おせんべいとあられの歴史、おせんべいの名前の由来 棒柿 赤坂「柿山」 

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「棒柿」って面白い名前だね

今日も昨日と同じ、赤坂「柿山」のあられ
「みずほづつみ」のなかから「棒柿」。

 

赤坂「柿山」の、棒のようなおかきと
いうことで、「棒柿」なのでしょうか?
おもしろい名前ですね。

 

お醤油味のあきのこない嬉しい味です。

 

 

140401kakibou棒柿 赤坂「柿山」

 

 

 


「おせんべい」の始まりはわかっていない

昨日、「おせんべい」「おかき」「あられ」が
原料や大きさによって呼び方が異なる米菓だ
ということはわかりました。

 

そしてそれらが、1000年以上もの
歴史を持つものだということも。

 

ですが、そのおせんべいが、どのようにして
日本で作られるようになったのかは
はっきりとはわかっていないようです。

 

 

みずほづつみ「はなやぎ」
赤坂「柿山」

 

 

だいたいのところでは飛鳥時代
(平安時代という説も)に中国から
来たという説が一般的なよう。

 

中国はおせんべいの発祥地とされ、
前漢(紀元前202〜後8年)の頃に作られる
ようになったのではないかといわれています。

 

 

 

「おせんべい」は小麦粉で作っていた!

日本で最古のおせんべいの記録としては
「小麦粉をねって、油で焼いた」
という文が、奈良の正倉院におさめられているそうです。

 

 

「太鼓せんべい」も小麦粉?

 

 

737年頃に書かれた古文書、『但馬国正税帳』に
「いりもちひ(煎餅)」と書かれているのだとか。

 

小麦粉で練って油で焼いたという、この
おせんべいの形状等もはっきりわかって
いないよう。(「せんべいの歴史」)

 

その後、小麦粉をお米に変えて作った
ものが、現在のおせんべいになった
のではないか、といわれています。

 

 

140703hatimituhurai蜂蜜ふらい「松崎製菓」

 

 

となりますと、「あぷりのお茶会」で
蜂蜜ふらい『松崎製菓』」
を取り上げた時に、

 

「小麦粉で作っても『おせんべい』と
いうようですね」などと書いてしまい
ましたが、逆でしたね。

 

「おせんべい」は最初、小麦粉で
作ったのですから、むしろそのような
ものの方が「元祖おせんべい」かも。

 

 

みずほづつみ「さきわい」
赤坂「柿山」

 

 


一方「おかき」は千年間、同じ 

それでは「おかき」はといいますと
こちらも詳しくはわからないようですが
平安時代には、お餅を原料とした
「おかき」が食べられていたようです。

 

お正月にお供えした鏡餅が硬くなって
しまった頃に、油で揚げて食べていた
といいます。

 

これなどは私が子どもの頃、お正月の
お供え餅を油で揚げてもらって食べて
いたことと、全く同じですね。

 

 

棒柿 赤坂「柿山」

 

 

となりますと、「おせんべい」は小麦粉
からお米という、原料のチェンジという
大幅な改変が行われましたが「おかき」の
ほうは、千年間、ほぼ同じということに。

 

「おかき」の名前の由来としては……、

 

硬くなってしまったお供え餅を小さく
する時にお正月早々、刃物を使うのは
縁起が悪いということで手で欠き取った
から、ということからきているそうです。

 

 

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「おせんべい」の名前の由来は?

一方、「おせんべい」の名前の由来に
関しては、赤坂「柿山」のサイトには
代表的なものとして2つの説が載っています。

 

1つは以前、草加せんべいの
ところで御紹介したもの
です。

 

日光街道でお団子を売っていた
おばあさんが、売れ残ったお団子を
乾燥して焼いて売っていました。

 

そのおばあさんの名前が「お仙さん」
だったことから「おせんべい」
と名付けたという説。

 

 

soukasenbeihasshounoti草加せんべい発祥の地の碑

 

 

今回、私が新たに知った「おせんべい」の
名前の由来は、戦国時代の千利休の弟子
だった、幸兵衛さんの名に因むという説です。
「お仙」さんではなく「幸兵衛」さんですね。

 

幸兵衛さんが、先ほどの小麦粉と
お砂糖で出来たお菓子を作りました。
それが好評だったので名前を考えて……、

 

師匠である千利休から「千」をもらい、
自身の名「幸兵衛」をつけ「千幸兵衛」と。

 

 

 

 

それが省略されて「せんべい」に
なったというものです。
(「赤坂『柿山』  おかきのこと」)

 

む〜ん、どっちがホントっぽいでしょうか?
どっちもちょっとウソっぽいですね。

 

私個人の趣味としては、「千幸兵衛」の方か
よりウソっぽくて(!)おもしろいかな?

