デザインハブ5周年トークイベント 長友啓典 東京ミッドタウン

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

 

昨夜、東京ミッドタウンにあるデザインハブ
のトークイベントに行ってきました。

 

デザインハブ内のインターナショナル・デザイン
・リエゾンセンターで開催されたものです。

 

現在、デザインハブ5周年記念として、
「信じられるデザイン」展が開催されています。
(3月30日から6月17日まで
の11:00~19:00で年中無休)

 

その4回目のトークイベントが
昨夜行われたのです。

 

ゲストは、グラフィックデザイナー
の長友啓典さんで、聞き手は
編集者の野田幾子さんです。

 

専門家やデザイン関係の学生さんも
多かったものの、専門家でなくても
充分楽しめるお話でした。

 

長友啓典さんは、かつての自身のお仕事
である「表現の自由の追求」ということ
について、面白く興味深い事柄をあげて
説明してくださいました。

 

最後のコーナーでは、聞いている人々に
「あなたにとっての信じられるデザイン
は何ですか?」
との問いが投げかけられました。

 

それに答えた人のうちの一人は
デザイン専攻の大学一年生の学生さん。

 

彼は、自分が信じられるデザインとして、
彼が愛用している消しゴムをあげました。

 

その答えを聞いた長友啓典さんは
彼に言いました。

 

明日からは、消すことは忘れて、
描いて描いて描き続けてください、
という意味のお答えをなさったのです。

 

その長友啓典さんの答えがとても
素敵で、私には感動的に思えました。

 

私が、乱暴に短くまとめてしまいました
ので、長友啓典さんのおっしゃった言葉の
素敵なニュアンスが正確に伝わっては
いないと思うのですが……。

 

御本人は、よりよい線を求めて描いては消し、
描いては消しを繰り返しているのでしょう。

 

しかし、長友啓典さんは
消さなくていいとおっしゃるのです。

 

あなたがよくない、と思って消した線は
本当はよい線なのかもしれない、
すばらしい線なのかもしれない、と。

 

目先の小奇麗さを気にして、小さく
まとまることはない、という言葉遣いで
長友啓典さんはおっしゃったわけでは
ありませんでしたが、私にはそのような
意味に感じられました。

 

消すことはいいから、描いて
描いて書き続けてください。
デッサンでもなんでも、同じことを毎日
欠かさず3年、5年と続けて御覧なさい。

 

必ず、成長している。
大きく変わっているに違いないと。

 

長友啓典さんのお話は、単に「もの」
のデザインという話にとどまらずに、
人生のデザイン,生き方のデザインに
ついての素晴らしいお話でもありました。

 

 

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