「サードウェーブ」のコーヒーは、ハンドドリップコーヒー 

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ハンドドリップコーヒーは日本発?

前回の「麻布珈琲」も、少し前に御紹介した
麻布十番パティオ前の「カフェ・ラ・ボエム」
も、共にマシンで淹れたコーヒーではなく
ハンドドリップコーヒーを謳っていました。

 

私にとってのハンドドリップコーヒーといえば
専用の器具がいらない(フィルターとドリッパー
は必要ですが)もっとも簡単にコーヒを淹れる
方法位の認識しか、今まではありませんでした。

 

ところが、現在これらのお店でいわれている
ハンドドリップコーヒーとは、そのようなもの
ではなく、もっとコーヒーを極めた形態として
のドリップコーヒーという意味合いのようです。

 

 

160608applepie「カフェ・ラ・ボエム」のハンドドリップコーヒー

 

 

ハンドドリップコーヒーは、コーヒーを巡る
「サードウェーブ」という流れの中で
注目されてきたコーヒーの淹れ方。

 

それまでもハンドドリップコーヒーはありましたが
これは主に日本を中心とするコーヒーの淹れ方
であり、欧米ではエスプレッソやコーヒー
プレスといった機械での抽出が主でした。

 

 

160927azabucoffee「麻布珈琲」のハンドドリップコーヒー

 

 

 

「第一の波・ファーストウェーブ」

現在は「サードウェーブ」の流れの中にいますが
第一の波「ファースウェーブ」は
19世紀後半から1960年代までを指します。

 

大量生産、大量消費の時代においては、当然の
ことながらコーヒーも同様の動きを見せ、
「マックスウェル(Maxwell)」や「ネスカフェ
(Nestle)」等のインスタントコーヒーも登場しました。

 

流通の発達もあって安価になったコーヒーは
多くの人が楽しめる、ポピュラーな飲物になって
いき、インスタントコーヒーの登場は、それを
一層、押し進めていったといえるでしょう。

 

インスタントコーヒーの形態としては、瓶入りや
真空パック、スティックタイプと気軽に楽しむ
ための、いろいろな形が提案されましたが
欠点は苦味が強く風味に欠けたことでした。

 

 

140904tokyomidtowastarbucksキャラメルマキアート「スターバックス」
コンプレックススタジオ店/東京ミッドタウン

 

 

 

「第二の波・セカンドウェーブ」

ファーストウェーブの欠点を補うべく
1960年代に生まれたのが第二の波。

 

セカンドウェーブは、1966年にカリフォルニア州
バークレーで創業された「ピーツ・コーヒー&
ティー(Peet’s Coffee & Tea)」や、

 

1971年、ワシントン州シアトルで開業し
現在は、世界で18,000店舗以上もの展開をみせる
「スターバックス(Starbucks Corporation)」に
代表されるもので、深入りの高品質の豆を
使っていることが特徴です。

 

風味豊かな香り高い出来立てのコーヒーを
お店で提供するようになり、コーヒーの様々な
アレンジ、ラテやエスプレッソ等が広まった
のも、この第2の波の時代だったといいます。

 

 

140903kyaramerupudhinguキャラメル&プディングフラペチーノ
「スターバックス」赤坂Bzタワー店

 

 

 

「第3の波・サードウェーブ」

そして現在のサードウェーブコーヒーと
称される運動の一部といわれているのが
「スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ
(Stumptown Coffee Roasters)」という会社。

 

オレゴン州ポートランドに本社を置き、1999年に
1号店をオープンした後、シアトルやニューヨーク
にも進出し、「コーヒー消費者の味覚の洗練」
「革命的なコーヒービジネス」を掲げている会社です。

 

最高品質のコーヒーを求めて、創業者の
ディアン・ソレンソンや社員は、自ら農場を
訪れるのに時間を費やすことも、また納得のいく
コーヒー豆に出会えたときは、公正価格の
3〜4倍ものお金を払うことも厭いません。

 

 

coffeenomiコーヒーの実

 

 

それはその場限りの取引にとどまらずに
よい豆を作る生産者との、長期に渡る
よい関係を築くことでも知られています。

 

