恵方巻の処分に8000億円もの税金が使われている

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「恵方巻」について

3年前の2月に、節分の恵方巻に
ついて書いたことがありました。
「節分の大豆とピーナッツ、恵方巻」
それを簡単に箇条書きにしてみましょう。

 

1 江戸時代の終わり頃に、大阪の商人たち
 が商売繁盛等を願って始まったともいわ
 れますが、実際のところは定かではない
 ということ。

 

2 恵方巻きという言葉と風習は、1998年
 (平成10)に、セブンイレブンが
 「丸かぶり寿司 恵方巻」を売り出した。
 それ以前は「幸運巻き寿司」「節分の
 巻き寿司」「丸かぶり寿司」など。

 

3 本来は、一般家庭というよりは花街で
 の芸者遊びの一つとして行われていた。
(1970・昭和45年 藤田統著『すしの本』)

 

 

 

 

4 1973・昭和48年に大阪海苔問屋協同組合
 が節分に「幸運巻きずし」キャンペーン
 を展開し、早食い競争を始める。

 

5 1983・昭和58年、大阪府と兵庫県の
 ファミリーマートで販売開始。

 

6 関西から九州、岐阜、浜松等に広がり、
 1980年代終わりに川崎の神社が取り入れる。

 

 

 

 

7 ダイエー、ジャスコなどが販売開始、
 2007・平成19年の日本全体の販売本数
 は約3000万本となる。

 

8 2008・平成20年の2月2日と3日の2日間
 だけで、セブンイレブンは388万本、コン
 ビニ大手3社では700万本が売れるほどに。

 

9 2010・平成22年からは、からは、年に
 4回ある「節分」に、11月に「秋の恵方巻」
 を、8月の「夏の恵方巻」も販売を開始。

 

10 2015年あたりから販売ノルマが問題に。
 NW9では、本部から目標を出され数百本
 単位で仕入れ、バイトでも1人100本位
 ノルマがつくと報道。

 

 

 

 

 

廃棄に税金が使われている事実

とここまででも、かなり疑問を呈さざるを
得ない状況なのですが、今回はこの上に
さらなる問題があることを「きっこ」さん
のツイートで知りました。

 

「きっこ 2020年1月31日

そろそろ恵方巻とバレンタインデーって
廃止にしてほしいです。
これは1年前の記事です→
『恵方巻きやバレンタインの売れ残りに
税金8000億円近く投入』食品企業社員
すら気づいていない真実とは」

 

 

コンビニやスーパー、百貨店、飲食店から
でる食品ごみは、一般廃棄物に分類されて
食品廃棄物センターに運ばれていきます。

 

ほとんどの食品廃棄物は自治体で焼却処分
をされているので、センターに運ばれるの
はほんの一部にすぎませんが、それでも
毎日35トン位の食品廃棄物が届きます。

 

 

 

 

 

同じものでも異なる廃棄物扱い

食品メーカーからでたものだけを
「産業廃棄物」といい、それ以外の
ものは「一般廃棄物」と呼びます。

 

ですからコンビニで売っている菓子パン
は「一般廃棄物」で、それを作っている
工場から出た場合は「産業廃棄物」。

 

同じ菓子パンであっても、一緒に処理して
はいけないということが、廃棄物処理法に
定められているということです。

 

 

 

食品ゴミとなった「恵方巻」
(写真/「Yahoo news)

 

 

 

廃棄処分に使われる税金

処分をまっている恵方巻の売れ残りの写真、
映像などを見て、多くの人はもったいない
と思いますよね。

 

ですが問題は、食物を無駄にしてもったいない
というだけではなく、その処分の費用に税金が
使われていることはあまり知られていません。

 

一般廃棄物の費用は事業者も支払いますが
市区町村の税金も投入されているのです。

 

年間8000億円にも上るという、食品ゴミの
処分費用に消費者も、作っている食品企業
社員も気づいていないといいます。

 

つまり消費者が「自分たちがコストを余分に
払っている」という意識がないまま
2つの支払いをしているのです。
1つは食品価格、2つ目はゴミ処理費として。

 

 

 

 

 

マスコミで報道されるも処分料は減らず

昨年、2019年の2月1日、株式会社フード
エコロジーセンターに連絡が入りました。
普段は1回ですが2月2日と3日は2回になると。

 

これを聞いたセンター長の
高橋さんは思いました。
「明らかに恵方巻だな」と。

 

すでにマスコミ等で恵方巻の廃棄が取り上げ
られるようになっていた昨年でも、やはり
恵方巻の廃棄量は例年並みだったようです。

 

 

 

 

 

15年間、1日も休まずフル稼働

2005年から工場が始まり、365日、土日も
お正月休みもなく15年間、311の震災時も
含めて1日も休んでいないということです。

 

それが可能なのはシンプルな機械を使って
いることとともに、スタッフの有能さが
あってのこと。

 

経理担当の人が溶接のプロで、普段は経理を
していて、機械が故障したら溶接をやる等、
2役3役ができる人たちで固めているのだとか。

 

だから安心とほっとしてはいけません。
捨てる食品を少しでも減らすよう、私たち
一人一人も行動を起こしたいと思います。

 

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