トマトって、食虫植物だったんだって!

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

 

トマトは食虫植物だけど…… 

「♪ トマトって かわいい名前だね
下から読んでも トマト
上から読んでも トマト ♬」

 

というほど可愛いトマトちゃんが
まあ、なんとしたことでしょう……、
食虫植物だったんですって!

 

ということが、ロンドンのKew and Queen
Mary大学ロンドンの植物学の権威である
マーク・チェーズ教授の研究によって
わかったのだそうです。

 

 

shokutyushokubutu食虫植物「ハエトリ草」

 

 

なぜトマトがムシを捕まえるか
という理由はもちろん、昆虫を
捕まえて栄養分を吸い取るため。

 

 

 

トマトだけでなく、ジャガイモ、キャベツも

今回の研究によりますと、

 

植物の一部は、茎の部分にある粘液のついた毛
で、ムシをつけておいてじっと死ぬのを待ち
ムシが死んでからその栄養分を根から吸い取る

 

というメカニズムがあることが
わかったのだそうです。

 

 

mousengoke食虫植物「モウセンゴケ」
(写真/「Wikipedia」)

 

 

これはトマトだけのことではなくて、ジャガイモ、
キャベツなどのナズナ種、ナス科ベチュニア種、
観賞タバコ種などの数百種類でもみられるそうですよ。

 

 

 

生きるための戦略 

すごい、となにか恐ろしげな話にも
感じますが、考えてみれば自分を守る
ためという、いわば当たり前のこと。

 

それどころかある意味、賢いとも
いえますよね、植物は動けませんから。

 

 

648fb50d(写真/「カラバイア」)

 

 

それなのに、トマトが食虫植物だった
という事実を伝える多くの記事には
この写真が使われているのです。

 

「悪者トマト」的なトマトの写真が……。
ちょっと、かわいそうだよね。

 

 

 

この発見により食虫植物の数が2倍以上に

芽を出した場所が、栄養分のない荒れた土地
であった場合、自分でそれを探しにいくわけ
には行きませんので、来たムシを最大限に
利用するというわけです。

 

 

 

 

今回の発見により、食虫植物といわれる植物
の数が、今までの2倍以上に増えたそうです。

 

そしてこの研究の後に、茎だけではなく葉っぱ
にもムシを殺すためのメカニズムがあることが
京都大学の研究によってわかりました。

 

 

kyoutodaigakuseitaigakukenkyusenta京都大学生態研究センター

 

 

 

トマトが放出する香り

京都大学の高林純示教授らの
京都大学生態研究センターと
山口大学の研究チームによるものです。

 

その研究によりますと、トマトが放出する
香りの成分のなかには、ムシにとって
有害な物質が含まれているということです。

 

その有害物質を、あたり一面に放出する
ことにより、香りの届く範囲にいる虫を
一網打尽に死亡させてしまうのだそう。

 

 

 

 

蛾などの幼虫に葉っぱを食べられた植物は
色々な香り成分を発することがわかっています。

 

この香りが届く範囲にある同じ植物は
その香り成分により、自己防衛力を高める
ことが、今までもわかっていました。

 

ですがその仕組みは
解明されていませんでした。

 

 

AS20140428004429_commLイラスト(「朝日新聞 DIGITAL」)

 

 

 

有害な香り成分を体内で作るトマト

今回、京都大学の高林純示教授らは
蛾の幼虫にトマトの葉っぱを食べさせました。

 

するとトマトの中で、葉っぱの細胞が
壊れた時に放出される香り成分に、糖が
くっついた物質だけが増えていました。

 

この物質には、蛾の幼虫の生存率を
2割以上さげる働きがある毒だという
ことがわかりました。

 

 

 

 

その毒の原料となる香り成分は、外部から
取り込んでトマトの体内で糖をつけ、
作っていることもわかったのです。

 

このような仕組みは、トマトに限らずに
イネ、ナス、キュウリなどでも
同じだとみられているそう。

 

高林教授は、この仕組みに関して

「あらかじめ毒を作っておかない
省エネの防御を採用したのだろう」

と説明しているそうです。

 

140311minitomato

 

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