ロンドンの地下鉄の「女性のスリグループ」と「道先案内人」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

130119butapot

 

 

ロンドンから帰国する直前に

先日、このブログに「ロンドンの地下鉄、
祝150歳」
を書いていて、思い出したこと
がありました。

 

もう随分前のことですが、季節的には
年が明けて間もない今頃のことだった
と思います。

 

日本へ帰る飛行機に乗るために
空港に向かって地下鉄に乗って
いた時のことです。

 

電車が駅に着いて扉が開くと
5,6人の女の人が乗ってきました。

 

その中の一人は、そう遠くない時期
に出産を控えているように見えました。

 

 

 

 

 

女性のみのスリの一団

駅を出て扉が閉まってから
どのくらいの時間がたった
あとだったでしょうか。

 

私のそばに立っていた女の人が
私のバッグをガッという感じで
引っ張りました。

 

そのバッグは入れる部分が2つに
分かれていて、一つはファスナーで
もう一つはホックで閉めるタイプです。

 

ホックの方は開けたままにしていた
のですが、いわば無防備なそちらに
パスポートを入れてありました。

 

彼女は、ファスナーの方に貴重品
が入っていると思ったのでしょう。

 

ファスナーを開けると、中に入って
いるお財布を取り出して、すぐに
他の女の人に手渡しました。

 

駅で一諸に乗ってきたその数人の
女性はスリの一団だったのです。

 

 

150427torayaruburuakapuri

 

 

 

一瞬、意味がわからずに 

バッグを引っ張られた時、
一瞬、私は何が起こっている
のかわかりませんでした。

 

とにかく、お財布を返してほしい
と彼女たちに言いました。

 

しかし当然返してくれるはずも
なく、次の駅で扉が開くや否や
全員がサッと降りて行ったのです。

 

 

 

「赤ちゃんがいる」

私が財布を返してほしいと言った時に
かなりお腹の目だつ女性が言いました。

 

「私には赤ちゃんがいる」と。

 

「赤ちゃんがいるのだから、そんな
ことなどするはずがないでしょう?」

 

としらを切っているのか、あるいは
「赤ちゃんがいるからお金が必要だ」
という意味なのか……。

 

どちらなのかは、私には
わかりませんでした。

しかし、開き直って人のものをとる
のは当然のこと、と言わんばかりの
態度でその言葉を2,3度繰り返して
いたことが印象的でした。

 

ですが、とられた私のお財布には
あまりお金は入っていなかったのです。

 

 

 

ぶたさんのプローチ

この話で私は、ロンドンは恐い、
外国は注意しなければということ
が言いたいのではありません。

 

どこに行っても良い人もいれば
そうでない人もいるでしょう。

 

ただ、電車の中で数人の女の人に一斉
に取り囲まれるという状態は、ある
意味防ぎようがないという気もしました。

 

このぶたさんのブローチは、
この出来事のほんの少し前に
ウォータールー駅(だったかな?)
で買ったものです。

 

 

130119buta

 

 

 

こちらは親切な人のお話 

こんなふうにロンドンの地下鉄では
こわいことにも出会いましたが
嬉しいこともありました。

 

嬉しいというよりは、ちょっと
不思議な体験でもありましたが。

 

当時ウインブルドンに住んでいた
お友達の家に行った時のこと。

 

ロンドンに着いた私が、彼女の家
の最寄り駅まで行き、友人が仕事
を終えた夕方に、そこへ迎えに
来てくれる約束でした。

 

 

 

乗り換えが……

空港から彼女の家に行くには
地下鉄に乗って一度乗り換えがあります。

 

日本の地下鉄も同様ですが、乗る時
は地下でも、途中から地上にでる
ことがありますね。

 

乗り換えの駅は、そのような
感じの地上にでた後の駅でした。

 

この駅で降りることはわかった
のですがそこから、どの電車に
乗るのか少々迷っていたのです。

 

といっても行先を書いた紙を
出して見てるというわけでもなく
考えていただけなのですが。

 

 

 

 

 

乗り換えの場所を教えてくれた人

すると、少し離れた場所にいた男の
人がツカツカと私のそばに来て、

 

「◯◯行きは△△から乗るんですよ」
と教えてくれたのです。

 

そしてそれだけを言い終わると、また
すぐに私のもとから立ち去りました。

 

前回のスリ軍団の時もそうでしたが
私は一瞬戸惑い、そして驚きました。

 

 

 

不思議〜

どうして私の行き先を、かなり離れた
場所にいた彼がわかったのでしょうか?

 

この駅の乗り換えは、お上りさんには
ちょっと難しい場所ということで
現地の人にとっては有名なのでしょうか?

 

なにはともあれ有難いことでした。

 

日本でも世界のどこでも、良くない
ことをする人より、良い人のほうが
絶対に多いですよね。

 

 

 

その時にウインブルドンから買ってきたもの

この写真のかごは、その時に
買って帰ったものです。
これの2倍程の大きさのもの
と2つ買って帰りました。

 

130119kago

 

ちなみに私は、外国へ行く時も荷物が
少なく、いつも機内に持込む荷物だけです。
こんな大きなものを持って
帰ったのは初めてのことでした。

 

スポンサードリンク