『ピーターラビット』の作者 ビアトリクス・ポター

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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落語の三題噺ではありませんが

最近、国会の赤いストールの話を聞き
ブログでもそれに関することを書いてみました。
「赤いストール『衆議院規則・参議院規則』」

 

書いているうちに最初は考えても
いなかった、ジュネーブのヨーロパ
国連本部のことに触れた瞬間、

 

私はジュネーブで出会った「オーク」の木々を
鮮やかに、そして懐かしく思い出したのです。

 

なんていいますと、まるで落語の三題噺の
ように聞こえるかもしれませんが本当のこと。

 

実は私の憧れの木が「オーク」
という名前だと知ったのは
スイスのジュネーブだったからです。

 

 

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なぜかオークが大好きで

私は小さい頃から、ドングリが大好きでした。
どんぐりは、どんなものでも好きなのですが
中でもある特定のドングリが「私のドングリ」
であり、超お気に入りだったのです。

 

私はそのドングリの名前が知りたくて
ドングリ図鑑等を探してみたのですが
どこにも出ていませんでした。

 

一度は、葉の形が似ているので「柏」
なのかな?、と思ったりもしましたが
柏の実は形が全然違います。

 

 

こちらが柏の葉

 

 

このように超お気に入り、と言っていますが
私はその時点では、まだ「私のドングリ」を
実際に見たことはありませんでした。

 

おそらく、本の挿絵か写真ででも見て
一目惚れをしていたのでしょう。

 

成人するまでに実物を一度も見たことが
なかったいうことは、日本ではごく普通に
ある木ではないということ。

 

実際のドングリは見たことはなかったものの
その姿形は、もうはっきりと私の脳裏に刻まれ
心の中にしっかりと住み着いていたのです。

 

 

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街中オークだらけ、といっては言い過ぎですが

そして名前のわからなかった私のドングリ
の名前が,「オーク」だとわかったのが
ジュネーブだったというわけです。

 

オークという木の名前は知っていましたが
その実が「私のドングリ」だったとは……。

 

最初にジュネーブに行ったのは夏でしたが
2度目に訪れたのは、10月の終わりから
11月にかけてのことでした。

 

 

 

 

驚くべきことに、街には私の憧れの木が
葉っぱを紅葉させ、ドングリを道に
これでもかというほど落としていました。

 

その時の私は、嬉しさにもう言葉もありません。
ただ、「!」のみです。

 

そして黙々とドングリを拾い続けました。
この世に、こんな幸せな場所が
実際に存在するのだと思いながら。

 

 

 

 

オークの木は街のいたるところにありました。
街中にあるといってはオーバーですが
それでも特別な様子はまったくなく、
ごくありきたりな感じを漂わせて。

 

日本で必死になって目を皿のようにして
探していてもお目にかかれなかった
というのに。

 

もう、そこにもあそこにも……。
わあ、ジュネーブに住みたいなぁ、なんてね。

 

 

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ナショナルトラストのマークもオーク

そういえば欧米では、地名や通りの名前にも
よくオークという言葉が使われていますよね。

 

ということは、それほど親しまれている
ごく普通にある木ということなのでしょう。

 

ジュネーブで、私の憧れの木がオークだと
わかった2年後のこと。

 

 

 

 

イギリスで車になっていると、オークをデザイン
したとおぼしきマークがあちらこちらに見えます。

 

「あれはナショナル・トラストのマークなのよ」
車の運転をしながら、お友達の
S子ちゃんが教えてくれました。

 

その年はナショナル・トラスト
100周年の記念の年だったのです。
わあ、イギリスに住みたいなぁ……。

 

って、も〜、単細胞なんだから!

