「ローゼンタール〈魔笛〉」との出会い

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初めて出会ったのは1993年

私がローゼンタールの〈魔笛〉と初めて出会ったのは
1993年、日本橋の「高島屋」でした。
その時の “ 衝撃 ” を、私はいまでも鮮やかに覚えています。

 

私は食器は好きでしたので、それまでも随分いろいろな
ものを見ていたつもりでしたが、ローゼンタールの
〈魔笛シリーズ〉との出会いは本当に衝撃的でした。

 

今まで見たこともない、美しい器がそこにありました。
こんな素敵な個性的なコーヒーカップが
存在するなんて……。

 

 

 

 

 

伝統とモダンが共存

ゴールドを使用して豪華でありながらも
清楚なファンタジーを併せもちシンプルかつ華麗。
伝統の重みを感じさせつつもすごぶるモダン。

 

白磁の生地の色にあえて色をのせずに
輝きとしてのゴールドを大胆にいかす一方で
レリーフで描き出される線の可憐さ繊細さ。

 

プレートに描かれているのは、デンマークに生まれ
世界的に活躍したビョルン・ビンブラッドの
モーツァルトのオベラ『魔笛』の様々な場面です。

 

 

 

 

 

描かれているのは全て異なった場面

驚くのはデミタスカップソーサー、コーヒーカップ
ソーサー、ティカップのソーサーのそれぞれが
全く異なる場面が描かれていること。

 

それはソーサーにとどまらず、デザートプレート、
ディナープレート、ボール、コーヒーポット、
ティーポット等々、全部が違うシーンなのです。

 

ビョルン・ビンブラッドがより美しいものを生み出す
ために逡巡しながらも、自身の才能を思う存分
楽しみながら羽ばたかせているのを感じさせる作品。

 

 

 

 

色を使わないことが全ての色を引き立てる

では、食事やお茶の時に〈魔笛〉をテーブルにいくつか
並べると様々な場面が描かれた絵が衝突してしまうかと
いえば、全くそのようなことはありません。

 

それはその情感豊かに描かれた絵が「色」ではなく
レリーフの線のみで表現されていることによります。
そしてその絵は中央ではなく縁に控えています。

 

その中央にケーキなりお料理が置かれた時には
主役を引き渡し〈魔笛〉はさっと額縁に徹します。
この上なく豪華な額縁に。

 

 

 

 

 

日々の暮らしを彩ってくれる食器

しかも、これほどの芸術性に富みながらも、決して手が
届かないというわけではないお値段も魅力的でした。

 

もちろん安価なものではありませんが
ローゼンタール〈魔笛〉より高価なカップが
沢山あることは皆さんご存知の通りです。

 

本当に高価過ぎていつも使うことができない
という食器は少々残念な気もします。
特別な時だけではなくいつも暮らしを彩ってくれる器。

 

 

 

 

高価なコーヒーカップ類は、結局基本的には
その絵付け、カップの上に書かれた「絵」
としてのお値段のような気がします。

 

(もちろん、ゴールドやプラチナ等の
材料の問題もありますが)

 

ローゼンタール〈魔笛〉が、あのお値段に押さえられて
いるという理由は、そのあたりに原因があるのでは
ないかとも思います。

 

 

 

 

では、ローゼンタール〈魔笛〉が
あまり手が込んでいないものなのか
といえば、それはもちろん、違います。

 

直接御覧になれば、すぐお分かり頂けると思いますが、
モーツァルトの〈魔笛〉の一場面を写した繊細な
レリーフを覆っているゴールドの美しさ。

 

この巧みな技があってこそのローゼンタール
〈魔笛〉ですね。

 

緻密で繊細で、豪華で華麗。
確かな技術の裏打ちを感じさせます。

 

 

 

 

しかも、それがあまり重厚になりすぎない
軽やかな遊び、余裕を感じさせているところが
また一層おしゃれで魅力的ですね。

 

水の上を滑るように優雅に泳ぐ白鳥が、水の中で
懸命に脚を動かしているのを少しも感じさせない
その優美さと似ているような気がします。

 




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