この写真は、前日のブログの「きみちゃんの像」の写真を
撮ったすぐ後に飛んでいたシャボン玉を写したものです。
左にきみちゃんが小さく写っているでしょう?
右のお店が「ラ・ボエーム」です。
きみちゃんの写真を撮っている時に、
男の子が二人でシャボン玉を作って遊んでいました。
そばに男の人がいて、男の子のおじいちゃんかどうかは
わからないのですが、二人にシャボン玉の作り方指南を
していました。
ホント、すっごく上手なんですよ、
自由自在にシャボン玉を作ることができるのです。
私がこのシャボン玉の写真を一枚撮った後に、
その方が言いました。
「シャボン玉は写真に写らないんですよ」
「えっ、そうなんですか?」
「顔の前にシャボン玉がある時に撮った写真だと
顔がゆがんで見えるので、それでシャボン玉があるって
わかる程度なんですよ」
私はきれいなシャボン玉が撮りたかったので、
あと1,2枚は撮るつもりだったのですが、
それを聞いてやめました。
そうなんだ、シャボン玉って
写真に写らないんだ、と。
。。。ですが、風景はひどくブレブレですが、
シャボン玉写っているじゃないですか、おじちゃん!
昨日お話したように、きみちゃんがモデルになった
「赤い靴はいてた女の子」は野口雨情の作詞です。
そして「♪ しゃぼん玉とんだ やねまでとんだ~ ♫ 」
という歌も、また野口雨情のもの。
生後7日で亡くなってしまった、
彼自身の子どもを偲んで作った曲だそうです。
その時は気づかなかったのですが、きみちゃんの前で
シャボン玉なんて、まるで誂えたよう……。
母親と別れて異国に行った(と思われていた)きみちゃん
を思って「赤い靴はいてた女の子」をつくった野口雨情。
そのきみちゃんの像のそばで、しゃぼん玉遊びをする子どもたち。
しゃぼん玉の歌は、この世にほんの僅かな間しかいることの
できなかった、野口雨情の子どもの象徴。
小さな、儚いしゃぼん玉……
ぶれた風景…..。