アカツメクサ・ムラサキツメクサ(赤詰草・紫詰草)

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

 

アカツメクサ(赤詰草)

学名  Trifolium pratense
   (トリフォリウム・プラテンス)

別名   「紫詰草(ムラサキツメクサ)」

英名  レッドクローバー(Red  Clover)

科名  豆科

属名  シャジクソウ属

花期  5月〜8月

原産地 地中海沿岸〜西アジア

国花  デンマーク

 

 

アカツメクサは、シロツメクサ同様
ヨーロッパ原産で花の色以外はシロ
ツメクサ(クローバー)に似ています。

 

学名の、「Trifolium pratense
(トリフォリウム・プラテンス)」は
「Trifolium 」は「シャジクソウ属」、
「pratense」は「草原生の」の意味。

 

明治時代にオランダからの荷物に詰め物として
使われたことや、牧草として日本に広がった
ことなど、ほとんどシロツメクサと同じです。

 

ただ、シロツメクサの方がアカツメクサより
踏まれ強いようで、そのためかどうかはわか
りませんが、アカツメクサの方が背が高いよう。

 

 

 

 

 

白い花の「アカツメクサ」もある?

また、ややこしいことに、アカツメクサ
の白花品種もあるようで、学名は
「Trifolium pratense f. albiflorum」。

 

「シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)」
「セッカツメクサ(雪花詰草)」
といいます。

 

アカツメクサは、害虫を駆除する働き
があるということで、キャベツのそば
に植えるのがオススメだとか。

 

 

 

 

 

5000年前の古代ローマでは薬用として活躍

アカツメクサの花を乾燥させた
ハーブティーは、大豆より多く
のイソフラボンを含みます。

 

ということは、女性ホルモンに似た成分
が含まれているので、妊娠中や授乳中
の人には注意が必要でもあります。

 

それ以外の効能としては抗菌、去痰、
抗炎症、利尿作用などがあり、更年期障害
や喘息、気管支炎などにもよいよう。

 

アカツメクサの薬効はすでに5000年前
から有名だったようで、古代ローマでは
消炎剤として使われていたといいます。

 

かつてヨーロッパでは、乳がん治療
にアカツメクサの濃縮液を患部に
塗るということもされたとか。

 

腫瘍が体の外に向けて成長し、体外から
腫瘍を取り除くことができるということ
ですが、本当ならすごいですよね。

 

でも現在はそのようなことは聞きません
ので、効果のほどはわかりませんが。

 

 

 

 

 

「レンゲ」「シロツメクサ」「アカツメクサ」の違い

 

1 葉のつき方

「レンゲ」「シロツメクサ」は
長い茎の先に花がつき

 

「アカツメクサ」は、葉のすぐ上に咲く

 

 

レンゲ  シロツメクサ  アカツメクサ

*             
             |葉っぱ
             
             
 
葉っぱ   |葉っぱ       

 

 

 

2 葉の形状

「レンゲ」三つ葉ではなく左右対称に葉がつき

 

「シロツメクサ」は、丸っぽい三つ葉

 

「アカツメクサ」は、先が少しとんがって
いて三角形に近い形の三つ葉

 

 

 レンゲ  シロツメクサ  アカツメクサ

  
 葉|葉     葉      葉
 葉|葉    葉|葉    葉|葉
 葉|葉     |      |
 葉|葉     |      |

 

 


レンゲ

シロツメクサ(上)とアカツメクサ(下)

 

アカツメクサ(写真/「山野の花」)

 

 

 

3 白軟毛のあるなし

葉の形が異なることだけではなく
上の写真のように、アカツメクサ
の茎には白軟毛があります。

 

このような軟毛はレンゲにもあると
いうことですが、シロツメクサには
ありません。

 

        白軟毛
___________________

*  レンゲ      ◯

シロツメクサ    ×

アカツメクサ      ◯

 

 

 

アカツメクサは1つの花序に花が多い

レンゲ、シロツメクサ、アカツメクサの
3つの花は、同じように小さな花が集まり
球体の「花序」を形作っているお花です。

 

花序とは、茎への花のつき方や
並び方のことです。

 

アカツメクサ、シロツメクサ、レンゲの
場合は、私たちが1つの花と呼んでいる
ものは小さな花がいくつか集まって
球体になった花序を指しています。

 

 

シロツメクサ(上)とレンゲ(下)

 

 

 

シロツメクサとアカツメクサはその
球体全体に小さな花が密集していますが
レンゲは上の写真のように少なめです。
1つ1つの(本来の)花が見やすいですね。

 

ですので、1つの球体を形作って
いるそれぞれの花の数は、

 

レンゲ   <  シロツメクサ   <  アカツメクサ

 

のように思えます。

 

アカツメクサの1つの球体の花序
には、小さな本来の花が、30〜100
ほど集まっているということです。

 

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