「ストール」だけではなく「スカーフ」もダメ! 「衆(参)議院規則」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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前からヘンだと思っていました

数日前に、赤坂から少々歩いた場所にある国会で
赤いストールを巡ってなにやらあったようです。
国会ではストールをしてはいけないという。

 

実は私は、もうずっ〜と前、まだ20世紀の頃
から、このことに関して「ヘンだな」思って
いましたが、こんな機会がなかったら、多分
一生お話しすることはなかったでしょうね。

 

今回報道されていることで
疑問に思うことかいくつかあります。

 

 

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その1
「同様の規則は衆議院にもあります」

「こんな変な決まりのある参議院はなくてもいい」
などと、参議院のみの規則のように書いて
いる人もいますが、この規則は別に
参議院に限ったことではありません。

 

私は国会に傍聴に行った時にしていたスカーフを
とるようにと言われたのは衆議院でした。

 

以下のように、衆議院、参議院
ともに
同様の規則があります。

 

衆議院「衆議院規則」 昭和22年6月28日

第213条
議場に入る者は、帽子、外とう、えり巻、
かさ、つえの類を着用
又は携帯してはならない。
但し、病気その他の理由によって議長の
許可を得たときは、
この限りではない。

 

参議院「参議院規則」 昭和22年6月28日

第209条
議場又は委員会議室に入る者は、
帽子、外とう、襟巻き、傘、
つえの類
を着用し又は携帯してはならない。

ただし、国会議員及び国会議員以外の
出席者にあっては
議長に届け出て、これら
以外の者にあっては議長の許可を得て、
歩行
補助のためのつえを携帯することができる。
         (「変な法律」)

 

 

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その2
「松島法相が主張する『スカーフ』も禁止されている」

松島法相がこれは「スカーフ」
だと反論していることです。

 

先ほども申しましたように、私は議場、委員会議室
に入る際に、スカーフをとるように言われました。

 

松島法相は「スカーフは可だが、マフラーは不可」
と、誤解をしているのではないかと思われます。

 

 

 

 

産經新聞の10月2日(木)18時40分
配信によりますと、

 

着用していたのは「スカーフ」としたうえで
「女性が洋服にセットで付いているスカーフ
を巻くことは、
(参院規則にある)『外套
および襟巻きの禁止』には
まったく当たらない。
日本の女性のファションからスカーフという
ものを全部
追放したいとおっしゃる方なら、
そうでしょうけど」

と反論した。
国会内の記者団の質問に答えた。

 

と書かれていました。
(「Yahoo! JAPAN ニュース」)

 

 

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ここからわかるように、松島法相は
参院規則ではスカーフは許可されている、
と思い違いをしています。

 

その上で、これはスカーフなのだから
参院規則で禁止されている襟巻きには
当たらない、と言っているわけです。

 

そものもスカーフが禁止されていることを
松島法相は知らないようですね。

 

 

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その3
「なぜ、松島法相は咎められなかったのか」

松島法相が勘違いをしているのはともかく、

 

なぜ、松島法相だけがストールなり
スカーフをしていて咎められなかったのか?、
ということです。

 

 

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この規則は、本当に必要?

私自身はこの件に関して、大臣だから咎められ
なかった、ということでしたら異議ありですが、

 

松島法相が勘違いをしてしまったように
スカーフをしてはいけない、という規則が
あることの方がおかしいように思えます。

 

衆参両方の規則にある、傘は持って
入ってはいけない、というのはわかります。

 

ですが杖を持って入ってもいけない、と
いうのは少々、疑問を感じざるを得ません。
それに関しては議長に届け、許可を
得れば可能だとは書かれてはいますが。

 

 

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道行きも?

昨年はこんなこともありました。
その日、私は和服で着物の上に道行きを着て
いたのですが、係りの人に咎められたのです。

 

つまり道行きは道行きコートともいいますので
衆(参)議院規則の「外とう」に当たるので
脱いでください、ということだったのでしょう。

 

私は、道行きはたしかに外に出る時に羽織る
ものでもありますが、室内でも着用するもの
ということを説明しました。

 

たとえば外出時に、ちょっと寒いので
厚手のカーディガンを着て外に出ても
室内に入る時に必ずしも脱がずに、その
ままでもいいというのと同じように、と。

 

 

yoroppakokurennhonnbu-270x200ヨーロパ国連本部(写真/「4travel,jp」)
スイス、ジュネーブのパレ・デ・ナシオン
( Palais des Nations)

 

 

 

ファッションと同時に温度調節機能

私が初めてスカーフは議場、委員会議室
に持ち込めないと言われた日は、
梅雨時の少々肌寒い日のことでした。

 

私はワンピースを着た上にレインコートを
羽織り、スカーフを持っていったのです。
雨でしたのでレインコートは決定でしたが、
ジャケットもというのは、ちょっと暑いかと。

委員会議室に入る時に、レインコート
を脱いでロッカーにしまいました。

 

 

 

 

そしてレインコートをぬいだ後、少々寒く
感じましたので、大きめのスカーフを羽織って
行こうとしたら咎められたのです。

 

松島法相は上記のように、

「日本の女性のファションからスカーフ
というものを全部
追放したいとおっしゃる
方なら、そうでしょうけど」

と反論しています。

 

私自身は、ファッションの要素を認め
ながらも、大きめのスカーフを温度調節
の目的でしばしば利用しています。

 

 

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多くの報道にも書かれていましたが
国会では、このようなことではなく、もっと
重要なことを審議してもらいたいと思います。

 

ですが、ジュネーブの国連本部に傍聴に
行った時の自由さを考えあわせてみますと
こんな規則はいらないのではないか、
とも思ってしまうのですが……。

 

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