赤坂の「南部坂」の後にできた麻布の「南部坂」 麻布の坂2

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

160602arisugawakoen

 

 

「有栖川公園」「南部坂」「ナショナル麻布」

前回は有栖川公園を、その前の回は有栖川公園
と、道を隔てた反対側にある、ナショナル麻布
スーパーマーケット
を御覧いただきました。

 

今日は、その有栖川公園とナショナル麻布スーパー
マーケットの間にある「南部坂」を御紹介しましょう。

 

次の地図で黄緑色の三角形が有栖川公園で
ナショナル麻布()との間を通っている
ピンク色が「南部坂」です。

 

 

arisugawa中央左の三角形の黄緑色が「有栖川公園」(地図/Mapionnに加筆)
が「ナショナル麻布スーパーマーケット」
その中間に通っている道が「南部坂」

 

 

有栖川公園は南麻布5丁目にあり
ナショナル麻布は南麻布4丁目。

 

また有栖川公園の地形は東側(地図でいうと右側)
が高く、西に向かって低くなっています。

 

ということは地図の上下左右ででいいますと
「南部坂」の右の方が高くて、左は低地、
「南部坂」の上は南麻布5丁目で
下は4丁目ということになります。

 

 

 

「南部坂」の下から上を見る

次の写真は、有栖川公園の入口あたりから
「南部坂」を少しのぼり、坂の上の方を撮った写真です。

 

 

160602nanbuzaka「南部坂」の左側は有栖川公園

 

 

この写真ですと、あまり坂の高低差がわかりにくく
平地のような感じがしてしまいますが、実際は結構
上り坂になっていて、勾配は7パーセントということ。

 

「南部坂」の左に見えるのは、有栖川公園の木々。
写真を撮った時は、びわがたくさんなっていましたよ。

 

 

 

「南部坂」の上から下を見る

それでは次は、今の写真とは反対に
坂の上から見てみましょう。

 

写真では面白くないので、奥村土牛の絵画。
季節も今とは反対のようで
木々の葉が全て落ちていますね。

 

 

okumuratogyu奥村土牛『麻布南部坂』

 

 

タイトルは『麻布南部坂』。
「南部坂」は赤坂にもあるので
ちゃんと「麻布」が入っていますね。

 

奥村土牛は、1889(明治22)年に生まれ、
1990(平成2)年に101歳で亡くなった画家ですが
『麻布南部坂』は大正期に描かれた初期の作品とのこと。

 

個人の所有であまり展覧会にはでないようですが
今年3月から5月にかけて開催された、東京・渋谷
の「山種美術館」での「奥村土牛展」に16年ぶり
で公開されました。(「サライ」2016.3.17)

 

 

 

標識の断り書

港区が設置した「南部坂」の標識には
このように書かれています。
(影になって見づらくてごめんなさい)

 

 

160602nanbuzakaazabu「南部坂」(麻布)の標識

 

 

「有栖川宮記念公園の場所が、赤坂からうつって
きた盛岡城主南部家の屋敷があったため
名づけられた。(忠臣蔵の南部坂は赤坂)」

 

「南部坂」といえば、やはり多くの人には
「南部坂雪の別れ」の『忠臣蔵』がすぐに
思い起こされるのでしょう。

 

そこであらかじめ「こちらはあの『南部坂』では
ありませんのでお間違いないように」という感じで
書かれているのが、ちょっとおかしいですね。

 

 

 

有栖川公園の反対側にはドイツ大使館

先ほどの「南部坂」の下から上を撮った写真
ですが、この写真の少し手前の右側には
ドイツ大使館があります。

 

 

160602nanbuzaka「南部坂」の左側は有栖川公園、右はドイツ大使館

 

 

地図でいいますと三角形の黄緑色が「有栖川公園」で

オレンジ色の()が
 「ナショナル麻布スーパーマーケット」、

その右側緑色の()が
 「ドイツ大使館」になります。

 

 

arisugawa「南部坂」周辺の地図(Mapionに加筆)

 

 

ドイツ大使館()の写真がこちらです。

 

 

「南部坂」に面しているドイツ大使館
左に見えるのが「南部坂」

 

 

右の方が入口になりますが
左は坂になっているのがわかりますね。
坂に面した壁には、かつてドイツが東西に分かれていた
ことや、ベルリンの壁などについて書かれています。