 

 

themationaltrust-270x200ナショナル・トラストのマーク

 

 

 

国会議員の前に、一人一人の意識

ナショナル・トラストができて100年と
聞いた時に、私は思いました。

 

やはり日本と違ってイギリスは自然を大切に
する国なのだ、国会議員の意識が高いのだ、と。

 

ところが実際は、産業革命によって
自然破壊が進むなか、なんとか美しい自然を
守りたいと、市民が活動を始めたのが
ナショナル・トラストだったのです。

 

 

 

 

運動を始めたのは
『ピーターラビットのおはなし』
を書いたビアトリクス・ポターたち。

 

彼女は、友人のハードウィック・
ローンズリーたちと力を合わせて
イギリスの自然を守ろうと尽力しました。

 

ビアトリクス・ポターは
『ピーター・ラビット』の本で得た印税
で湖水地方の土地を買い求めます。

 

そしてその土地は、彼女の死後に
寄付されて、現在は誰もが訪れる
ことの出来る場所になっています。
一度は訪ねてみたいですね。

 

 

(絵/「ピーターラビット公式サイト」)

 

 

 

逃げない人

おお〜っ、なんと国会・国会議員に
話が戻ってきたではないですか。
ホントに三題噺。

 

国会議員の質が向上して欲しい
とは誰もが望むところでしょう。
今日も、小渕経済産業大臣が辞任しました。

 

ですが私は、ビアトリクス・ポターの
ナショナル・トラストの話を
知った時に思ったのです。

 

やはり私たち一人一人が意識を高め
出来ることをしていかなくてはいけないのだと。

 

 

 

 

世界中で愛されている、あんなにも可愛い
ビーター・ラビットを描いた
ビアトリクス・ポターは、

 

可愛いこと、素敵なことだけを見る
のではなく、現実を否認せずに
しっかりと見つめた人だったのです。

 

そして、好ましくない現実を見て嘆く
だけではなく、出来ることを実際に
行動に移した人でもありました。

 

 

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この写真の真ん中に見えているのは
プルデンシャルタワーです。
この向こうには国会議事堂が建っています。

 




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2 thoughts on “『ピーターラビット』の作者 ビアトリクス・ポター

  1. トップ画像のどんぐり
    きっとあぷちーさんが育てているオークなんだろうな
    と思いつつ、話題にするのを忘れていました。
    ごめんね。
    可愛いどんぐり~
    プランターでちゃんとなるって凄いね。

    ジュネーブはオークだらけなの?
    わーっ 素敵なんだろうね。
    あぷちーさん2回もジュネーブに行ってるんだ。
    いいな~
    スイスは一度転勤話がチラッと出たけど、
    話だけで終わってしまったわ。
    住んだら素敵なんだろうね。

    子供の頃拾ったどんぐりっていろんな形があったよね。
    まーるい樫の実もあれば、細くてとんがったのもあったよね?
    わたしもどんぐりわりと好き
    うちのトイレにも飾ってあるよ トイレでごめんね~(笑)

    • ありがと、ありがと。
      本当に、私もびっくりなの。
      今日も、他のことをググっていて、うちのオーク
      の年齢ではドングリはならないのが普通みたい。
      それも、土が少ない鉢なのにね。

      実は、今日は本当は「オーク」のことをアップする
      予定だったんだけど、いくら何でもまた、オーク
      の写真ばかりじゃと思って自粛したの。
      急遽,エビの話を12時過ぎに書いたりして。
      近い将来、アップするけど、去年(2013)の
      オークの葉っぱの色を見て欲しいの。
      そして、会った時にusaponさんの推測を
      是非、聞かせて欲しい。

      たった1つだけど、実がなってくれて嬉ぴい。
      でも、一昨日の、ということはピーターラピットを
      アップした日の午後3時頃に、落ちてた〜

      スイスって全然に詳しくはないんだけどいいよね。
      私、暑いの苦手だから寒くてもいいから涼しいの好き。
      転勤の話、またないの?
      物価はかなり高いけど、でも、収入が高いから
      同じだね、観光客じゃないし。
      ジュネーブは3回行ったんだけど、3回目は
      ドングリにあわせて同じ時期を選んだの。
      なのに、その時は全くなくて、紅葉も早かったよう。
      年によって、かなり違うんだと思った。
      スイスというよりイギリスなんてオークが
      いっぱいで本当に、本当にうらやましい。
      そうなのよ、色々な形があるからね。
      それぞれ可愛いよね。

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