「商標登録」と「意匠登録」をしてある「天乃屋」の歌舞伎揚げ 

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このおせんべいの名前も「歌舞伎揚」?

今日のおせんべいは、名前を見て買いました。
「ひとくち歌舞伎揚」という名前の
「歌舞伎揚」の部分に注目して。

 

私は「歌舞伎揚」というのは
昨日、御紹介した「株式会社天乃屋」の
登録商標だと思っていました。

 

それなのに、「ひとくち歌舞伎揚」も
「歌舞伎揚」を名乗っているという
ことは、違ったのかな?、と。

 

 

「歌舞伎揚」天乃屋

 

 

「歌舞伎揚」という名前はすでに、一つのおせんべい
のジャンル(?)を表す言葉になっているのだろうか
という興味だけでこのおせんべいを買ったのです。

 

 

 

やっぱり「天乃屋」のおせんべいでした!

ところが、うちで製造会社を見ましたら
「歌舞伎揚」と同じ会社の「株式会社天乃屋」
の製品でした。

 

な〜んだ、そうだったんですね。
でも、ちょっとこの袋、

 

 

140614hitokutikabuki「ひとくち歌舞伎揚」天乃屋

 

 

普通の天乃屋の「歌舞伎揚」とは
感じが全然、違いますよね。

 

ダイエーやイトーヨーカドーなどのスーパーにある
無印お菓子シリーズのような雰囲気がしませんか?

 

ということで、「ひとくち歌舞伎揚」はやはり
「天乃屋」のおせんべいではあったのです。

 

 

こちらも天乃屋の「古代米せんべい」

 

 

 

1971年に「歌舞伎揚」商標登録

そこで確かめてみましたら、天乃屋は
「歌舞伎揚」の登録商標を
1971年に取得していました。

 

翌、1972年には「歌舞伎揚」の意匠登録も
しています。(「株式会社天乃屋 会社概要」)

 

ところで「商標登録」という言葉は
よく聞きますが、「意匠登録」の方は
あまりなじみがありませんね。

 

 

「歌舞伎揚」天乃屋

 

 

 

「商標登録」と「意匠登録」

この二つのごく簡単な説明としては

 

実際に形があるもののデザインを
保護するのが「意匠登録」で

 

物やサービスを提供する提供者を示す記号を
保護するのが「商標登録」なのだそうです。
(「教えて!goo」)

 

 

「ひとくち歌舞伎揚」天乃屋

 

 

わかった?
つまり「歌舞伎揚」でいいますと、

 

歌舞伎揚という名前自体が「商標登録」で
歌舞伎揚のおせんべいの形(紋がついて
いる等の)が、「意匠登録
というわけなのでしょうか?

 

天乃屋の「歌舞伎揚」は、想像通りに
商標登録をされているおせんべいでした。

 

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歌舞伎揚「天乃屋」 歌舞伎の定式幕

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140510kabukiagetitara

 

 

 天乃屋の「歌舞伎揚」

皆さんおなじみ(?かな)の天乃屋の「歌舞伎揚」。

 

このおせんべいの名前が
なぜ「歌舞伎揚」というか御存知ですか?
実は私は、ずっと不思議に思っていたのです。

 

今回、天乃屋のサイトを見てみましたら
その理由が出ていたのですが、なんと「 Q& A」
の一番目に出ていましたよ、みんな思うんだね。

 

ただ私は、それを読んでも「お〜、そうだった
のかっ!」と、思わず膝をたたくほどの納得
は得られませんでしたけど。

 

 

こちらは天乃屋の「ひとくち歌舞伎揚」

 

 

 

 「歌舞伎揚」の名前の由来

天乃屋のサイトに出ている説明により
ますと、こういうことだそうです。

 

歌舞伎といえば、日本の伝統的な古典演劇である。
一方、おせんべいも我々日本人の
食生活に潤いをそえるお菓子であり
古くから人々に親しまれている。
そこで天乃屋は、この両方の伝統文化を
伝えようと包装紙には、歌舞伎で使用され
ている定式幕の模様を入れた。
また、おせんべい自体にも歌舞伎の
家紋をデザインした。

 

ということなのですが、まあ、少々
無理矢理感も漂わなくはありませんが
そういうことだったのですね。

 

 

jousikimakukokuritugekijou国立劇場の定式幕

 

 

 

「じょうしきまく」って「定式幕」なんだね

実は、恥ずかしいことに私は今回
初めて知ったことがあります。
それは「じょうしきまく」という漢字です。

 

「じょうしきまく」という言葉は、小学校に
上がる前から耳で聞いて覚えていましたが
その漢字はどのように書くのか、とは
考えたことすらなかったのです。

 

今、あえて自分に
「じゃあ、どんな漢字だと思ったの?」
と問うてみますと……。

 

 

「天乃屋」の歌舞伎揚

 

 

そうですね〜、「常識? 常識幕?」。
いくらなんでも「常識幕」は変だしね。

 

正解は「定式幕」です。

 

歌舞伎の「定式幕」とはいつも使っている幕、と
いうことから「定式」と書くのだそうです。

 

 

歌舞伎「花川戸の助六」
市川団十郎

 

 

「黒」「萌黄」「柿色」の三色を
順番に繰り返して幕の模様にしたものです。
このうちの「萌黄」を「白」に
かえたものもあります。

 

江戸時代の劇場、江戸三座では
それぞれ三色の並べ方を変えた
「定式幕」を使用していたといいます。

 

 

 

定式幕 〜「中村座」〜

 

heiseinakamurazajousikimaku定式幕「中村座」

 

