コラーゲン(ゼラチン)摂取は、即「美肌」ではない?

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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美容のためにゼラチン摂取?

風邪によるのどの痛みには、マシュマロに含まれて
いるゼラチンが効くというお話を前回しましたが、
美肌のためにコラーゲン(ゼラチン)をとっている
女の人が多いそうです。

 

ゼリーのようなものを見ますと、そのぷるぷる感
が何となく、お肌のぷるぷる感に繋がるような
気がしますからね。

 

その上、「コラーゲンを摂取することが
美肌を生む」と報じるCM、TV番組、雑誌
の記事等は枚挙にいとまがないほど。

 

 

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美肌を謳うドリンクやサプリメントは数多
く販売されて、ドリンクは1本数百円のもの
から千円単位のものまであるということです。

 

しかし、多くの方が期待しているような
「コラーゲン(ゼラチン)摂取=美肌」
となって肌が若返る、という単純な
ものではないようですよ。

 

 

 

鹿のツノを摂取しても、人にツノは生えない

皮膚を生み出し、皮膚の弾力、ぷるぷる感のもと
である真皮層でのコラーゲンやエラスチンの減少が
肌の老化の原因であるのは事実です。

 

 

 

 

ですが、私達が手に入れるコラーゲンドリンクや
サプリメントは、精肉工程で出る牛や豚の骨や、
缶詰工程で出る魚の皮等から出来ていて
人間のコラーゲンとは全くの別物。

 

牛や豚、魚のコラーゲンを人が摂取
したからといって、それがそのまま人の
皮膚の材料になるわけではありません。

 

漢方薬には鹿のツノを原料とする
「鹿茸(ロクジョウ)」がありますが
これを飲んだからといって、人間に
ツノが生えるわけではないでしょう?

 

 

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 摂取したゼラチンも皮膚になるとは限らない

ドリンク等のそれらのコラーゲン(ゼラチン)を
摂取すると、消化管内で消化酵素の働きにより
バラバラのアミノ酸に消化され後に吸収されます。

 

吸収されたアミノ酸は、血液の中に入って全身に
届けられ、新しいタンパク質の合成材料になるのです。

 

コラーゲン摂取
   ↓
消化管内でアミノ酸になり消化、吸収される
   ↓
それが血液に入って全身に届けられ、
タンパク質の合成材料になる

 

 

 

 

 

人のコラーゲンは体内の繊維芽細胞が生み出す

この時、コラーゲン(ゼラチン)から作られた
アミノ酸が、必ずしも体内のコラーゲンの
材料になるというわけではないこと。
というよりは、そうでないところに
使われる方が多いということです。

 

体が皮膚を作る為にコラーゲンをつくり出す
のは、皮膚の細胞が血液中のアミノ酸を
取り込んで必要な合成をすることで行われます。

 

人間のコラーゲンは、体内の
繊維芽細胞が生み出したもの。

 

いくらコラーゲン(ゼラチン)や、あるいは
コラーゲンの低分子化したものをたくさん摂取した
としても、体内のコラーゲンを補給するという
ことに直接結びつくわけではありません。

 

 

↑「期待!」       ↑「現実?」

 

 

 

製菓材料のゼラチンで充分

では、それらのものを摂取するのは全く意味が
ないかといえば、もちろんそうではありません。

 

それらの栄養は体の必要とされる
ところで消費されるでしょう。
果物、野菜、油脂等を摂取した時と同じように。

 

ただそれを摂取するのでしたら、とりたてて
コラーゲンドリンクやサプリではなく、リーズナブル
な製菓材料のゼラチンで充分だということ。

 

 

 

 

 

低分子化云々に惑わされないでね

また、あるコラーゲンドリンクのサイトには
「コラーゲン摂取=美肌ではない」
ときちんと記載されていました。
ですが、その後が問題。

 

その続きは「だから、わが社の低分子の
コラーゲンをどうぞ!」ということなのですが
小さくても結局は同じことです。

 

などど身も蓋もない野暮なことを
言ってはいけないのかもしれませんね。

 

化粧品と同じように、美しくなれるという
雰囲気やイメージが重要で、プラシーボ(Placebo)
効果を買っているのかもしれませんね。

 

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