日本でも話題の「ブルーボトルコーヒー
(Blue Bottle Coffee)」は、2002年
カリフォルニア州オークランドで創業されました。

 

創業者のジェームス・フリーマンは、元はビジネスマン
ではなく、音楽奏者だったという変わり種で
「自分が本当に好きなコーヒーを飲みたいと思って、
店を開業しました」ということだそうです。
            (「ITmediaビジネス」)

 

2015年2月6日に、江東区清澄白河(東京都江東区
平野1丁目4−8)に、アメリカ以外では初の店舗と
なる「Blue Bottle Coffee」をオープン。
ちょっと工場みたいな雰囲気ですね。

 

 

bluebottlecoffee「ブルーボトルコーヒー」日本1号店 江東区清澄白河

 

 

今はそれほどでもないようですが、開業当時は
お店の開店前から人が並んで待っていたといいます。

 

現在、国内の「ブルーボトルコーヒー」は清澄白河
ロースタ&カフェの他は、中目黒カフェ、新宿カフェ、
「あぷりのお茶会赤坂・麻布・六本木」の守備範囲(?)
でいいますと六本木カフェがあるようですね。

 

清澄白河店がおしゃれでカッコイイ!と、絶賛する声
もありますが、私は正直なところちょっと苦手ですが
六本木カフェは、その点大丈夫そうですので
是非、行ってみなければ。

 

 

130324moka2東京三鷹の中近東文化センターのイヴェントで
コーヒーを淹れる「コフィア(Coffea)」のマスター

 

 

 

1〜3のコーヒーウェーブのまとめ

第一の波(ファーストウェーブ)は……

 流通の発達もあり大量生産、大量消費で多くの
 人が、コーヒーを楽しめるようになったものの
 味という店では少々の妥協もあった

 

第二の波(セカンドウェーブ)は……* 

 そのマイナス面を補うべく、深入りの高品質の豆
 を使用し、お店で出来立てのコーヒーを提供

第三の波(サードウェーブ)は
よりよいコーヒーを求め、次のような方法で……

* 1 厳選したコーヒー豆を使って
* 2 店舗でローストしたものを
* 3 バリスタが一杯ずつハンド
   ドリップコーヒーを淹れる

 

 

121125cofia630「コフィア(Coffea)」のハンドドリップコーヒー

 

 

 

「バリスタ」って?

「バリスタ」とは、イタリア語「barista」で
コーヒーに関する知識と技術を持ち、バール
(イタリアの喫茶店)のカウンターで
コーヒーを淹れる人のことをいいます。

 

勿論、コーヒーを淹れられるだけではなく
欧州スペシャルティーコーヒー協会による筆記、口頭、
実技の技能検定試験に合格することが必要です。

 

日本でも、日本スペシャルティーコーヒー協会と
日本バリスタ協会の共催により、2002年から
ジャパン・パリスタ・チャンピオンシップ
が行われているそうです。

 

 

coffee

 

 

 

ハンドドリップコーヒーにまつわる英語

英語といえば、日本では「ドリッパー」と呼んで
いる、ハンドドリップコーヒーを淹れる器を
英語ではコーヒーを上から注ぐという意味の
「Coffee  Pour-Over(コーヒー  プア  オーバー)」
というそうです。

 

一方、手で淹れるタイプではなく、機械で
ドリップコーヒーを作る器具のことは
「Auto-Drip  Coffee  Maker」、あるいは
「Automatic  drip  coffee  maker」。

 

 

121027cof550死ぬ前にもう一度、飲んでみたい
山形の名店「コフィア(Coffea)」のコーヒーのエキス

 

 

中には豆を買ってきて、自分で挽くという
本格派の方もいらっしゃると思いますが
そのような豆のままのコーヒーは「Whole  Bean」、
挽いてある方のコーヒー豆は「Ground」。

 

挽いてある「Ground」状態にする、コーヒー豆を挽く
道具は「Coffee  Grinder(コーヒーグラインダー)」
というわけですね。
(以上は「テックガールのユーエスライフ☆ブログ
              TheUsLife」より)

 

さあこのあたりで、美味しいコーヒーを
淹れて一息つきましょうか。

 




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