「鴛鴦(おしどり)」 溜池山王駅(南北線)アート14

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「鴛鴦の契(えんおうのちぎり)」

溜池山王駅アート、今日は「おしどり」。

 

タイトルには「鴛鴦」と書きましたが
「おしどり」と平仮名で書きましょう。
「鴛鴦」って漢字は、読めるけど書けないし。

 

おしどりといえば、
「鴛鴦の契(えんおんのちぎり)」で有名ですよね。

 

生涯、仲睦まじく、助けあい愛し合い…….、
仲の良い夫婦をおしどり夫婦ともいいます。

 

 

osidoriosuおしどりのオス(写真/「Gigagine」)

 

 

 

実際のおしどりは……

ところがですね、実際の「おしどり」は
そうではないのだとか。

 

「おしどり」は交尾後、卵を産んで
ヒナが孵るまでは、オスがメスと一緒にいます。
ヒナが孵ったあとは、オスは旅立ってしまうそうです。

 

というか、「おしどり」のオスは
卵をあたためることもしないそうです。

 

 

 

 

ただ、敵から守るためにヒナが孵るまで
は、メスのそばに居る、ということ。

 

この時期に、メスのそばにオスがいるのを
見て、いつも一緒の仲睦まじい夫婦を
おしどり夫婦というようになったそうです。

 

「おしどり」のオスは、基本的に
他のオスたちと一緒に群れているといいます。
そして毎年、新しいメスを見つけて
交尾をするということです。

 

 

osidorimesuとっても地味なおしどりのメス(写真/同上)

 

 

 

自然の摂理?

そういえば、去年、「ツバメの巣」を書いた時に
知ったことですが、ツバメもそうでしたよね。

 

ツバメは1年で、1〜3回の子育てをします。
その1年間は、相手は同じだそうです。

 

ツバメは、毎年同じ場所でタマゴを産み
ヒナを育てています。
同じツバメが来ているのかといえば
そうでもないとか。

 

翌年も同じ相手とペアを組んだツバメは
11.3パーセントに過ぎなかったという統計もあります。

 

 

130715tubamenosuくちばしを大きく開けているツバメのひな

 

 

厳しい自然の中で暮らしている生き物たちに
とって毎年、相手が変わるのは自然で
また合理的なことのようにも思えます。

 

ただ、ここで思ったことは……。
今まで私は、仲睦まじい御夫婦に対して
おしどり夫婦という言葉を使ってきました。

 

でも、実際の「おしどり」のことを知ってしまった
今は、何となく言えなくなってしまいそうです。

 

 

 

 

ちょっと皮肉のような気もしませんか?
「おしどり夫婦ですね」と言うのは……。

 

考え過ぎ?

 

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竹と笹とバンブーの違い 「竹」 溜池山王駅(南北線)アート13

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「竹」

南北線の溜池山王駅アートの13回目は「竹」。

 

日本の竹類の中でもっとも大きいもの
といえばモウソウチクです。
最大では25メートルもの高さに
なることもあるそうです。

 

 

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この写真は、溜池山王駅アートの「竹」に似ているかな?
(写真/「TAKAITATSU」)

 

 

揚子江南岸が原産で、中国名は「毛竹(マオツウ)」。
日本には平安時代頃に持ち込まれたといいます。
京都の庭園などに植えられたとか。

 

モウソウチクが本格的に広まったのは
江戸時代初期に、当時の清国から
薩摩藩に移植されてからのようです。

 

 

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日本名「孟宗竹(モウソウチク)」は
例のお話からつけられたそう。

 

三世紀に、呉の軍吏であった孟宗が
老いた母に食べさせたいと、タケノコを探しに
行くと、冬だというのにタケノコがあったのだよ、
という有名な親孝行のお話ね。

 

 

takenobunpu竹の分布(イラスト/「竹虎 竹について」)

 

 

モウソウチクに限らず、日本にある竹は
一部のものを除いて、ほとんどが中国から
帰化したものだそうです。

 

「竹」で編んだカゴは、すでに
縄文遺跡からも出土しているとか。

 

私は、「竹」といえば日本、という
くらい日本的なものに感じられますが
中国からきたのですね。

 

そういえば、パンダの主食は
「竹(笹?)」でしたね。

 

 

004-1熊笹

 

 

 

「竹」と「笹」と「バンブー」の違いは?