 

 

「南部坂」に面した壁面にはドイツに関することを提示

 

 

はからずもということなのでしょうが
壁面展示が「南部坂」の坂で斜めになっているのが
なんとなくお洒落に見えるような気もします。

 

 

 

赤坂の「南部坂」

ちなみに赤坂の「南部坂」はこんな感じの坂です。
「忠臣蔵の『南部坂雪の別れ』は
フィクション 赤坂の坂10」

 

右側の高台はアメリカ大使館宿舎で、正面の高い建物は
アークヒルズにあるANAインターコンチネンタルホテル。

 

 

151212nanbuzakaueこちらは赤坂の「南部坂」

 

 

ほぼ同じ場所の夜の写真がこちら。

 

 

151209nanbuzaka赤坂の「南部坂」(夜)

 

 

当然といえば当然ですが、
赤坂と麻布の「南部坂」は全く雰囲気が違いますね。

 

違いといえば、麻布の「南部坂」は、名前の由来
となった南部家(有栖川公園)に隣接しているのに
対して、赤坂の「南部坂」は南部家の近くということ
ではありますが、隣接していたわけではありません。

 

赤坂の南部家下屋敷があった場所と、「南部坂」は
100メートル以上離れていたということです。

 

 

nanbuzaka2上の右にある 南部家→浅野家 ピンク色が赤坂「南部坂」
下の左にある 浅野家→南部家 ピンク色麻布が「南部坂」
              (地図/Mapionに加筆)

 

 

地図の右上あたりにある()が、最初は南部家で
後に浅野家の下屋敷になった場所で、そのそばに
あるピンク色の線が赤坂の「南部坂」です。

 

左下の有栖川公園()は、反対に浅野家・下屋敷
から南部家・下屋敷になった場所で、隣接している
ピンク色の線が麻布の「南部坂」。

 

そして現在の
赤坂の「南部坂」は
 アメリカ大使館宿舎に面していて、
麻布の「南部坂」は
 ドイツ大使館に隣接している、
というのも面白いといえば面白いでしょうか。

 

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「有栖川公園(有栖川宮記念公園)」と「都立中央図書館」

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160602arisugawakoenhanashobu

 

 

満開のハナショウブ(花菖蒲)

一月程前のことになりますが、涼しい風が吹き抜ける
晴れた日に、有栖川公園にハナショウブ
(花菖蒲)を見に行ってきました。

 

(「有栖川宮記念公園
〒106-0047 港区南麻布5丁目7-29
Tel.03-3441-9642)

 

「有栖川公園」は前回、御紹介した
ナショナル麻布スーパーマーケットと
道路を隔てて向かい側にあります。

 

この地図の左側の真ん中辺に見える緑色の
三角形の場所が有栖川公園で、左下の()が
ナショナル麻布スーパーマーケット。

 

 

arisugawa三角形の黄緑色が「有栖川公園」 がナショナル麻布

 

 

ナショナル麻布に面している所が、有栖川公園の入口と
なっていますが、それを写したのが次の写真です。

 

この写真は人のいない時を狙って写しましたが
実際は、ショボン玉で遊んでいる子や、
ザリガニつりをしている子どもたちなどなど
たくさんの人がいて本当に愉しそうでしたよ。

 

 

160602arisugawakouen「有栖川公園」の入口

 

 

 

一年を通して様々な動植物がお出迎え

67,131.11平方メートルという面積の有栖川公園では
四季折々、美しい花が咲き乱れ、アヒルやカモ
といった鳥や虫などの生き物がいっぱい。

 

この日はハナショウブが満開で
アジサイも見頃といった感じでした。
有栖川公園は、春はウメやスイセン、サクラは
もちろんのこと、ハナミズキもきれいです。

 

ハナミズキは麻布十番商店街の街路樹としても
植えられていますが、ハナミズキは港区の
「区の花」だからということもあるのでしょうか。

 

 

160602arisugawakoenhanashobuハナショウブの後ろに見えるのは石造りの橋「有栖川公園」

 

 

秋はイチョウやモミジというように、どの季節も
美しい木々が迎えてくれますが、中でもサクラは
ソメイヨシノにヤマザクラなど、全部で11種類も
あるそうですので、探してみるのも愉しいですね。

 

 

 

