フルム・ダンベール AOC ボン・ルパ「Bon repas 」麻布十番

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

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「高貴な青かびチーズ」

麻布十番の「ボン・ルバ」で買ってきたチーズ
「フルム・ダンベール(fourme d’ambert)」です。

 

「フルム・ダンベール」のあとの「AOC」という文字は
「プレジデント社」の「ブリーチーズ」のところで
書きましたが、フランスでの品質保証のマークです。

 

(ヨーロッパ全体では、2009年に
「AOP」というものもできました)

 

 

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「フルム・ダンベール」はフランスの中南部の山岳
地帯である、オーヴェルニュ地方で作られている
チーズで、「高貴な青かびチーズ」と呼ばれています。

 

 

 

氷河期の形を今に残すフォンサラード谷

次の地図の、淡いベージュ色がフランスを
表していて、その真ん中あたりの黄緑色を
した部分がオーヴェルニュ地方。

 

 

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パリからですと電車ではだいたい3時間ほどで
飛行機では約1時間くらいだそう。
火山地帯でもあり、夏の暑さと
冬の寒さが厳しい土地です。

 

次の写真は、オーヴェルニュ地方
にあるフォンサラード谷。

 

弓なりの形をしているのは、氷河期に氷河が
一つの岩を弓形に削ったからだそうです。

 

その後、長い年月をかけて乾燥して
現在のように植物が生い茂るようになりました。

 

 

oberunyutihouオーヴェルニュ地方(写真/「オーヴェルニュ地方」)

 

 

 

フォンサラード谷の東側と西側では別のチーズが

オーヴェルニュ地方にあるフォレ山脈
の東側と西側の両方の町で
同じチーズが作られているのだそうです。

 

西側でできるチーズが「フルム・ダンベール」で
東側で作られるチーズが「フルム・ド・モンブリゾン」。

 

ですから今日ご紹介する「フルム・ダンベール」は
フォレ山脈の西側でてきたチーズですね。

 

 

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牛乳で出来ている「フルム・ダンベール」は刺激も香りも少なめ

お店では、こんなふうに「フルム・ダンベール」
をカットをしたものが、ラップに
包まれているかたちで置いてありました。

 

「フルム・ダンベール」も「フルム・ド・
モンブリゾン」もどちらも原料は牛乳です。

 

「フルム・ダンベール」はロック
フォールに似ている青かびチーズ。

 

「フルム・ド・モンブリゾン」のほうは、表面を
塩水で拭いて熟成させるのでオレンジ色です。

 

 

パパイヤ

 

 

 

(一枚目の写真の「フルム・ダンベール」の下にある
のは生のパパイヤで、今書いたオレンジ色になった
チーズのことではありませんのでお間違いのないように
……、というかややこしいものを置いて、ごめん)

 

以前は、チーズの熟成をする時は
岩のくぼみに置いて熟成をさせたようですが
現在は全て工場で作られるようになりました。

 

 

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私は経験がないのですが、この「フルム・ダンベール」
保存中は青かびの色が、やや黄灰色になるそうですが
空気に触れると美しい青かび色に戻るそうです。

 

「美しい青かび色」という言い方が
なんとなくおかしくもありますが。

 

青かびの色が黄色に変色した経験が
私にないということは、ひたすらすぐ
食べちゃうから、ってことなのでしょうか。

 

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