香害5 マイクロビーズ禁止の方向へ

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香料だけではなく壁材の影響が、肺や大気に

マイクロカプセルの問題は、中身の香り
だけではなく、カプセル壁材のプラス
チック破片なども同様に有害なこと。

 

それらの有害物質が空気中に飛散し
それを吸い込むことによる健康被害
を訴える人も続出しています。

 

また飛散したプラスチック破片は
土壌や海洋のプラスチック汚染の
原因ともなります。

 

ナンキョクオキアミから、
オーストラリアのイワシ、
ドイツのビール、
シチリアのニンジン、

 

とあらゆるものの中にマイクロプラス
チックの存在が確認されています。

 

 

 

 

 

化粧品に使用されるマイクロビーズ

マイクロプラスチックの中でも、化粧品や
歯磨き剤などに含まれるマイクロビーズに
関しては削減の取り組みが始まっています。

 

マイクロビーズとは、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどで作られた球状のビーズ
で、大きさは数ミクロン〜数百ミクロン
(0.001mm〜0.1mm)。

 

角質除去、または洗浄の目的で使われ
洗顔料、スキンケア用品、コスメなど
に含まれています。

 

マイクロビーズはきわめて小さいため
排水処理施設では除去することができず
そのまま川を通じて海に流れ込んでいき
回収することは困難。

 

それをプランクトンや魚が接種し、東京湾
で捕れたカタクチイワシの内臓からマイク
ロビーズが検出されるなど、人の健康や
生態系に影響を及ぼしていることが
懸念されています。

 

 

 

 

 

アメリカ

アメリカにおける化粧品に含まれる
マイクロプラスチックビーズの規制は
2014年頃から始まりました。

 

2014年 アメリカイリノイ州
2015年 カリフォルニア州で
マイクロプラスチックを含むパーソナル
ケア製品の製造を禁止する法律が成立

 

2015年12月 アメリカ全土で、
「マイクロビーズ除去海域法」が成立

 

この規制を受けて、多くの国で流す
タイプの化粧品へのマイクロプラス
チックビーズの配合が禁止されました。

 

 

 

 

 

その他の国々

フランスは、2016年10月、マイクロビーズ
を含む化粧品などの販売を2018年1月から
禁止する法案が成立しています。

 

イギリスは2018年1月、マイクロビーズ
を含む製品の生産禁止を発表し、
同年6月、それを含む製品の販売を禁止。

 

アジアでは台湾が、2016年8月にマイクロ
ビーズ入りのパーソナルケア製品の輸入・
生産を2018年7月から禁止するとし、
2020年には全面的に販売禁止にしました。

 

日本でも2016年に、日本化粧品工業連合会
が、使用中止を会員企業に要請しましたが
2017年の調査で、年間数百万トンの消費
実績があったことがわかっています。

 

一部会員企業は取り組みを始めている
ものの、日本政府の法改正への動きは
残念ながら全く見えないのが現状です。

 

研究者からも、「プラスチック対策と
しても日本は世界に取り残されている」
との批判も出ています。

 

 

 

 

 

欧州化学物質庁はマイクロビーズの禁止も打ち出す

EU専門機関の欧州化学物質庁(ECHA)
は、2019年1月、マイクロビーズのみな
らず、洗剤などに含まれる香りマイクロ
カプセルについても言及しています。

 

5年の猶予は与えているもののマイクロ
プラスチックは禁止すべきという姿勢を
打ち出し、新しい素材に置き換える協議
が進められているとのことです。

 

 

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香害4 イソシアネート 海外での取り組み

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研究・取り組み

現在の日本では、イソシアネート
は様々なものに使われていますが
海外では既に厳しく規制されています。

 

2013年に「イソシアネートと健康ーー
過去、現在、未来」という国際会議が
メリーランド州ポトマックと、各団体
との共催で開かれました。

 

 

 [共催団体]

  米国立医薬品食品衛生研究所
  (NationalInstitute of Health Sciences)、

  カナダ健康研究所( Canadian
  Institutesof  Health  Research)、

  米疾病予防管理センター(Centers
  for Disease Control and Prevention)、

  米国立労働安全衛生研究所
* (National Institute of Occupation
  Safety and Health)、

  米国産業衛生専門家会議
* ( American Conference of
  Governmental  IndustrialHygienists)
  等

 

 

また、2016年には米国工業衛生協会
啓発活動部門(American  Industrial
Hygiene Conference)で『イソシア
ネートの安全教育』が1週間にわた
って開催されました。

 

分析評価方法や健康影響と診療、イソ
シアネート抑制対策が、多数の国家行
政および州行政と連携しながら取り組
まれています。

 

 

 

 

 

啓蒙活動・規制

カナダでは現在、主要なイソシアネート
は生産も使用もされておらず、わずかに
輸入したものを特別な目的で使うのみです。

 

またアメリカでは、

 

