「わが家のAP通信  〜天使と暮らしたいあなたへ〜」あぷり 1/7

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

 

  退院してからショップを閉店し
  ブログの整理も始めました。
  このブログの名前にもついている、うさぎの
  あぷりのブログも削除を考えましたが、もう
  少しこちらに置いておくことにしましたl。
  今日から数回、あぷりのブログを書かせて
  いただきますので、よろしくお願いします。

 

 

 

2度目の斜頸

あぷり(あぷりしゅがぁ)は、5歳8か月の
ホーランドロップイヤーラビットの女の子です。

 

「ロップイヤーラビット」というのは、うさぎの
特徴である長い耳がピンッと立っているのではなく
顔の両側にたれさがっているうさぎさんのこと。

 

ロップイヤーラビットは、その形態から斜頸に
なりやすいといわれていますが、あぷりも
7月末に、二度目の斜傾になってしまいました。

 

 

立ち耳の、普通のうさぎさん

 

 

最初に斜傾になったのは、昨年の1月8日。
この時はEzでした。

 

今回は、二度の検査をしたのですが原因は
Ezではなく耳の問題ということでした。

 

今回も「もしかしたら、少し首が傾いている?」
という位で病院に行って、お薬を飲みましたが
食事量、体重共に減ってきました。

 

涙で目の周りの毛がボロボロ(後にハゲハゲ)、
涎も多く、顔が傾くというよりは
左右のバランスが崩れ歪んできていました。

 

 

垂れ耳のロップイヤーラビットこんな感じ?

 

 

 

「食べられないの」の訴えがわからず……

2週間ほど経った頃です。
あぷりが、おやつ位置にきて「頂戴!」を
するのであげてみるのですが、食べない、
ということが何回か続きました。

 

フッと思いたって、ふやかしたペレットを
あげたところ、フガフガ喜んで食べます。
ということは、硬いものは食べられない……。

 

翌日、歯の問題ではないかと思った私は
あぷりを獣医さんに連れて行きましたが
違うとの結果でした。

 

 

ジャン=ポール・エヴァンの「バロック」
私はひそかに「あぷのケーキ」と呼んでいます

 

 

そういえば、どれくらい前からでしょうか、
ご飯をあげようとすると、あぷりが急いで私の
元へ走ってくるようになっていたのです。

 

その行為が、ご飯の催促でないことは、あげても
食べないことからもわかりました。

 

その仕草はあたかも、「ご飯のことについて
なのだけど……」とでも言いたげだったのです。

 

私は「なあに?」と言ってその場に座ると、あぷは
私の膝に手を掛けて、いかにも何かを伝えたそう。

 

 

 

 

 

本当に「歯は、大丈夫」なの?

その度に私は、かわいそうに思いながらも
「あぷ、わからないよ」と
答えるしかありませんでした。

 

ふやかしたペレットを、フガフガ言いながら
(そんなことは今まで一度もありませんでした)
食べるのをみて、あぷりが訴えていたのは、口の
中に問題ではないか、と病院に連れて行きました。

 

ところが先生に、歯の問題ではないと言われ
私はまた振り出しに戻ってしまったのです。

 

先生は、歯は大丈夫とおっしゃるのですが
あぷりは全く食べない状態になりました。
強制給餌はとても嫌がり、半分も食べてくれません。

 

 

うさぎさんの後ろ姿に見えませんか?
(下の写真のような)
って、これ「何でもウサギに見える病」?

 

 

そんな頃、夜はいつも自分の部屋で寝るあぷりが、
私の部屋に隣接しているリビングのトイレで、
朝5時までホリホリをしていたのです。

 

リビングのトイレでホリホリをして音を立てる、と
いう行為は、完全に私に何かを訴えていることでした。
しかも、夜から朝までという長時間に渡って行動。

 

先生に申し訳ないと思いつつも、私は再度、病院に
あぷりを連れて行き、口の中の問題ではないかと
診ていただくことにしました。

 

 

 

 

ですが結果は、やはり口の中はきれいで
何の問題もないとのことです。

 

何ともすっきりしない私は、その2日後、病院では
ありませんが、うさぎにとても詳しく、いつも
ケアをしてくれる方にも診てもらいました。

 

しかし、同様の結果だったのです。

 

 

 

 

 

渾身の訴え!