 

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「おかき」と「おせんべい」「あられ」の違い  短冊焼海苔巻 赤坂「柿山」  

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「短冊焼海苔巻」

赤坂「柿山」の「短冊焼海苔巻」です。

 

こちらは以前、御紹介した
赤坂「柿山」の「みずほづつみ」という
食べ切りサイズの個別包装のあられ。

 

「みずほづつみ」は全部で16種類あります。
前回、御紹介したのは「さきわい」と「はなやぎ」。

 

 

みずほづつみ「はなやぎ」
赤坂「柿山」

 

 

今日は、「短冊焼海苔巻」の御紹介です。
「短冊焼海苔巻」に使用している海苔は
有明産の焼き海苔だそうです。

 

この有明産の焼き海苔、特製の醤油タレ、
もち米の香りの三つが一体になって
美味しさを醸し出しています。

 

私は最初に赤坂「柿山」のおかきを紹介する時に
「おかき」と書かずに思わず「おせんべい」と
書いてしまい、その後、気づいて直しました。

 

 

短冊焼海苔巻 赤坂「柿山」

 

 

この「おかき」と「おせんべい」って
どのように違うのでしょうか?

 

また「おかき」と「おせんべい」だけではなく
「あられ」などというものもありますしね。

 

 

 

原料の違いによる区別
「おかき」「あられ」「おせんべい」
私はそれらの正しい区分けがわからずに
その時々で適当に呼んでいるような気がします。
そこで赤坂「柿山」のサイトで教えてもらうことに。

 

 

短冊焼海苔巻 赤坂「柿山」

 

 

これらの「おかき」「おせんべい」
「あられ」は、ともに日本では最も古い
「米菓」、お米から出来たお菓子でその歴史は
なんと千年以上にわたると言われています。

 

それらの違いでわかりやすいもの
といえば、まず原料の違い。
原材料の違いを示すと次のようになります。

 

「おかき」と「あられ」…… もち米
「おせんべい」……………….. うるち米

 

 

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こちらはもち米

 

 

ですから先ほどの「みずほづつみ」の
「短冊焼海苔巻」の原料として
「もち米」があげられていたのです。

 

「もち米」とは黐稲(もちいね)からとれる
お米のことで粘り気のあるお米のこと。
いわゆる「お餅」や「お赤飯」等
のおこわに使われますね。

 

一方、「うるち米」は「もち米」の
ように粘り気はなく、いつも私たちが
頂いている御飯は、この「うるち米」。

 

 

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そしてこちらがうるち米

 

 

 

「おかき」と「あられ」の違いは?

ここまではとってもわかりやすいのですが、このあとの
「おかき」と「あられ」の違いがちょっと曖昧です。

 

おせんべいの業界では、一般的に
「大きさの違い」といわれているそうです。

 

大きいもの……「おかき」
小さいもの……「あられ」
というようにね。

 

 

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これは柿山のサイトではなく、以前
「あぷりのお茶会」で紹介したことのある
金吾堂製菓のサイトに出ていたものです。

 

おせんべいの分類って、こんな感じなのですね。

 

 

 

例外もいっぱいあるそう

ただし、これはあくまで一般的にはということであって
実際の名前のつけ方が、必ずしもこの通りではないそう。

 

例えば、関西では
「おかき」も「あられ」も
共に「おかき」と呼ぶそうです。

 

また原材料を見るともち米なのに
「おせんべい」と書かれているものも
あるなど、かなりいろいろのようです。

 

 

短冊焼海苔巻 赤坂「柿山」

 

 

そこで赤坂「柿山」のおかきですが
原料のもち米は、富山県地方特産の
「新大正もち米」を主原料としているそうです。

 

(赤坂「柿山」の季節限定商品の中には
「おかき」以外に「おせんべい」や
「玉子せんべい」などもあります)

 

ということで赤坂「柿山」の「おかき」
を、私が最初「おせんべい」と書いて
しまったのは、明らかに間違い。

 

原材料がもち米ですから、赤坂「柿山」
のものは「おかき」と表記することが
正しいということですね。

 

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