「世界一背の高い木」「世界一体積の大きな木」 どのようにして水は上まで行くのか?

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

小学生の頃、世界で一番大きな花、葉っぱ、
背の高い木はなどを覚えるともなく覚えて
いたことを思い出します。

 

その中で大きな木は「セコイア」と記憶
していましたが、セコイアは大きく分けて
2種類あるそうです。

 

 

 

A 日本で普通セコイアと呼んでいる木

(英: Sequoia、学名:Sequoia sempervirens)

で、アメリカではレッドウッドと呼ばれて
いるセコイアスギ、センペルセコイア、
アメリカスギのことです。

 

太平洋岸に近い山地の、夏季にも霧が
かかるような環境で生育し、最も背が
高くなる木とされています。
樹高は80〜100mほど。

 

現在、「世界で一番背の高い木」は
このレッドウッドの「ハイペリオン」です。

 

 

 

B セコイアデンドロン

(学名:Sequoiadendron giganteum)

和名をセコイアオスギといいますが、
アメリカではこちらの方を、セコイア、
ジャイアントセコイアというようです。

 

こちらは樹高こそ60〜80mと、レッド
ウッドに劣りますが、幹の太さは根元で
直径10mを超えるものもあります。

 

ということで、「世界で一番大きな木
(体積)」はこの種の「シャーマン将軍」
です。

 

 

 

「ハイペリオン(Hyperion)」

世界で一番大きい木(背が高い)

「ハイペリオン(Hyperion)」

現在、一番高い木とされているのは、
アメリカのレッドウッド海岸にある
レッドウッド(セコイア Sequoia
ハイペリオン(Hyperion)」です。

 

115.92mの樹高を誇ります。
「現在」と書いたのは実はこの順位、
いれかわりが結構あるからです。

 

1位と認定されて、わずか3か月で他の
木にその地位を譲ったセコイアもあるそう。

 

 

 

 

2006年に発見

この「ハイペリオン」は、ナチュラクリス・
アトキンスと、マイケル・テイラーによって
2006年8月25日に発見されました。

 

その時は「高さが115.61 mで、直径が4.84 m」
だったといいますから、もうそこからも成長
して大きくなっています。

 

樹齢はおよそ600年~800年と推定され
人間でいうと20歳位に相当します。
まだまだ、大きくなるよう。

 

正確な高さをはかるために、一番上まで
登りメジャーを下ろして測定しました。

 

地上から最も近い枝でさえ、ピルの25階
に相当する高さだといいますから、高所
恐怖症の人は全体ダメですね。

 

 

 

 

正確な場所は、ナイショ

現在の背の高さランキンでの1〜10位の
1〜6位、飛んで9位が、「ハイペリオン」と
同じ、アメリカ合衆国カリフォルニア州
レッドウッド国立公園にあるそうです。

 

ただ、自然保護の観点から、「ハイペリオン」
も含めて、これらレッドウッドの巨木の多くの
正確な場所は明らかにされていません。

 

 

学名   Sequoia sempervirens
属名   ヒノキ科セコイア属
別名   センペルセコイア、レッドウッド、
     セコイアメスギ
樹高   115.92m
生息地  アメリカ合衆国カリフォル
     ニア州レッドウッド国立公園
タイプ  常緑高木

 

 

 

「シャーマン将軍(General Sharman)」

世界で一番大きな木(体積)

「シャーマン将軍(General Sharman)」

こちらは最初の説明の2にあたるセコ
イアデンドロン、セコイアオスギで、
体積自慢のセコイアの方です。

 

その体積1487立方メートル、
地球上で最も大きな生命体だとか。

 

最初、「生命体」という言葉に
ちょっと不思議な気もしましたが
言われてみればそうですね。

 

 

樹齢、2200年

ジャイアント・フォレスト(Giant Forest)と
呼ばれている「セコイア&キングスキャニオン
国立公園(Sequoia & Kings Canyon National
Park)」の原生林にあります。

 

名前は「シャーマン将軍(General Sharman)」。
アメリカ南北戦争の北軍の指導者、ウィリアム・
シャーマンにちなんで、博物学者のジェームズ・
ウォルバートンによって1879年に名づけられ
ました。

 

シャーマン将軍は、すでに1931年には世界一
の大きさ(体積)を持つ木として認定されて
以来、世界中の人々に愛されています。
樹齢は、なんと2200年!

 

 

 

 

「踏まないでね!」

セコイアの木は、浅く広く根をはるので
根元の土を踏み固めて地面を硬くしてし
まうと、根が張れないのだとか。

 

あんなに巨大夏用そうな木に見えますが
みんなが木の周りで、結果的に土を固めて
しまうと意外や意外、弱っちゃうのですね。

 

木のそばには看板があり、そこには
「囲いの外に居てください」と
『日本語』で書いてあるそうな……

 

 

世界一体積の大きい植物
学名   Sequoiadendron giganteum
属名   ヒノキ科セコイアデンドロン属
別名   セコイアデンドロン、セコイアオスギ
     ジャイアント・セコイア、
樹高   80m以上
生息地  アメリカ合衆国カリフォル
     ニア州セコイア国立公園
タイプ  常緑高木

 

 

 

 

 

水はどのように木の上まで行くのか?

「ハイペリオン」の100m以上に驚きまし
たが、100年以上前には、もっと高い木が
オーストラリアにあったということです。

 

その高さ、なんと150m以上だそう。
その木こそありませんが、現在でもオース
トラリアには高い木がたくさんあります。

 

植物の重量の80〜90%は水分が占めている
といわれますが、100m以上もの高い所に
どうやって水は登っていけるのでしょう?

 

 

 

 

 

蒸散作用

根が土の中から水を吸収すると、根の細胞は
吸収された水で圧力が高まり、導管内の水を
上に押し上げようとします。

 

ただ、この力はさほど強いものではなく
メインは、葉が気孔を開くことで起こる
水の蒸発、「蒸散(じょうさん)」です。

 

気孔とは、植物の葉にある小さな孔のこと
ですが、この孔から光合成に必要な二酸化
炭素を吸収し、できた酸素を排出しています。

 

と同時に、気孔からは絶えず水が蒸散して
いて、葉っぱが水を蒸発させると、茎の中
の細い導管から水が吸い上げられるのです。

 

 

 

 

 

「水の凝集力説」は証明されたものの、また疑問が

この蒸散作用によって水が導管内を上昇すると
いう説明は「水の凝集力説」として1世紀程前
に提唱され、それ以来信じられてきたものです。

 

証明されたものではなく「推論」だったのです
が1995年に、アメリカの2つの研究グループ
による実験で、凝集力説は証明されました。

 

ところが、それは数十メートル以上の木の水の
上昇を説明するには十分でなく、もっと別の力
が関係しているのでは?とする意見もあります。

 

導管内に気泡ができたり、消えたりする現象が
観察されるなど、どのようにして水の上昇の
メカニズムの実際の所は、まだわかっていない
というのが現状のようです。

 

 

 

 

 

おまけ「世界一成長が早い植物」は?

私はわかりませんでした。
少し前にこのブログで紹介した
ばかりだというのに……。

 

答えは「タケ」です。
そうなんですね、ちょっと驚きました。

 

世界一成長が早い植物「タケ」
科名・・・・・イネ目イネ科タケ亜科
原産地・・・・アジアの温帯・熱帯

 

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