東京タワー 「麻布十番」・「東京ミッドタウン」

「あぷりのお茶会」へようこそ!

 
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明日で、あの大きな地震から一年ですね。
まだまだ収束はおぼつかず、多くの人が
不安な思いで暮らしています。

 

最悪の事態の引き金になると心配した4号機の使用済み
核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と
意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって
救われていたという事実も報道されました。
背筋が凍る思いです。

 

地震の直後、みぎぃさんが東京タワーが傾いたということ
を教えてくれました。

 

「えっ、ホント?」
と驚いた私は確かめにいきました。
本当に、東京タワーが傾いていました!

 

しばらくたってから、またみぎぃさんが、
「直したみたい」
と教えてくれたので見に行きましたが
まだ傾いているようです。

 

ネットで調べてみると、危険がないように修理はしたが
ほんの少しの傾きは残ってしまったとのことでした。

 

この写真は、麻布十番の地下鉄の入り口から見た東京タワー。
傾きはわかりませんね。

 

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こちらの写真は、東京ミッドタウンから見た東京タワーです。
わかりづらいのですが、タワーの先の部分が、
ほんの少し左に傾いています。

 

麻布十番からみる東京タワーは、写真では勿論、
実際に見ても傾きがほとんどわかりません。

 

でも東京ミッドタウンからですと、
肉眼で見ると傾いているのがはっきりとわかります。

 

うちのマンションのポストには、頻繁に不動産会社のチラシ
が入っているのですが、その中の一つの会社のチラシには
いつも同じ東京タワーの写真が使われています。

 

その写真の東京タワーは、真っすぐ立っています。
地震の前の写真なのでしょう。

 

その写真を目にするたびに思うのです。
東京タワーが真っすぐだった日が、
遥か昔のことであるかのように。

 

地震からまだほんの2、3ヶ月しか経っていなかった時
でさえそうでした、

 

それは時間的なものではないのでしょう。
日本や世界が被った打撃の大きさ、
世界が変わってしまったことの悲しさ。

 

計り知れない大きな隔たりが、
そこに横たわってしまったからなのかもしれません。

 

「ああ東京タワーって、真っすぐだったんだ」
この写真の時は、まだ地震が起きてなかったのだ…..、
と胸がいっぱいになります。

 

東京ミッドタウンから見ると、ほんの少しだけ左に
小首をかしげているこの東京タワーに、
私は不思議な親しみのようなものを感じています。

 

一緒に、あの地震を体験したんだよね、
という思いなのでしょうか。

 

そして東京タワーが真っすぐだった頃よりも、
わずかに傾いてしまった現在の方が、なぜか懐かしく美しく、
気高ささえ感じられてしまうのです。




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