有栖川宮家→高松宮家→有栖川宮公園

「有栖川宮記念公園(ありすがわのみやきねん
こうえん)」の「有栖川」とは、1896(明治29)年、

 

霞ヶ関にあった有栖川宮威仁(ありすがわのみや
たけひと)親王の栽仁(たねひと)王の邸宅の
代替地がこの場所だったことによるものです。

 

栽仁(たねひと)親王の生母で、有栖川宮威仁
(たけひと)親王の側室であった森則子の住居等も
ありましたが、後に、有栖川家は断絶。

 

 

 

 

1913(大正2)年には、大正天皇は第三皇子・
光宮宣仁(てるのみやのぶひと)親王に
「有栖川宮」の旧称である「高松宮」の称号を
賜り、ここは高松宮御用地となりました。

 

そして1934(昭和9)年1月5日、高松宮殿下は、
有栖川宮没後20年目に35,325平方メートル
(11,000坪)を東京市に賜与。

 

東京市が整備を行った後の11月、
有栖川宮記念公園となったのです。

 

 

160602arisugawakoen山奥のような気さえする「有栖川公園」

 

 

また、1973(昭和48)年には、隣接する31.235平方
メートルが、公園に編入され現在の大きさとなり
1975(昭和50)年には、東京都から港区に
移管して区立公園となりました。

 

高台の広場には「有栖川宮騎馬像」、「新聞少年の像」、
「笛吹き少年蔵」の3つの像の他に、子どもたちが
遊ぶことの出来るブランコや、滑り台、ジ
ャングルジムや砂場などもあります。

 

東側(地図ですと右)が高く、西南側(左と下)は
低地という、赤坂、麻布の特徴である
高低の差がある地形の有栖川公園。

 

その起伏に富んだ地形を活かして丘や渓谷、
滝や池などが林泉式といわれる日本古来の
美しい庭園を作り出しています。

 

 

1607toritutyuotoshokan有栖川公園に併設されている都立中央図書館(有栖川図書館)

 

 

 

図書館も併設

実際の大きさ以上の広さを感じ、一瞬山奥に
いるような気がするほどの有栖川公園ですが
実はもう一つ特筆すべきことがあります。

 

それは先ほどのナショナル麻布の向かい側にあたる
公園入口とは反対の東側に、図書館があること。
(「都立中央図書館」Tel.03-3442-8451)

 

 

arisugawa三角形の黄緑色が「有栖川公園」
ナショナル麻布()のある方が「有栖川公園」の入口
が都立中央図書館(有栖川図書館)の入口

 

 

都立中央図書館が正式名称ですが
有栖川図書館と呼ぶ人が多いよう。
蔵書数は、国内の公立図書館では最大級
の約180万册も所蔵しています。

 

ただし公開している書架は、そのうちの
35万冊ということで、これは新しいものを
中心に置いてあるのだそうです。

 

徒歩15分位で行けたら、毎週でも行ってみたい
図書館ですが、うちからはちょっと遠いのが残念。

 

 

こちらは赤坂の「南部坂」

 

 

 

浅野家  →  南部家  →  有栖川宮家

もう一つ、忘れてはいけないことがあります。
それは1896(明治29)年に
有栖川宮邸が造られる以前のこと。

 

江戸時代はこの場所は、現在の岩手県中部から
青森県東部にかけての地域を治めていた
盛岡藩南部家の江戸の下屋敷でした。

 

南部家の江戸の主たる江戸藩邸である上屋敷は
外桜田にあり、中屋敷は鉄砲洲にありましたが
中屋敷は後に品川大崎村に移転。

 

藩の大小により中屋敷がない藩もありますが
盛岡藩は大きな藩でしたので、それ以外にも
蔵屋敷を柴田町にもっていたようです。

 

 

nanbuzaka2上の右にある 南部家→浅野家 ピンク色が赤坂の「南部坂」
下の左にある 浅野家→南部家 ピンク色が麻布の「南部坂」

 

 

というわけで有栖川公園のあるこの場所は、盛岡藩
南部家の下屋敷があった場所ではありますが、それは
1656(明暦2)年に、ここに南部家が移って来てからの
ことであって、それ以前は赤坂に下屋敷がありました。

 

盛岡藩南部家がこの地にくる前はあったのは
赤穂藩浅野家の下屋敷。

 

