「ピーマン」と「パプリカ」の違い

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どこが違うの?

前回は我が家で収穫した「ピーマン」を御覧
いただきましたが、たった1つしか収穫できな
かった「ピーマン」を見ていて思いました。

 

「ピーマン」と「パプリカ」って
どこが違うのかなぁ、と。

 

大きさが違うだけとも思えませんし。
大きさ以外は、両者はかなり似ていますよね。

 

原産地は「ピーマン」が南アメリカで
「パプリカ」はハンガリーです。

 

 

120805papurika大きな赤い「パプリカ」

 

 

 

日本に入ってきた時期

「ピーマン」は明治の初期に日本に入ってきて
いましたが、実際に日本人が多く食する
ようになったのは、戦後の1950年代以降です。

 

一方、「パプリカ」が輸入解禁になったのは
1993年といいますから、「ピーマン」より
かなり遅く日本に入ってきたのですね。

 

「パプリカ」は、オランダやメキシコ、
韓国などから輸入しています。

 

 

rosenthalpapurikaシシトウガラシ位の大きさの「ミニパプリカ」

 

 

 

栄養価

両者の栄養面での違いですが、こちらは
「パプリカ」に軍配が上がるようです。

 

ビタミンCやビタミンAは「ピーマン」の約2倍、
ビタミンEでは約5倍。
カロテンはなんと約7倍含まれます。

 

とはいえ、「ピーマン」もビタミンCを
多く含んでいますし、なにより「ピーマン」
「パプリカ」は共に加熱しても、ビタミンCが
壊れにくいという優れものでもあります。

 

 

 

 

これは、ビタミン様物質の一種であるビタミンPが
含まれているためで、これにより加熱調理をしても
ビタミンCが失われにくくなるのです。

 

栄養面では「パプリカ」優勢という感じですが
「ピーマン」の独特の香りに含まれている
ヒラジンという成分は、血栓をふせいで
さらさらな血液にしてくれる効果があります。

 

その結果、血圧を下げたり、脳梗塞や
心筋梗塞の改善にも効果を発揮するそうです。

 

 

rosenthalmpapurika131225「ミニパプリカ」お皿に乗っている、緑が色づいた
ものが、ボールの中の黄色になります

 

 

 

緑色より色づいた方が栄養価が高い

また「ピーマン」「パプリカ」共に、緑色のものより
赤や黄色と色づいたものの方が栄養価が高いそうです。

 

赤く熟するまでに日にちがかりますが、その間に
甘みや栄養価が増し、カロテンが多くなります。

 

熟すにつれ赤くなっていくものはカロチノイドの
一種、カプサイシンが増えるからです。

 

カプサイシンは高い抗酸化作用があり
生活習慣病の予防も期待できます。

 

 

150528pimanhana
「ピーマン」の白い花

 

 

 

「ピーマン」はフランス語、スペイン語から

まず名前の「ピーマン」ですが、これはフランス語、
あるいはスペイン語からきているということは
前回、御紹介しました。

 

「ピーマン」の英語名は「Green pepper」、
「Red pepper」、「Yellow pepper」
というように「pepper」、つまりトウガラシです。

 

トウガラシの辛みを少なく改良したものが「ピーマン」。
日本に入ってきた当初は、「ピーマン」を
「甘とうがらし」とも呼んでいたことからもわかります。

 

 

赤くなる前の緑色の「ピーマン」

 

 

 

「パプリカ」はハンガリー語

一方、「パプリカ(Paprika)」という名前も
英語ではなく、原産国であるハンガリー語です。
かつてハンガリーでは国を挙げて「パプリカ」
栽培に取り組んでいた程でした。

 

それでは「パプリカ」は英語で何というかといいますと
英国では「red pepper」や「green pepper」、
米国では「bell pepper」とも、「red pepper」
「green pepper」ともいうそうです。

 

?、?……
「ピーマン」を英語でいうと「green pepper」
でしたよね?

 

 

ピエール・ガニョールの「北海タコと
チェーリートマト  ピーマンとドライトマト添え」

 

 

そうなんですよ、英語ですと「パプリカ」も
「ピーマン」も、おまけに「シシトウガラシ」
までもぜ〜んぶ「 pepper」だそうです。

 

 

        ピーマン        パプリカ
_________________________
原産地
       南アフリカ       ハンガリー
_________________________
日本へは  
    明治初期(特に1950年代から)  1993年
_________________________
栄養価
     血栓を防ぐヒラジン  ビタミンA.C.E共に
                ピーマンより多い

_________________________
日本名は
    フランス語、スペイン語  ハンガリー語
_________________________

 

英語では(詳しくいいますと色々ですが
おおざっぱに言いいますと)
ピーマン、パプリカ、シシトウガラシは
           
全て「pepper」

 




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