聞香(もんこう) 香炉の中に入っているもの

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

130313tamuke

 

 

香炉の中に入っているもの

昨日の聞香炉(「手向けの香」)の
中には、灰の他に上の写真の3つが
香炉の中に入っていました。

 

左から、「香炭団」、「銀葉(ぎんよう)」、
そして右は香りの本体である「香木」。

 

当然のことながら、この香木は
色々な種類の香り、香木を使います。

 

今回の香木の大きさは、みぎぃさん
にも言われてしまいましたが
ちょっと小さ過ぎましたね。

 

本来は、これよりもう少し
大きいものを使います。
とはいえ、基本的に香木はそれほど
大きなものではありません。

 

 

130312ginyou左から
「香炭団」・「銀葉(ぎんよう)」・「香木」

 

 

 

順番

先ず最初に、左の香炭団に火を
つけてから、灰の中に埋めます。
この灰も専用の「香炉灰」
というものがあります。
(今回使用しているものは違いますが)

 

次に真中の雲母で出来ている
「銀葉(ぎんよう)」をのせて
その上に香木を置きます。

 

 

 

 

この灰には、専用の道具を使って
筋のような模様をつけます。
写真の左の方の灰ですと、筋がついて
いるのが御覧になれるでしょうか?

 

私は超下手なので、本当は
もっともっと美しいものです。

 

こんなに稚拙なものは本来ブログに
載せてはいけないのですが、説明の為に
感じだけわかった頂けましたら……。

 

 

130312monkou

 

 

 

香席で使った香木 

そしてこの香炉が順番にまわされて
その香りを聞き分けるゲームの
ようなものをするのが香道です。

 

お稽古が終わった後に、その日にたいた
香木を頂いてきたものが下の写真。

 

1つの香木がお席を一巡した後に
すぐ別の香木にかえますので
まだ香りが聞けるからです。

 

 

130312takigara

 

 

 

「御家流」と「志野流」

香道の歴史は、婆娑羅(ばさら)大名と
いわれた佐々木道誉が残した香木を、
足利義政が三条西実隆に分類するよう
命じたことから始まるといいます。

 

宮中の香木を管理する御香所(おこうどころ)
にいた三条西実隆と、その門下の志野宗信
がそれに携わっています。

 

その流れから香道には
志野流と御家流があるのです。

 

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