以前、赤坂の南部坂をとりあげた時にも書きましたが
麻布にあった浅野家と、赤坂にあった南部家の
屋敷の場所を交換(相対替)したからです。

 

(「忠臣蔵の『南部坂雪の別れ』はフィクション
『南部坂』赤坂の坂10」
)

 

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ナショナル麻布スーパーマーケットにフィリックスちゃんがいるわけ

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

160602nationalazabu

 

 

住所は「南麻布」 駅は「広尾」

このところ、麻布十番にある「日進ワールドデリカ
テッセン  インターナショナル  スーパーマーケット」
で買った食品の紹介が続きました。

 

麻布で外国の食品を多く扱っているお店といえば
「ナショナル麻布スーパーマーケット(National
Azabu  Supermarket )」も忘れてはいけませんね。
田園調布と広尾ガーデンヒルズにも支店があるお店です。

 

(「ナショナル麻布スーパーマーケット」
〒106-0047 東京都港区南麻布4丁目5−2
Tel.03-3442-3181
営業時間 8:00〜21:00 年始のみ休業)

 

 

arisugawaがナショナル麻布スーパーマーケット
ナショナル麻布の左上が「広尾」 地図の右上が「麻布十番」

 

 

 

「ナショナル麻布  広尾」

ナショナル麻布のある場所は、麻布十番からですと
結構離れていますので、ちょっと歩くことになります。

 

「ナショナル麻布」という名前の通り、住所は
「南麻布」ですが、駅でいいますと「広尾」が近く
歩いてほんの2.3分といったところ。

 

ネットなどでは、よく「National Azabu  広尾」
などとも書いてあります。

 

麻布十番の「成城石井」で購入したナツメヤシ

 

 

そういえば先日、海外での暮らしが長く、赤プリを
知らないと言って私を驚かせたN子ちゃんと麻布十番を
歩いていた時に「成城石井」を見た彼女が
「麻布なのに『成城』がついているの?」と聞くのです。

 

私は「『成城』はお店の名前の一部になってるのよ」
と答えたのですが、そんなこんなで
「ナショナル麻布  広尾」です。

 

アークヒルズの「成城石井」で買ったクロワッサン等

 

 

 

2012年新装オープン

ナショナル麻布スーパーマーケットは1
962年に、日本で暮らす大使館員や、外国人
ビジネスマンのためにオープンしました。

 

今年の4月には、54周年アニバーサリー
記念セールもあったそうです。

 

オープン50周年を迎える直前の、2011年
10月31日に改装のために、一時閉店、
翌2012年8月31日に新装オープン。

 

今回の改装は4回目ということですが、入口の作りを
開店当初から1983年までのお店の感じに戻したとか。

 

 

ナショナル麻布のそばにある
「ブーランルージュ  ブルディガラ」広尾店のカヌレ

 

 

 

お店全体は、日進ワールドデリカテッセンに
比べると、こじんまりしていますが、内容は
ギッシリで改装後はとてもきれいになりました。

 

2階は調理器具や食器、カード類に
ラッピング用品と盛りだくさん。

 

次の写真は、お店の裏手にあたる場所ですが
緑色の「Welcome」とある扉から中に入り
写真の左側の入口から入ります。

 

 

160602nationalazabusuperナショナル麻布スーパーマーケットの裏口(入口専用)

 

 

ここは入口専用で、出る時は正面からと
なりますが、お店というよりは知り合いの
おうちに来たような雰囲気ですね。

 

 

 

オーガニック食品が充実

ナショナル麻布のモットーは
「本当によいもの」「ヘルシー」「インターナショナル」
そして「コミュニティの場」ということで
オーガニックを多く扱っています。

 

また、去年の12月の
「ナショナル麻布スーパーマーケット」
のツイッターにはこんなお知らせもありました。

 

「もの凄いお値段ですが、白トリュフと
黒トリュフが入荷しました」

という言葉に添えられていた写真がこちら。

 

 

toryuhu白トリュフと黒トリュフ(「ナショナル麻布」)

 

 

フランス産の黒い「冬トリュフ(WINTER
TRUFFLE  MUSHROOM)」が「32,800円」で

 

イタリア・アルバ産の「白トリュフ
(WHITE  TRUFFLE MUSHROOM)」は「77,700円」!

