コーヒー伝説 コーヒー「リッツカールトン デリ&カフェ」

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140920ritcarltoncafeコーヒー(リッツカールトン『デリ&カフェ』)

 

 

今日のお菓子は抹茶色

この写真は東京ミッドタウンにある
リッツカールトンの「デリ&カフェ」
でコーヒーを頂いたときのもの。

 

こちらではいつもコーヒーのそばに
クッキーを添えてくれるのですが、
これが何となく嬉しくて。

 

その上、「エアコンの風が当たる場所
ですから」と膝掛けを持ってきてくれる
気配りも、ホテルならではのものでしょうか。

 

 

140921ritcarltonburankettoリッツのライオン(?)マーク入り膝掛け

 

 

 

2つのコーヒー伝説

ところで何気なく飲んでしまうコーヒー
ですが、コーヒーって、一体いつ頃から
飲まれていたのでしょうね。

 

これについては本当のところは
わかっていないそうです。

 

どのようなきっかけでコーヒーを飲むように
なったかについては、いくつかの伝説が
ありますが、その中でも2つのものが有名です。

 

一昨年、東京三鷹の中近東文化センターの閉館前
の最後の催し「コーヒーがやってきた(『もか』
リバイバル)」
ではコーヒーの伝説を含む様々な
事柄を、ビデオで館内に放映していました。

 

そこでも2つのコーヒー伝説が紹介されていました。

 

 

140920ritcarltonkukki

 

 

 

1 山羊飼いカルディの伝説(エチオピア説)

レバノンの言語学者、ファウスト・ナイロニが
1671年に書いた『眠りを知らない修道院』
という本に既述されている説です。

 

6世紀頃のエチオピア高原で
ヤギ飼いのカルディは、山羊を連れて
野山を歩き回っていました。

 

ある日、ヤギが赤い実を食べて元気になり
走り回っているのを見たカルディは
自分もその赤い実を口にしてみます。
すると疲れが消え去り元気になりました。

 

その話を聞いた修道士は
赤い実を煮だして飲物をつくりました。
その飲物は、修道士たちの眠気覚ましとして
それ以降、活躍することになったのです。

 

これがコーヒーの伝説、エチオピア説といわ
れるもので、キリスト教国での発見伝説です。

 

 

yagi(写真/「コーヒーのこと」)

 

 

 

2 僧侶シェーク・オマールの伝説

一方こちらは、1587年に出版された回教徒
アブダル・カディの『コーヒー由来書』
という本に記されたものです。

 

13世紀のイエメン山中が舞台で、アラビア説
といわれる、イスラム教国での発見伝説。

 

イスラム寺院のシェーク・オマールは
イエメンのモカで、祈祷によって
王女を病いから救いました。

 

その時、彼は王女に恋をしてしまい、
やがて、それが王様に知られるところとなって
イエメンのモカからオーサバに追放されます。

 

しかし、それは彼に着せられた濡れ衣であり
無実の罪だとする説もあるようですが
いずれにせよ所を追われてしまったのです。

 

 

coffeenomiコーヒーの実(写真/「今、青島。時々、旅」)

 

 

山を彷徨っていたシェーク・オマールは
赤い実をついばんでいる小鳥を見て
その実を摘み、煮だしてみました。

 

医者でもあったシェーク・オマールは
この赤い実を利用してたくさんの病人を救います。

 

後に罪を許され、モカに帰ったシェーク・オマールは
聖者としてあがめられるようになったそうです。

 

 

 

もう1つのお話

ヤギ飼いカルディの伝説は1671年に
僧侶シェーク・オマールの伝説は1
587年に記されたものですが、

 

それ以前の西暦900年頃に、アラビアの
ラーゼスという医師が書いた
コーヒーに関する既述も残っています。

 

バンと呼ばれるコーヒーの実を煎じた
ものを「バンカム」といい、薬として
使用されていたということです。

 

ラーゼスは、生涯で百数十点にものぼる著作があり
なかでも『医学体系(アル・ハーウイ・フイツ・
テイツプ)」といわれる書は、アラビア医学が
生んだ最高の書ともいわれるほど。

 

ラーゼスの1世紀ほど後に登場した、医学者であり
哲学者でもあったアビセンナも、やはり
「バンガム」を薬だと記しているそうです。
(参照/「コーヒー百科」)

 

 

140920ritkarltoncoffee

 

 

 

最初はお薬として

ところで最初のヤギ飼いのカルディの伝説
ですが、『カルディコーヒーファーム』という
お店の名前は、ここからきているのでしょうか?

 

コーヒー伝説といいますと、大抵はこの1、2が
記されることが多いようですが、1つの記載の
場合は山羊飼いのカルディの方が多いです。

 

カルディコーヒーファームのサイトも、
山羊飼いのカルディの説だけしか書いてありま
せんでしたし、スターバックスも同様でした。

 

いずれにしても、緑茶やチョコレートと同様に
やはりコーヒも、最初はお薬としての扱い
だったようですね。

 

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