3度も口の中の問題ではない、と言われても
私は、何とも腑に落ちない気持ちでした。
そんな気持ちでいた2日後の夜のこと。

 

今度はリビングではなく、私の寝室にあぷりが
就寝直前に自分の部屋から走ってきて、
折り畳んであるテーブルの上に乗りました。

 

そこは前のうさぎさんのお骨が置いてある場所で
普段、あぷりが乗ることはありません。
漆塗りでツルツル滑るので、布を敷いてあげました。

 

 

 

 

するとあぷりは、その布の上で、あえて歯を
ゴリゴリと音をさせながらホリホリをしたのです。

 

しかも、ホリホリをしているのは
布を敷いていない、わずかな漆部分を狙って。
つまり、あえて音がする場所でしているのです。

 

歯をゴリゴリしながら、漆部分をホリほりして
シャカシャカ音をさせる、というのを数秒毎に
なんと朝の5時位まで続けたのです。

 

途中、あぷりは疲れて5〜10分ほど
眠ったのか、休んでいたようですが、その時も
歯のゴリゴリ音をやめることはありませんでした。

 

 

 

 

 

絶対に、口の中に問題がある!!

体重は四分の一近くも減り、食事もとれず体力も
弱っているあぷりが、いつも深夜は来ない私の
部屋へ来て、朝まで必死になってしている行為には
何かの意味があるとしか思えませんでした。

 

目が冴えつつ、やはり歯の問題なのではないか、
と思っていた私は、明け方に少しだけ眠りました。
7時に起きた時は、あぷりは部屋にいませんでした。

 

翌日は、静かな雨が降っていました。
私は、どうしたらよいか本当に迷っていました。
どう考えても、あぷりが何かを懸命に
訴えていることは、間違いありません。

 

私がその意味を誤解していたとしても
行動を起こさないよりは後悔が少ない、
ともう一度、病院に行くことを決めました。

 

 

 

 

実は以前、数回診ていただいた家の近くの病院に
一週間ほど前に電話をしていたのです。

 

しかし、歯に関するセカンドオピニオンを
お願いするにも「今までの病院の資料を
全て揃えなければ診ない」と断られていました。

 

しかも早くて5日後の診察ということなので
これからもいざという時には頼りにできないと
この病院はあきらめました。

 

他に一つ考えていた病院もありましたが
その病院に詳しい方から「オススメできない」
と聞きくと、もう心当たりはありませんでした。

 

 

 

 

去年、あぷりが斜傾になった時にネットで、うさぎと
Ezに詳しく、ネット上の質問にも本当に誠実に答えて
いらっしゃる先生のお名前を見たことがありました。

 

東北のうさぎブログガーさんが、麻酔なしで
歯を削れる先生の情報を求めていた時も
一番多く名前が挙がったのもこの先生でした。

 

「治療は遠くて無理でも、質問だけでも
親切に答えてくださる先生ですよ」との
その先生の患者さんのコメントもあります。

 

 

 

 

 

思いあまって……

途方に暮れていた私は、いつの間にか
この病院に電話をしていたのです。

 

予約がいっぱいにでしたが、待って
いただけるならば、ということで、幸いにも
翌日に診ていただけることになりました。

 

「資料も用意しなくていいですよ。
それより強制給餌になっていて、遠くから
いらっしゃるのですから、うさぎさんに負担がかから
ないように、急がないでゆっくりいらしてください」

 

と温かい言葉までかけてくださり、本当に
ありがたく、心強く感じられたものです。

 

 

 

 

 

「ありがとう!」

その夜のことです。
体力が弱っているあぷりが、今晩もまた朝まで
シャカシャカをするのかなと私は不安でした。

 

ところがそんな心配をよそに、就寝直前になると
あぷりは私の寝室の入り口の隅に、ちょこんと
座って私を待っていたのです。

 

私が部屋に入ろうとすると、あぷりは中腰になって
「あ、あっ〜、ちょっと待って!」とでもいって
私を呼び止めるような仕草をしました。

 

私はあぷりのそばに座って、なでてあげました。
「明日、病院に行こうね」と言いながら。

 

 

 

 

昨日とうってかわって、穏やかなあぷりは
ほっとしてあたかも「予約をしてくれてありがとう」
とでも言っているように感じられました。

 