米国保険福祉庁(US  Dept of
Health & Human Services)、

米国消費者製品安全委員会(CPSC)、

カリフォルニア毒性物質規制局
( CA DTSC)、

マサチューセッツ州庁毒物使用
削減研究(MASS TURI)

 

等々の各種業界団体をはじめ
様々な公的機関がリスクを知らせる
ための啓蒙活動を展開しています。

 

 

 

 

 

マイクロカプセル以外のイソシアネート

角田和彦院長の話にもありましたが
柔軟剤等のマイクロカプセル以外
のイソシアネート被害原因に
衣類のポリウレタンがあります。

 

伸びて、すべすべした衣類には
ポリウレタンが使用されていますが
劣化するとボロボロになります。

 

その過程で、ポリウレタンが分解し
ながらイソシアネートを揮発します。

 

衣類にはできれば綿を、合成繊維
であるならば、ポリエステルや
レーヨンがおすすめです。

 

 

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香害3 イソシアネート

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破片は1000分の1にも満たない小ささ

マイクロカプセルの直径は
数μm(マイクロメートル)〜数十μm、
膜の厚みは1μmに満たない小ささです。

 

環境中で破壊されたカプセル片は
1μmよりも小さなもの。
(1μm=1/1000mm)

 

花粉症を引き起こすといわれる花粉
の大きさは約30μmで、10分の1ほど。
花粉症対策のマスクも通過できます。

 

 

 

 

 

大気中に漂う危険物

柔軟剤のキャップ一杯に入って
いるマイクロカプセルは1億個。

 

その香りが12日間も続くと宣伝して
いる商品もあるということです。
大気中に漂う量はいかばかりでしょう。

 

破壊されたマイクロカプセルの香料は
アレルギーや喘息を発症、悪化させる
物質や、発がん性物質、環境ホルモン
が含まれています。

 

人間には、吸い込んだものを排出する
力はありますが、サイズが小さいほど
体の奥に入りやすくなってしまいます。

 

ナノレベル(1nm=1/1000μm)
では、脳血管関門や胎盤をも
通り抜けることができるとか。

 

 

 

 

 

「イソシアネート(isocyanate)」

そんな小さなマイクロカプセルから
強い毒性のある「イソシアネート」
が出ることが問題になっています。

 

イソシアネート(TDI、別名: 2,4-トルエン
ジイソシアネート)は、皮膚、粘膜を損傷し
神経系を刺激し、発がん性もある物質です。

 

シックハウス症候群の原因物質の一つ
として室内環境基準が設けられている
トルエンが50ppmなのに対して、
トリレンジイソシアネートはわずか
0.005ppm。
トルエンより1万倍も毒性が強いわけ
です」(岡田幹治『香害・そのニオイ
        から身を守るには』)

 

トルエンの1万倍も毒性が強いイソシアネ
ートが、私たちの日常生活に欠かせない
洗濯時に付着しているって、知っていました?

 

 

 

 

 

アレルギーは毒物を検出して避けるための免疫

生物は、地球上に誕生した瞬間
から、環境中の毒物に対策を施し
現在まで生き延びてきました。

 

哺乳類しかもたず、進化した免疫で
ある IgE(免疫グロブリンの一種)が
毒素を体内に入れないようにする
防御反応、それがアレルギー反応です。

 

人間が作り出した、人間を傷つける
化学物質(毒)が残留するものに対し
IgEは高くなり、アレルギーを起こして
体内への侵入を阻止します。

 

アレルギーの原因物質・アレルゲンに
働きかけて防御反応を起こし、体内に
入れないよう警告してくれているのです。

 

しかし、防御反応としてのアレルギー
が暴走を始めると、危険なアナフィ
ラキシーが、全身に起こります。

 

それだけではなく、気管支喘息、
アトピー性皮膚炎などを発症し、それが
高じて免疫力がさらに低下すると、神経
・内分泌異常の引き金ともなるのです。

 

 

 

 

 

「かくたこども&アレルギークリニック」

          角田和彦院長

「食べ物から体内に侵入した脂溶性の
残留化学物質(ダイオキシンやPCB、
有機塩素系殺虫剤、トランス脂肪酸等)
は、体内に蓄積され、皮膚の皮脂腺
から皮膚に排泄されます。

それらの化学物質の影響で皮膚のバリア
機能が壊され、そこに強い合成洗剤や
イソシアネートなどの化学物質の影響、
必須脂肪酸の欠如などによって、環境中
のダニやカビ、花粉、食物、イソシア
ネートなどが体内に侵入してアレルギー
を起こすようになります。

ウレタン樹脂を吸う仕事をしている
労働者以外で、一般の多くの人で
IgEが陽性になったという報告は、
いまだ世界中でありません。
イソシアネート対策が遅れている
日本だけの状況かもしれません。

*『『柔軟剤』や『無香料の防臭スプレー』
のマイクロカプセルの壁材としてだけ
ではなく、伸びる衣類「ポリウレタン」
など多くの身の周りのものに使われて
います。
厳格な対策が必要です」

 

 

 

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