「生あみ」の佃煮 日本橋「貝新」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

tukudanikaisin

 

 

今日は佃煮のことを

昨日(「寒い夜に出会ったあたたかい人」)は
頂いた佃煮のお話をいたしませんでしたので
今日は、ちょっとだけお話をしましょうね。

 

この佃煮屋さん、日本橋「貝新」は
創業がなんと1596年、慶長元年ということです。

 

1596年、慶長元年といえば江戸時代ですが
その当時は「貝新」のお店は日本橋ではなく、
伊勢・桑名にあったそうです。

 

 

日本橋「貝新」の佃煮

 

 

「貝新」が日本橋に処を移したのはほぼ130年前。
現在は、日本橋の室町にお店があります。

 

「日本橋」も「室町」も、言葉だけでも
なんとなく粋な雰囲気を醸し出していますね。

 

今回、頂いたものは、「小柱紅梅煮」
「葉唐辛子」「エビアラレ」「生あみ」
「貝新昆布」の詰め合わせです。

 

 

日本橋「貝新」の佃煮

 

 

この「生あみ」の「あみ」ですが
これって一体何なんでしょう?

 

 

 

「オキアミ」は「アミ」じゃない

とググってみましたら、まずこれが出てきました。
これは「オキアミ」です。

 

「アミ」と名前は似ていますが、違うものだそう。

 

 

250px-Meganyctiphanes_norvegica2オキアミ(写真/「Wikipedia」)

 

 

「オキアミ」は形は「エビ」とも似て
いますが、「エビ」でもないとか。

 

ということは、「オキアミ」は「アミ」
でも「エビ」でもないということですね。

 

 

 

こちらは「オキ」ではなく、「アキアミ」

そしてこちらは「アキアミ」というもの。
「オキ」じゃなくて、「アキ」だそう。

 

名前に「アミ」とつくものの「アキアミ」は
エビ目で、サクラエビ科に分類されるエビの一種。

 

 

220px-Akahige_shiokaraアキアミ(写真/「Wikipedia」)

 

 

 

では、これが「アミ」?

そしてこれが本当の「アミ」ちゃん。
これが一番、不思議系?、でしょうか。

 

 

250px-Mysis2kils アミ(写真/「Wikipedia」)

 

 

こういうものって、写真の撮りかたに
よってもかなり感じが違うとは思いますが。

 

う〜ん、名前に「アミ」がつくものって
いっぱいあって、しかもそれぞれが似ている
ようで違うもので、わからなくなっちゃった……。

 

 

 

「生あみ」=「アキアミ」

しかも、「貝新」の商品内容に書いてあったのは
「あみ」ではなく「生あみ」なんですよね。

 

佃煮なんですからいくらなんでも「生」って
ことはないわけで、と不思議に思って、
「生あみ」でググってみましたら……。
出ていました!

 

「生あみ」って「アキアミ」のこと
なんですって、ふっ〜!

 

 

アキアミ=生あみ

 

 

先ほど、「アキアミ」はアミとついてもエビ目で
サクラエビ科に分類されるとありましたよね。

 

ということは、貝新の「生あみ」と書いてある佃煮は
アミではなく、サクラエビに近いものだったわけです。

 

う〜ん、そういえばここにあげた
「オキアミ」、「アキアミ」、「アミ」の
3つの写真の中でも、「アキアミ」が
一番美味しそうに見えますものね。(!)

 

 

日本橋「貝新」の佃煮(生あみ)

 

 

 

大阪「永田屋」の昆布もおいしかったなぁ

ここで急に思い出しました。

 

ブログにも書きましたが、去年、やはりこの
時期に、同じマンションに住んでいる方から
おいしい昆布の佃煮(「昆布 永田屋」)を
頂いたことを……。

 

そちらは江戸ではなく、上方、大阪の
「永田屋」というお店の昆布でしたが
めちゃめちゃおいしかったです。

 

 

日本橋「貝新」の佃煮(貝新昆布)

 

 

2年連続で、美味しい昆布の佃煮
をいただけたなんて、ラッキー!

 

スポンサードリンク




佃煮 日本橋「貝新」 寒い夜に出会ったあたたかい人

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

140217nihonbasikaisintukudani

 

 

冬の夕暮れ時に

先月のことでした。
夕方、7時ごろに家に帰ってきた時のことです。

 

うちのマンションの敷地に入る所に
2人の男の人がいるのが見えました。

 

一人の人は立っていて、
もう一人は寝そべっています。

 

マンションにあるオフィスに勤めている
若い男の人二人が、写真を撮るか何かを
しているのかなと、最初は思いました。

 

実際、このマンションは映像、カメラ等
の仕事をしているオフィスがかなりあり
時々写真を撮っていることもあるのです。

 

 

140206kaisintukudani

 

 

 

通りがかった方が立ち去れずに

ところが近づくにつれ、そうでは
ないことがわかりました。
まず、二人は私が思っていたような
20代の男性ではありませんでした。

 

立っている方の男性は、40代位ですが
寝ている方の人は、60代以上の人です。

 

私がそばに行くと、立っていた男性が
倒れている男性が歩くことができずに
先ほどもフラッと立った時に車にひかれ
そうで、危なかったことなどを伝えてくれました。

 

彼はこのマンションの住人ではなかった
のですが、倒れている人が心配で
立ち去れずにいたようです。

 

 

tukudanikobu

 

 

 

あたかも知り合いのような自然さで

寝転がったままの人を見守っていた男性は
初めて会った人ですが、倒れている男性は
知り合いというほどではありませんが
知っている人でした。

 

彼は、マンション1階のカフェーの
オーナーで、住居は上の階にありましので
私は彼の奥さんを呼びに行きました。

 

立っていた男性と、駆けつけた彼の妻と二人
で、寝ている男性を起こして、自宅に連れて
行こうとしたのですが思うようにいきません。

 

 

 

 

立っていた男性が、その時、ちょうど
マンションから出てきた男性に
手伝ってくれるよう声をかけました。

 

すると声をかけられた男性は、あたかも声を
かけた男性の知り合いでもあるかのような
自然な感じで、すぐ手伝い始めたのです。

 

そのおかげで、男性二人で倒れている
カフェーのオーナーを、無事に家まで
連れて行くことができました。

 

 

140816akegata

 

 

 

一切衆生の恩

通りがかって心配で立ち去れなかった男性も、
言葉をかけるまでもなくさっと駆け寄って
くれた男性も、倒れている男性とは初対面。

 

その手伝ってくれた男性は、私の部屋と
同じ階の住人ということが後ほどわかりました。

 

倒れていた男性を無事家に連れて行った後で
最初から見守っていた男性は、やっと
目的の場所に向かうことができました。

 

 

 

 

友人の家を訪ねて行く途中だったとのこと。
お時間は大丈夫だったのですか?、と私が
聞きますと、笑顔で「平気ですよ」と。

 

その数日後、倒れていたカフェーのオーナー
から頂いたのが、今日の写真の佃煮です。

 

私と同じ階に住んでいる、お手伝いを
してくれた男性と、私に下さったのです。

 

 

 

 

ただ、最初から一番心配をしてくれて
車にひかれたら危ないからと、ずっとそばで
見守っていてくれた男性は、どこのどなたか
もわからずお礼を言えないとのこと。

 

見ず知らずの、そしてもう会うこともない
であろうあたたかい人に出会った
寒い夜の出来事でした。

 

スポンサードリンク