そんなの思い込みだよ、とお思いでしょう?
うさぎが電話で予約をしたのがわかるはずはないと。

 

ですが、この間のあぷりの行動を見ていると
それ以外の解釈はありえないように思えました。

 

その後あぷりは、私がなで終わるとすぐに
自分の部屋に行って眠ったようです。

 

 

 

 

そして翌日、あぷりは病院でやっと
歯を削っていただくことができました。
やはり歯の問題で、頬の内側に傷があったのです。

 

伺っていた以上に素晴らしい先生でした。
すでに大きく膨らんでいた私の期待を、遥かに上回る
ほどの技術とお人柄に、ただただ感動と感謝でした。

 

あぷりの歯をご覧になって問題がわかると
ひょいと簡単にあぷりを抱き
お一人で歯を削ってしまったのです。

 

 

 

 

私はブログ等で、うさぎさんの歯を
削る様子を見たことがありますが
それはそれは大変そうに見えました。

 

そのようなことは知らずに、初めてあぷりの治療を
見た人がいたとしたら、目の前で行われている
治療は、簡単なことと思うでしょう。
それほど、その先生は巧みだったのです。

 

そしてその夜も、あぷりは寝る直前、
昨夜と同じ位置で、私を待っていました。
私は座ってあぷの頭をなでました。

 

 

 

 

またも、笑われてしまいそうですが
今晩は「連れて行ってくれてありがとう」
と言っているように感じられてなりません。

 

私は涙が出そうになりました。
なで終わるとあぷは走って自分の部屋に行き、
翌日からは、その「お礼の挨拶」のような
ものはなくなりました。

 

 

 

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

コメント

 

2008年9月25日 12:18 PM
あぷさん…頑張りましたね。
そして、それの異変を感じ取って
頑張って先生を探したしのぶさんにも拍手!

 

 2008年9月25日 3:21 PM
 ploppさん、度々のコメントありがとうございます。
 初めてで仕組みがわからないのですが、私が何かを
 するとploppさんにメールがいってしまうのですね?
 ごめんなさい!

 

2008年9月29日 3:18 AM
あぷさん、全然大丈夫ですよ!
そうやって交流するために、voxもメールを送るんですし!
忙しかったら来ないので大丈夫ですよ〜

ブログが初めてで、これまでできるなんて
しのぶさんは凄いじゃないですか!
画像、貼って頂けてあぷさんの顔が拝見できて
嬉しいですなぁ〜。本当に可愛いです。

あぁ、舌に潰瘍ができてしまっていましたか。
それじゃ歯をどうにかした所ですぐには自力で
食べられないわけですね。あぷさん…T_T
最初の獣医さん、どうして見抜けなかったのでしょう…

あぷさんはレントゲンは撮りましたかな?
ん、もちろん撮りましたよね…。
いや、私は問診、耳の検査で問題なく、
レントゲン撮影で中耳炎が悪化してるのが
分かったのです。抗真菌剤の投与で
改善しました。
そういや最初の診断でEzを疑われ、まずもらった薬が
Ezの薬でした。しかし、それは全く効きませんでした。

Ezは血液検査で分かりますぞ!
日本でも、最近はそういう研究所があって、数日で
診断結果が出るとか書いてあったような記憶が…?
私の場合は、アメリカであっても研究所の検査は一週間
かかりましたが。(Ezではありませんでしたよぉ)

そうでなかったら、そのusagi no hanaさんの
うさぎさんのように歯の問題でしょうかねぇ…
確かに歯が原因で斜頸になるともいいますし。
目の周りの禿ちゃんは、歯の治療で
今後改善するかもしれませんね!?
社員がブログの方に書きましたが、ペレット牧草、
もし見かけたら是非試してみて下さい。
ティモシー等牧草をモリモリ食べられるように
なったら、歯の問題も改善するかもしれませぬぞ!?
あぷさん、応援していますぞ〜!

 

 2008年9月29日 3:42 PM
 ploppさん、いつも心のこもった応援
 ありがとうございます。
 しのぶはうさぎさんを知っている人、特に斜傾
 の経験もある(おまけにホーランドロップちゃん
 だし)方にお話しできて、本当に喜んでいます。

 

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