ニューヨーク

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 

 

akairippoutaiisamunoguti_2013082001232887c『赤い立方体』イサム・ノグチ ニューヨーク

 

 

 

優しい街 ニューヨーク

人が転んだり、滑ったりする時というのは、
私の数多の転倒経験からいいますと(?)
後に倒れることが多い気もしますが
時には前に倒れることもあります。

 

なんとものぐさなと、いわれてしまうのは必須
なのですが、湯船のお湯を汲むのにお風呂場には
入らずに、洗面所に膝をついて手を伸ばして
汲もうとしたことがありました。

 

狭いお風呂場なので普通だったら、充分可能なのです。
でもその時は支えていた左手が水で滑って
しまい、そのまま顔がガーンと床に……。

 

 

 

 

どちらの頬だったか忘れてしまいましたが
内出血のひどい色になりました、

 

一週間後くらいに、国会の外務委員会で
子どもの権利条約の審議が行われ、その傍聴に
行ったのですが、その時はガーゼをして行きました。

 

その数日後には、ニューヨークに
行く予定がありました。
私はアメリカに行ったのはこの時だけです。

 

 

 

 

頬のすごい色は、さほどでもなくなっていまし
たが、それでもまだ普通の色ではありません。

 

ガーゼをしていたか、ハンカチで押さえる
ようにしていたのかは覚えていないのですが
ニューヨークのスーパーマーケットで
買い物をしている時のことです。

 

店員さんが私を見て、
「大丈夫?」
と心配そうに聞いてくれるのです。

 

 

 

 

一人ではなく、何人もの人がです。
そのうちの一人は、紙で上手に包んだ
大きめの氷を持ってきてくれて
私の方が恐縮してしまったほどでした。

 

ニューヨークは人種のるつぼのコンクリート
ジャングル、どちらかといえばこわい街、
と思っていた私には驚くことばかりでした。

 

東京より、はるかに他の人を気遣い、
またそれを言葉にする人が多かったからです。

 

これは、たまたまそうだっただけ
のことなのでしょうか?
たった一度しか行ったことのない私には、
ニューヨークについて語る資格は全くありません。

 

 

 

 

 

ニューヨークで聞いた「風の歌」

優しい街ニューヨークで、風が歌った
ような美しい歌を聞きました。

 

ニューヨークの国連本部の郵便局だったか
売店だったか忘れてしまったのですが
何かを買う場所でした。
葉書か何かを選んでいる時のことです。

 

他にお客さんはいなかったような気がします。
(と書いてみて、そんなことがあるだろうか
という気もするのですが、確かにいなかった
ように思います)

 

 

 

 

静かな、ささやきというには少しだけ
大きな歌声が流れていました。

 

音の大きさが低い(小さい)とともに、音の高さ
(ピッチ)も低く、ゆったりとした音質の声です。

 

売店の女性が、ゆっくりと時間が流れる
人気のない午後のひとときに、思わず
口ずさんだようでした。

 

 

 


 

もちろん、歌詞の意味はわかりません。
美しい旋律でした。

 

アフリカの子守唄なのでしょうか?
あるいはアフリカの民謡なのか……。

 

西洋音楽のベルカント唱法といわれる
発声法とは異なる、自然につぶやいた
ような歌い方も私は好きです。

 

 

 

 

品物を選ぶことはかたちだけになって、
私はその歌に心を奪われていました。

 

 

静かな穏やかな午後のひととき、

見渡す限り遥かなアフリカの大地に、

ゆったりと風が吹いている。

その風が木々の間を縫うように伝わってきた時、

風は美しい旋律に生まれ変わっている
.
….そんなことを思わせる歌でした。

 

 

 

 

私はそこで買ったバッハの「マタイ受難曲」を
手にして、カフェテリアに行きました。

 

眺めのよいカフェテリアです。
イースト川が見えました。

 

風も歌も川も、そして人も
絶えることなく流れていきます。

 

 

世界初の青いバラ
「アプローズ(APPLAUSE)」

 

 

 

ニューヨークのバラの花

私のたった一度のアメリカ旅行であるニューヨーク
へ行ったのは、4月の始め頃だったと思います。

 

ニューヨークのこの季節の天気が、どのような
ものなのかはいまだに知らないのですが、滞在して
いたわずかな間は雨が多かったような気がします。

 

雨が降っていなかった日のセントラルパークでのこと。
うさぎを散歩させている男の人がいました。

 

 

 

 

ここ数年は日本でも「うさんぽ」と称して、
うさぎのお散歩が流行っています。

 

私がうさんぽという言葉を知ったのは
1990年代後半の「うさファン(わーるど・
らびっと・ふぁんくらぶ)」の本ででした。

 

それよりも前に、ニューヨークの
セントラルパークで、初めて出会った
うさんぽには少々驚いたものです。

 

 

 

 

(ここでちょっと一言。
うさぎさんは犬とは違い、必ずしも
散歩が好きではありません。
といいますか、苦手な子の方が多いと思います。
うちのあぷりも嫌いでした。
うさぎは公園で犬に会うのもストレスですし、
また犬や猫のダニがつくこともありますので
気をつけてあげてくださいね)

 

雨が多かったニューヨークですが、
私は雨が嫌いではありません。

 

暴風雨はともかくとして、静かに降る雨は
嫌いではないというよりは、むしろ好きなくらい。

 

 

 

 

しかもニューヨークの街は
雨がとても似合うようにも思えました。

 

そんなニューヨークの街を歩いている時のこと、
二人の男性が路上でお花を売っていました。

 

きれいな見事なバラの花束でした。
ふと見ると、そばに同じバラの
花束が一束落ちています。

 

 

 

 

私が「落ちてますよ」というつもりで花束を
お花を売っていた男性達の方に差し出しました。

 

すると二人の男性は同時に、
「いいよ、あげるよ」
と笑いながら言いました。

 

といっても、本当は英語が全くわかりませんので
そうじゃないかなという感じだけなのですが……。

 

 

 

 

私はここだけはもう日本語になって
いる英語でお礼を言いました。

 

グレーに煙るような雨のニューヨークの街に
淡いピンク色のバラがよく映りました。

 

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