「あぷりのお茶会」へようこそ!
「ウィリアム・ユージン・スミス展」を見てきました。
ウィリアム・ユージン・スミスは「ライフ」を中心に
優れたフォト・エッセーを発表した写真家です。
とはいっても私自身は、ユージン・スミスといえば「ミナマタ」
という言葉しか浮かばない、といったお粗末な次第です。
彼の手によるオリジナルプリントが全部で17点、
展示されています。
私が知っていた作品といえば、最初の『楽園への歩み』
だけでした。
彼の代表作でもありますね。
ウィリアム・ユージン・スミスの写真は
「黒」が、凄い黒でした。
凄みのある黒。
写真が古いせいなのか、あるいはそれがプリントに妥協を
許さないという、彼の色の故なのか、写真に詳しくない
私にはわかりませんが。
エルグレゴの絵画を思わせる写真もありました。
最後の、心を病んだ女の人の顔が
闇の中に浮かんでいる写真がありました。
私の目に焼き付いています。
この写真は、言葉の補助がなかったとしたら、
どんなふうに私に見えたのでしょう……。
そしてユージン・スミスの写真を見終わって、
隣りで開催していた写真展の前を通りました。
その極彩色、カラフルで奇麗な水中動物等の写真と、
ウィリアム・ユージン・スミスの写真との対比に、
思わず目がくらみそうになりました。
ともに、同じ地球上にある現実……。
5月31日まで。
10:00~19:00(入館は18:50までです)
入場料 無料
東京ミッドタウン FUJIFILM SQUARE 「写真歴史博物館」