ただここでちょっと混乱してしまうのは
「竹」と「笹」と「バンブー」は
違うものだということです。

 

「竹」は地下茎で横に増えていきます。

 

一方、「バンブー」は株分かれによって
株立ち状状になり横には増えていかないそうです。

 

 

take-224x299

 

 

「笹」は、これは一般のイメージと
してもそうですが、背丈が低いものですね。

 

「竹」は九州から青森まで生育していますが
「笹」は北海道や高地にも生育しています。

 

ただし名前に「◯◯ダケ」、「◯◯チク」、
「◯◯ササ」とついていても、実際の
区分とは違うこともあるようですよ。

 

また、次の写真のように、成長するとともに
タケノコの皮が落ちてはがれるのが「竹」。

 

 

mousoutiku-224x299モウソウチク(写真/「森林総合研究所」)

 

 

そのまま茎についているものが「笹」といいますが
この区別が私には一番わかりやすいかな?

 

とまあ少々、「竹」、「笹」、「バンブー」の
区別の仕方を並べましたが、例外もあるそうです。

 

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「うさぎ」 溜池山王駅(南北線)アート12

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今日の狂言の肩衣は子ども用

南北線の溜池山王駅アートの
御紹介も今日で12回目です。
12回目の今日は、真っ赤なお目々
のかわいいうさぎさん。

 

これも溜池山王駅駅アートには
多く登場している狂言の装束で
「三つ兎文様肩衣」というものです。
東京の野村万蔵家の所蔵。

 

ただ今回の肩衣は、大人のものではなく
子ども用で、小ぶりに出来ているそうです。

 

狂言の肩衣の模様というのは、着用した場合
この三つの兎が背中の部分になります。

 

 

141-b(写真/「日本風俗博物館」)

 

 

 

右のうさぎの左耳の先はどうなっているのでしょう? 

三つのうさぎがそれぞれ違った形
をしていて、おもしろいですね。

 

ところで、手前の右の後ろ向きのうさぎの
向かって左耳の先がないのはどうしてなのでしょう?
まさか、真ん中のうさぎに踏まれている、
ということを表現しているとも思えませんし……。

 

今思ったのですが、もしかしたらホントにそうなの?
それで、左のうさぎが、ちょっと笑ったような感じ
に見えるの?、と思わず素になってしまいました。

 

 

 

 

 

なんといってもうさぎは可愛い!

赤ちゃん・子ども用品に限らず、ちょっとした
イラストや、家紋から兜(!)にいたるまで、

 

もうあちらこちらで、うさぎは引っ張りだこ。
かわいいですからね(デレ〜)。

 

と、どこにでもあるうさぎ模様ですが
こんなちょっと渋めのうさぎを発見。

 

 

fedf835f702ffefdfb55c2f166cbfece(写真/「タイガーのFun-loving Way of life」)

 

 

飛騨高山の陣屋跡にあったそうです。
柱にうさぎの紋がついています。

 

手の爪っぽいものが、ちょっとおかしいですが。
柱自体がかなり太くて立派なもののようですね。

 

ブログを書いている方は、高山は金森氏が
治めていたことから「金森氏の家紋?」
と書いていらっしゃいました。

 

 

 

金森氏の家紋は「裏梅鉢」

ですが金森氏の家紋は裏梅鉢という家紋です。

 

 

金森氏の家紋「裏梅鉢」

 

上の写真は表紋で
副紋はこちらの「桔梗花」。

 

 

bd486d8a金森氏の副家紋「桔梗花」

 

 

ということですので、このうさぎは
金森氏の家紋ではなさそうですね。

 

 

 

 うさぎ紋のついた着物がほしい

自分の家の紋でなくても、うさぎ紋は
かわいいので使いたくなってしまいます。

 

私は、着物につける紋にうさぎ模様をつけたい
ものだと、ずっ〜と以前から思っているのですが
残念ながら未だに実行していません。
死んでしまう前に、絶対に作りたいです!

 

なお、こんなふうに自分の家の紋でない
ものをつけるのを「しゃれ紋」などと
言って、昔の人は使用したそうですよ。

 

 

 

 

 

うさぎのついたすっごい兜があるのだ!

実は、先ほどから思い出そうとしているのですが
なかなか思い出せないものがあります。

 

どこかの展覧会で見たものです。
うさぎと月のついた、すっごいインパクト
のある兜を見たことがあります。

 

そんなに前ではなかったと思う
のですが、思い出せません。
もちろん、有名な武将のものだったと思うのですが。

 

 

 

これもすごいウサギの兜

これは、土佐山内家宝物資料館の
「兎耳形兜(うさぎみみなりのかぶと)」です。

 

 

kabuto「兎耳形兜」(写真/「土佐山内家宝物資料館」)

 

 

山内4代藩主の豊昌の時代に作られた「かわり兜」。
この兜のうさぎの耳が折れている形というのは
全国的に見ても珍しいものだそうです。

 

でも、私が言っているのは違うのですよね。
もっと、もっと奇抜で、兜としてはありえない
のでは?、という兜なのですが……。

 

う〜ん、思い出せません。
思い出したら、ブログで書いちゃうからね!
待っててね。

 

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