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「村上開新堂」5代目
「山本道子の店」のクッキーです。
この「山本道子の店」というのは
百年以上の歴史を誇る「村上開新堂」
の5代目にあたる方のお店です。
「山本道子の店」は1989(平成2)年に
「村上開新堂」のお隣りにできたそうです。
1868年に始まる歴史
「村上開新堂」の歴史は、明治初年(1868年)
国家政策の一環としての洋菓子作りの技術の
習得を「村上光保(むらかみみつやす)」が
命じられたことに始まります。
語学も堪能であった2代目「一政(かずまさ)」
は本場フランスの洋菓子製造の記述を
研究してお菓子作りをしました。
その「一政」の弟、3代目「二郎」は
より一層日本人の好みに合うお菓子の
完成に力を注ぎます。
「二郎」の娘が4代目の「寿美子」、
その娘である5代目が今日のクッキーの
お店の名前である「山本道子」という
ことになります。
①村上光保……
②一政
③二郎…..
④.寿美子……
⑤道子
「抹茶の練り込みクッキー」山本道子の店
あえて2種類のクッキーを一緒に
お皿の右側にあるのが、メレンゲ抹茶クッキー。
左のクッキーも抹茶のクッキーですが
こちらはアイスボックスクッキーですね。
この2種類のクッキーは
一つの缶におさめられていました。
買うときは、両方抹茶味ではなく
一つは別のものの方がいいなあ
とも思わないでもありませんでした。
ですが食べてみて、同じ抹茶のクッキーなの
に、こんなに味が違うものなのだとびっくり。
あえて一諸に一つの缶に収めてある
のだと納得した次第。
お洒落な御夫妻が
私がこのクッキーを買っていたときのことです。
「村上開新堂」のレストランに予約をしていた
と思われる御家族が、お車でいらっしゃいました。
車から降りてこられたのは、歩くのに
少し不便そうなステッキを持った年輩
の男性と、その奥様らしき人。
その男性は、白っぽいスーツをお召しに
なっていて、とてもお洒落な雰囲気でした。
「村上開新堂」のレストランに
とてもお似合いのお客様のように
感じられたものです。
映画の1シーンのような
私のように、お店を閉める時間にあわて
駆け込むがさつなものとは違ってね。
(その時、他の店員さんに「閉店です」と
にべもなく断られそうになったのですが、
山本道子さんとおぼしき方は微笑みながら
クッキーを出してくれました)
御家族で大切に守られてきた「村上開新堂」に
素敵なお洒落をして訪れる常連の御家族。
その男性が車から降りられた瞬間が
ストップモーションのような、あるいは映画の
1シーンを見ているような気がしたのを
覚えています。