こちらは中村座の定式幕。
「黒」「白」「柿色」という順番で並んでいます。
このタイプは、現在は
平成中村座で使用されているものです。

 

 

 

定式幕 〜「市村座」〜 

次は、市村座の定式幕。

kokuritugekijoujousikimaku定式幕「市村座」 現在は国立劇場で使用

 

「黒」「萌黄」「柿色」の順に
並んでいて、この市村座式の定式幕は
現在は国立劇場で使われています。

 

 

 

定式幕  〜「森田座」〜

そして最後が、森田座の定式幕。

 

kabukizajousikimaku定式幕「森田座」 現在は歌舞伎座、
及び多くの劇場が使用

 

先ほどの市村座の定式幕とは、ちょっと
色の配置が違って「黒」の次は「萌黄」
ではなく「柿色」がきています。

 

でも結局3色なのですから
「黒」の右に「萌黄」がくるか
左に「萌黄」がくるかの違いに過ぎませんが。

 

こちらは現在、歌舞伎座で使われている
定式幕で、ほとんどの劇場はこちらの
パターンの定式幕を使っているそうです。
        (「歌舞伎事典」)

 

 

 

「歌舞伎揚」に家紋の模様が……

ともう一つ、今回天乃屋のサイトで
初めて知ったことがあります。
それは天乃屋の「歌舞伎揚」には
家紋がついていたということ。

 

知らなかったなぁ〜。
子どもの頃から、数え切れないほど食べて
いるというのに、全然見ていなかったんだね。

 

 

yurai02yurai01歌舞伎揚げについている
家紋模様(写真/「天乃屋」)

 

 

まず左の四角い方の歌舞伎揚について
いる模様は、もう、これはあれですよね?

 

「歌舞伎揚」という名前なの
ですから、アレしかありません。
升が三つある「三升紋」です。

 

 

市川団十郎「暫」
(絵/「三条名店商店街振興組合」)

 

 

この浮世絵は、歌川国周の描いた
「市川団十郎 暫」の絵。
お袖いっぱいに「三升紋」がついていますね。

 

そしてもう一つの、丸い方の歌舞伎揚
についている家紋は、こちらでしょうか?
ちょっと自信がありませんが。

 

 

kataokanizaemon(写真/「歌舞伎役者
片岡仁左衛門を上映する会」)

 

 

今回、この家紋の名前を初めて知りましたが
「七ツ割丸に二引」というのだそうです。

 

ただし天乃屋の「歌舞伎揚」についている
家紋なのですが現在は、ほとんど判別が
難しい程度になってしまっています。

 

理由は、人々の嗜好が柔らかいものへと
変化したことで、以前より「歌舞伎揚」は
柔らかく出来ているのだとか。

 

 

 

 

そのせいで、家紋のデザインがはっきりとは
見えにくくなってしまったということです。

 

昔の天乃屋の「歌舞伎揚」は、もっとくっきり
と、これらの家紋が見えていたようです。

 

「昔」って、いつのことでしょう?
どのくらい前から日本人の「柔らかい
もの嗜好」は始まったのでしょうね。

 

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わさびの種「みながわ製菓」

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「わさびの種」

 

袋に「元祖」と断り書きがしてあるところをみますと
こちらが「わさびの種」の元祖なのでしょうか。

 

といっても私は「わさびの種」という
おせんべいは今回、初めて知りましたが。

 

ちなみに原料は、

うるち米(日本産、アメリカ産)、醤油、
香味調味料、砂糖、食塩、わさびパウダー
(安曇野産本わさび)
、デキストリン、
酵母エキス、ふうみ調味料(かつお)、
植物蛋白分解物、調味料(アミノ酸等)、
加工デンプン、着色料(クチナシ、紅花黄、
カラメル)、香辛料(原料の一部に大豆、
小麦、さばを含む)

 

 

wasabi-1

 

 

 

とびきりの辛さ

ヒッ〜!、と叫んで涙目になってしまう
ほどのわさびの辛さでございます。

 

皆さんの感想を見てみますと、この辛さがたまらない、
あとをひく等々、とっても評判がよろしいのですが。

 

皆さんは、もしかしたらこの「わさびの種」
を1つぶ2つぶ、という単位で口に
入れていらっしゃるのかも。

 

そこで私も、大量投入をやめて
1つぶにしてみましたら……、
う〜ん、泣きそうにはなりませんでした。

 

 

「わさびの種」みながわ製菓

 

 

 

「例えニーズが少なくても…..」 

最後に、「みながわ製菓」の社長のございさつが
ちょっとおもしろかったので紹介して終わりましょう。

 

みながわ製菓は1949年(昭和24)に創業、
1954年(昭和29)会社を設立しています。

 

日本一の新潟米を原料に……、と
ありがちが内容の続きますが、その次が、

 

「商品面では『とうがらしの種』のような
オリジナルなものが多く、例えニーズが
少なくとも本当に好きな方に食べていただき
たいと考え創造開発を行っております」
(「みながわ製菓」)

 

 

rosenthalmateki140522wasabi「わさびの種」みながわ製菓

 

 

「例えニーズが少なくとも、本当に好きな方
に食べていただきたい」というところが
個人的にちょっと受けました。

 

万人受けはしないおせんべいではあっても
それを好んでくれるお客様もいらっしゃる
のだから、その方々のために一生懸命つくり
ますよ、という感じでしょうか。

 

「そっちで行きます」宣言をしているわけ
ではありませんが、ちょっとそんな雰囲気も
醸し出していて、こういう会社もいいですね。

 

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