、国会議事堂が見えたそうです。
国会議事堂は真裏にあるのです。

 

ちなみにプルデンシャルタワーが
出来たのは2002年のこと。
「プルデンシャルタワー
(The Prudential Tower)外堀通り」

 

 

140816akegata

 

 

 

2006年にできた建築に関する規制

実は国会議事堂周辺は、首都を象徴する
建築物周辺の景観保全の為に、新しく造る
建物の高さと色彩に関して規制があります。

 

2006年3月に決められて
4月1日から運用されています。

 

対象となる建物は,国会議事堂以外には
迎賓館、明治神宮聖徳記念絵画館の3つ。

 

具体的にいいますと、国会議事堂の場合は、
議事堂を正面から見た場合に、後方1キロ以内に
造られる建物は、国会議事堂のドームの下部
(高さ32.1メートル)を超えないこと。

 

色彩については、
「警官を阻害しない落ち着きのある色」
と定められているそうです。
(「共同通信 47News」2006.3.23  )

 

 

140614zatoukyukyapitoruhoteruザ・キャピトルホテル東急(左)

 

 

 

その時に2つのビルが…… 

ところで、この規制が報道された2006年の
3月の終わりに、ちょうどその時期に
国会議事堂周辺で建設予定の建物がありました。

 

1つは、発表されたその年、2006年の
うちにキャピトル東急ホテルを取り壊し、
現在の「ザ・キャピトルホテル東急」を
建設する予定だった東急電鉄。

 

もう1つは、すでにその年の2月に建設に着工
していた東京放送「TBS放送センター」です。

 

 

140401miharutakisakuraTBS放送センター

 

 

 

度々登場

この2つの建物は「あぷりのお茶会」では
度々登場している常連さんですね。

 

(「ザ・キャピトルホテル東急
(The Capitol Hotel Tokyu)

赤坂にある東急ホテル その2」)

 

「TBS放送センターはてっぺんに
ある?『三分坂』赤坂の坂2」

 

「ビッグハット『TBS放送
センター』赤坂サカス」
)etc.

 

 

toukyapitoruhoteru取り壊す前の「キャピトルホテル東急」

 

 

 

都の要請を受けて変更

「ザ・キャピトルホテル東急」も
「TBS放送センター」も、建設計画は
2006年の規制が出来る前に計画決定して
いるものですので、本来は対象外となります。

 

ですが、両事業者とも都の要請を受けて
自主規制をし、建設計画の変更を発表しました。

 

まず「ザ・キャピトルホテル東急」は
構想段階では168メートルとする案も
あったそうですが、最終的には29階建ての
130メートルとすることにしました。

 

 

zakyapitoruhoterutoukyu131121ザ・キャピトルホテル東急

 

 

一方、TBS放送センターも、予定より10メートル
低い39階建て、179メートルにしたそうです。

 

また国会議事堂を正面から見た場合
「ザ・キャピトルホテル東急」は
国会敷地内にあるカシの木に隠れるのだそう。

 

「TBS放送センター」は、国会議事堂よりも
高くなってしまいましたが、広報部から、

 

「ビルの頂部を議事堂のモチーフにしたデザイン
にし,調和を図った」(「橘石井商事の日記」)
という説明がなされています。

 

う〜ん、どのあたりが「議事堂のモチーフ」
なのでしょうか?
よくわかりませんが、このへん?
これが「議事堂のモチーフ」なのでしょうか?

 

TBSbighut140618-374x299TBS放送センター 赤坂サカス

 

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