 

たしかにすご過ぎるお値段です。
「今年も入荷しました」と書いてありますが
残念ながら私は、今年も来年も……(以下省略)
買えないでしょう(涙)。

 

 

 

フィリックスちゃんがこんなところに

ここでもう一度、ナショナル麻布の写真を
御覧いただきますと、「NATIONAL」という文字の
「L」の下あたりに、黒いネコのフィリックスちゃん
が、両手を広げているのがおわかりですか?

 

 

*          こ こ               このマーク 
160602nationalazabu                              フィリックスちゃん

 

 

立て看板を今週だけお店に置いている、
という感じではなく、建物にきっちりと
組み込まれているフィリックスちゃん。

 

また建物の上の右の方には、白い「*」に
似ている形のマークがあります。
このマークも、スーパーマーケットでは
見かけないものですよね?

 

 

feliathecatフィリックスちゃん
(「FELIX The CAT」公式サイト)

 

 

 

元和元年創業の木村酒造

その説明をするためには1615年、元和元年までさか
のぼらなくてはなりません、というのはウソですが
もともとのナショナル麻布を作ったのは
「木村酒造」という会社でした。

 

秋田県にある会社ですが、創業は1615年、元和元年!
麻布十番の「豆源」は慶応でしたが、こちらは元和。
赤坂の「虎屋」と同じくらいでしょうか?

 

この「木村酒造」と、現在は赤坂に本社のある
「東北新社」の2つの会社の間で株式取得(買収)
や合併、分社がなされたということでした。

 

 

151030tohokusinsha 中央の建物が「東北新社」(赤坂4丁目8-10)
手前は青山通り、2,3軒先は「虎屋」

 

 

 

木村酒造と東北新社の関係

     「木村酒造」     「東北新社」
________________________
1961年 「ナショナル物産  「東北新社」設立
    株式会社」設立

1962年 ナショナル麻布開店

1970年     |    「ビデオ・グラフ事業部」
                 を設立

1972年     |———→「ナショナル物産」買収

2000年           「ナショナル物産」
              「木村酒造」
                「ビスオ・グラフ」
               等の会社合併
                |   |
2013年 「木村酒造」分社化 ←—  |    ↓

 

 

東北新社のそばにある「虎屋」の和菓子「ピラミッド」
このお菓子は期間限定だったかも……

 

 

フィリックスちゃんがいるわけ

簡単にいってしまいますと、木村酒造は
「ナショナル物産株式会社」を設立後、ナショナル
麻布を作りますが「東北新社」に買収されます。

 

その後、合併会社となるも、2013年に分社。
したがってナショナル麻布は、現在
「東北新社」の子会社というわけ。

 

そのあたりのことをWikipedia.では
少々間違って記載しているようです。

 

「虎屋」の和菓子「もみじ」

 

 

2016年7月7日現在のWikipedia.では、
「木村酒造」が「ビデオ・グラフ事業部」を
設立したような記載になっていますが、

 

「ビデオ・グラフ事業部」は
「東北新社」が設立したものです。

 

もちろん、元和元年創業の酒屋さんが、全く畑違いの
映像ビジネスをはじめるということも、あり得るで
しょうが「東北新社」のサイトに記載されて
いますので、こちらが正しいと思います。

 

先ほどのナショナル麻布の写真に、白い「*」
のようなマークがついていましたが、
これは「東北新社」のマークですよ。

 

 

151030filicthecarこちらは赤坂の「東北新社」1階受付にいるフィリックスちゃん

 

 

これで、ナショナル麻布にフィリックスちゃん
(Felix the Cat)がいるという、ちょっと大人の事情も
ナショナル麻布のツイッターに「木村酒造」の日本酒
『福小町』が登場する理由もわかりました。

 

また余談ですが、ナショナル麻布に入っている
「サーティワン・アイスクリーム」は
フランチャイズ1号店で、1974年にオープン。

 

同じ頃に直営第1号店が目黒に作られましたが
現在ではないので、ナショナル麻布の「サーティワン
・アイスクリーム」が、日本の店舗としては
一番古いお店ということになるそうです。

 

 

東北新社の近くで見た夕日

 

 

ナショナル麻布というモダンなスーパーマーケットが
意外なことに、何やら古いものと縁があったのですね、
と無理矢理まとめてみました。

 

でも、フィリックスちゃんは好き!
(  ↑ここで「でも」を使うのはヘンだろう自分、
「でも」はっ!)

 

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