「いざよい(十六夜)」「立待月」等 十五夜以降の月の名前

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お月様、見えませんでした

前回は、仲秋の名月の「十五夜」以外にも「十三夜」、「十日夜」
と全部で3回のお月見があるというお話をさせていただきました。

 

その3回目のお月見である旧暦10月10日は
今の暦では昨日、11月21日でした。

 

東京地方は雨ではなかったのですが、曇り空で
お月様は見ることができませんでした。

 

 

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「雨月」と「無月」

「さあ、今日はお月見!」と待ち構えていても
雨や曇りで残念ながらお月様が見えないことも多いもの。
統計では3分の1ほどが見えないともいわれます。

 

9月中旬から10月初旬の中秋名月の時期は
秋雨前線が停滞する秋霖(しゅうりん)と呼ばれる季節。
雨が多いのも仕方がないのことなのかもしれません。

 

そんなあいにくの雨でお月様が見えなかった時を
「雨月」という言葉で表現するそうです。
また、雨ではないけれど雲に隠れているときは「無月」。

 

 

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「十六夜(いざよい)」

さて十五夜の次の日は、当然のことながら十六夜です。
十六夜と書いて読み方は「いざよい」。

 

これは十五日の夜より月の出るのが少々遅れるので
「ためらう」、「躊躇する」という意味の動詞から生まれた言葉です。

 

なお、「いざよい」という言葉は
上代は「いさよい」と濁らずに発音しました。
当時は「十六夜」も「いさよい」と言っていたようです。

 

 

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十七夜以降

十七日の夜は「立待月(たちまちづき)」。
立って待っているうちにお月様が出てきますが、

 

十八夜は「居待月(いまちづき)」「座待月」。
ちょっと座って待っていましょうか。

 

十九夜は「寝待月(ねまちづき)」「臥待月(ふしまちづき)
かなりお月様が出てくるのが遅いので、寝ながら(横になって)
待っています、という感じ。

 

更待月(ふけまちづき)」となりますと
もうおきていられないということになりそうです。
それでは皆さん、おやすみなさい! zzz……

 

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お月見は3回ある? 10月10日のお月見「とうかんや」

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151030tokyotowermoon            東京タワーと満月

 

 

「十五夜」

お月見といえば、旧暦8月15日のお月様が有名ですね。
今年の旧暦の8月15日は、9月27日の日曜日でした。

 

「月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」
と詠み人知らずの歌にもある通り、空気が澄んで
月が一番美しく見えるのがこの季節。

 

「芋名月」という別名もある十五夜ですが
日本では稲作よりも前にサトイモが作られていたそうで、収穫に
感謝するという意味から十五夜にはサトイモをお供えします。

 

「芋名月」とも呼ばれる「8月15日」だけではなく
「9月13日」と「10月10日」とお月見は全部で3回あります。

 

 

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「中秋」と「仲秋」の違い

十五夜のお月様には「中秋の名月」と
「仲秋の名月」の二通りの書き方がありますが
この二つ、同じような意味ですがちょっと違います。

 

「中秋」とは、秋の真ん中の日の意味ですので
8月15日がちょうど真ん中ですよね。

 

一方「仲秋」の方ですが、旧暦では春夏秋冬を
1月2月3月ー春 4月5月6月ー夏 7月8月9月ー秋 10月11月12月ー冬
としています。

 

そして、3カ月間の秋も月毎に名前があり
7月は「初秋」、8月は「仲秋」、9月は「晩秋」と呼び分けていました。
ここから八月十五夜を「仲秋の名月」というのです。

 

 

121127tukidon2三年前、2012年の11月の満月
左の方には、今はない赤坂プリンスホテルが見えます

 

 

 

2つめのお月見は「十三夜」

八月十五夜の次の満月の直前の、十三夜のお月見のこと。
十三夜には栗や枝豆を供えることから
「栗名月」や「豆名月」ともいわれます。

 

十三夜という、まん丸ではないお月様の形が
栗や豆を連想させるからという意味もあるよう。

 

十五夜と十三夜の、片方のお月見しかしないことを
「片見月」あるいは「片月見」といい、よくないことと
されているようですので、両方見ましょうね。

 

 

130317gomameigetu   お団子の上に栗がのっている赤坂「青野」の『ごま名月』

 

 

 

3つめが「十日夜」

十三夜の次の月齢十日の月が「十日夜の月」。
「十日夜」と書いて「とおかんや」と読みます。

 

今年の旧暦10月10日は、今週の土曜日、11月21日ですが
「十日夜」はお月様を見るというよりも
収穫に感謝をするという意味合いが強いよう。

 

地域によって日は異なるようですが
それぞれの地で収穫の行事が行われるそうです。

 

 

juuoya1309193701            赤坂サカスと満月

 

 

 

「十三夜」と「十日夜」は日本独自の行事

こんなにも有名な十五夜のお月見ではありますが
お月見のルーツの詳しいことはわかっていないといいます。

 

中国の各地では、お月見の日にサトイモを食べることから
もとはサトイモの収穫祭だったのではないかといわれています。
その風習が奈良時代から平安時代に、日本に伝わりました。

 

十五夜は、「中秋の名月」「芋名月」といわれますが
十三夜は、「後の月」「栗名月」「豆名月」、そして
十日夜の月は、「三の月」と美しい名で呼ばれます。

 

先ほど十五夜は中国から伝わったということでしたが
十三夜や十日夜は、日本独自のものだそうです。
今年の「三の月」は見ることができるでしょうか?

 

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「茜さす」は「紫」の枕詞 夜明けの空

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「臙脂色系」→「朱色系」

前回、赤坂という地名のもととなった「紀国坂(茜坂)」から
アカネのお話をしていて、ふっと思ったことがありました。
それは「茜色」という言葉が示す色に関してのこと。

 

万葉の昔、朝日の出る頃の空の印象を人は「茜さす」と表現しました。
本来の「茜色」とは、小豆の皮のような色を指したそうです。

 

現在の私達は、むしろ夕焼けのような朱色系を「茜色」だと思って
いますが、昔は臙脂色系だったと知り納得という感じがしたのです。

 

 

151030sora       現在の朱色系の「茜色」のイメージ

 

 

 

「あかねさす」は「紫」の枕詞

「あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」
額田王(ぬかたのおおきみ)が詠んだ万葉集の有名な歌ですね。

 

意味は、紫草の生えている野で、私に袖を振っている姿を
野守にみられてしまいますよ、というような感じの歌。

 

「あかねさす」は「紫」にかかる枕詞です。
(「紫」だけではなく、「日」「昼」「君」の枕詞でもあります)

 

 

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臙脂色系ならば、納得!

「あかねさす」が「紫」の枕詞であることが
私自身は、ちょっと腑に落ちないという気がしていました。

 

まあ、私が腑に落ちても落ちなくてもこれは決まり事なのですが。
ただ「茜色」が本来表していた色が臙脂色系だったら納得です。

 

1 「あかねさす」→「
2 「あかねさす」→「

 

「あかね」と「紫」につけた色が正確かは別としても、2の流れより
1の色の移り変わりの方が、私には自然に感じられるからです。

 

 

 

実際の空の色は?

冒頭の写真をもう一度、御覧いただきましょう。
これは朝日が昇る少し前の、夜があけかかっている空の色。

 

 

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このあと空の色は、こんなふうに変化をしました。

 

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あるいは、別の日でしたが
こういう感じの色になることもありました。

 

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昼は「青空」、朝は「紫」?

夜明けの色は本当に様々で、必ずしも毎日同じではありませんが
いずれにせよ太陽が昇る日は、臙脂色から紫へと移る日が多いよう。
そしてその後、空の色は青系になっていきます。

 

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現代人よりはるかに長い時間、空を眺めていたであろう人々は
枕詞のみならず多くのことを自然から写したように思えます。

 

とはいいましても以上のことは、あくまでも私個人の勝手な感想に
過ぎませんので「あかねさす」という枕詞が「紫」にかかる
という本当にことについて私は何も知りません。

 

ですが、太陽が出る前の空を愛おしく眺めていると
なんとなくそんな気もしてくるのです。

 

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