スープにこだわった中華風粥「丸善食品工業株式会社」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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中華風粥

「丸善食品工業株式会社」の中華風粥です。
正しくは「スープにこだわった中華風粥」
だそう。

 

この中華風粥、買う時にメーカー名などは
全く見ないで買ってしまいました。

 

このお粥を食べ終わってしみじみ(?)と
見てみますと「丸善食品工業株式会社」
とありますが、私の記憶が正しければ
初めて聞いた会社のような気がします。

 

 

 

名前に記憶はなくても製品は食べていたかも

ホームページを見てみましたら
本社は長野県千曲市。
創業は昭和36年と書いてありますから
西暦でいいますと1961年ということですね。

 

ということは、決して新しい会社ではない
のに、聞いたことがないというのも不思議です。

 

1961年の2月が創業で、その年の5月からは
雪印のアイスクリームや、果実缶詰、製菓原料
などの製造を始めたということです。

 

その後、森永製菓と提携をしてネクターや
トマトジュースの製造もしています。

 

 

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その他にも、トマトケチャップや
コーヒー缶などを作っています。

 

もしかしたら私自身はその名前を意識はして
いなくても「丸善食品工業株式会社」の製品
を口にしていた可能性はかなりありますね。

 

 

 

「スープにこだわった」シリーズは5種類

今回は「スープにこだわった中華風粥」
を買いましたが、丸善食品工業株式会社には
この「スープにこだわった◯◯風粥」
がいくつかあります。

 

「スープにこだわった豚チゲ風粥」
「スープにこだわった海鮮風粥
「スープにこだわった牛テール風粥」
「スープにこだわった参鳥湯風粥」
と全部で5種類ですね。

 

tyuka       (写真/「丸善食品工業株式会社」)

 

 

そこで肝腎の中華風粥のお味なのですが
残念ながら、香りが好みではありませんでした。

 

 

 

使用しているスパイスが私の苦手なものだったのかも

「中華の旨味たっぷりのスープ」と書いて
あるところを見ますと、丸善食品工業株式会社
は、このスープの味には自信をもっていること
が伺える表記でもあります。

 

私は中華風スープについては、詳しくない
のですが、もしかしたら私の好みではない
スパイスが入っていて、それがダメだった
のかもしれません。

 

 

250px-StarAnise        八角(スターアニス)(写真/「Wikipedia」)

 

たとえば中華料理にも使われる八角は
好みが分かれるスパイスだと思います。

 

八角という名前は、まさに八角形の形から
きたのでしょうが、英語ではスターアニス。

 

「アニス」という良い香りのスパイス
があり、その香りに似ていることから
スターアニスと名づけられたそうです。

 

私自身は、八角自体はそんなにいい香り
とは思えないような気もしますが……。

 

ただ、この八角が他のスパイスとあわされると
全く別物の良い香りになるのですよね。

 

 

 

使用しているスパイスは不明

この中華風粥のスープにはどんなスパイスが
使われているのかと原材料を見てみました。

 

「精白米(国産コシヒカリ100%)、鶏卵、
でん粉、食用ごま油、しょうが、食塩、
チキンパウダー、鶏脂、粉末しょうゆ、
デキストリン、酵母エキス、たん白加水分解物、
野菜エキス、調味料(アミノ酸等)、
香辛料抽出物、カラメル色素」

 

ということなのですが、香辛料抽出物という
のがスパイス関係なのかもしれませんが、これ
では具体的に何のスパイスかはわかりませんね。

 

今回いただいた中華風粥の匂いは
私にはどうもダメでした。
他の製品に期待しましょう。

 

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メープルリーフクリームクッキー「ルクレール」やまや赤坂店

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カエデの葉っぱの形のクッキー

「ルクレール」のメープルリーフクリームクッキー。

 

葉っぱ好きの私は、カエデ(メープル)の
形の可愛さに思わず手にしていました。

 

メープルリーフ、カエデの葉っぱですので
当然のことながら(?)カナダ産のお菓子です。

 

 

120904meipu「メープルリーフクリームクッキー」ルクレール

 

 

国旗にもカエデの葉っぱ

こちらは私も時々お邪魔させて
いただく、赤坂にあるカナダ大使館で
ひらひらしているカナダの国旗です。

 

 

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日本の国旗のように、使われて
いる色は赤と白の2色。

 

色はさておいて、形はどうでしょう?
今日のルクレールのメープルリーフ
クリームクッキーに似ていますか?

 

本物のカエデの葉っぱはこんなふうですよ。

 

 

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カナダサトウカエデ     ノルウェーカエデ
(写真/「世界のメディア・ニュース」)

 

 

とカエデの写真を探していて
おもしろいことを見つけてしまいました!

 

 

 

カナダ新紙幣のカエデの種類が間違っている!

BBCニュースによりますと、カナダの
新しい紙幣に印刷されている、カエデの
葉の種類が、間違っているそうです!

 

本来は、カナダサトウカエデ
(Canadian sugar maple leaf)
というカエデを使わなくてはいけませんでした。
上の写真でいうと左の葉っぱですね。

 

 

 

 

それが実際は、ノルウェーカエデ
((Norway maple leaves)である
右の葉っぱを使用してしまったのだとか。

 

このカエデの葉が掲載された紙幣は、20カナダドル、
50カナダドル、100カナダドルの3種類だそうです。
2013年11月から使用するということです。

 

ということは今月ですね。
どうなったのでしょうか?
現在、使われているのかな?

 

 

「メープルリーフクリームクッキー」ルクレール

 

 

 

カナダのお札はプラスティック

そのカエデ違いのお札を探しているときに
またまた新たな発見!

 

カナダってお札がポリマー製、つまり
プラスティックなんですって!

 

 

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ポリマー製のカナダドル
(5カナダドル、10カナダドル)
(写真/「バンクーバー経済新聞」)

 

 

こちらは、ポリマー製の
5カナダドルと10カナダドル。
う〜ん、知らなかったなぁ。

 

先日、バンクーバー在住の日本人と
3時間位おしゃべりをしていたんですが
そんな話はでなかったし。
って、別に聞かなければ話には出てきませんよね。

 

こちらは2年前に、こんなポリマー紙幣の
カナダドルが出るんですよ、という
お知らせビデオの一部を拡大したもの。

 

 

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ポリマー紙幣 100カナダドル
(写真/「ROCKET NEWS24」)

 

 

先ほどのBBCの報道によりますと、5カナダ
ドルと10カナダドルは、間違えずにカナダ
サトウカエデの絵が使われているそうです。

 

間違ってノルウェーカエデを使用した
紙幣は、20カナダドル、50カナダドル、
100カナダドルの3種類ということ。
どうでしょう?

 

10カナダドルのカエデと、1
00カナダドルのカエデをご覧になって
違いがおわかりでしょうか?
私はう〜ん、あまりわからない……。

 

20、50、100カナダドルは確かにノルウェー
カエデのような気がするのですが、それだけ
ではなく、5、10カナダドルも間違って
いるような気もしてしまいますし。
   ◦
   ◦
   ◦
と書いて、しばらく時間がたちました。
ちょっと、わかったみたい!

 

 

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「ホントか?」   「う、うん…」

 

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節子・クロソフスカ・ド・ローラ伯爵夫人 「お人形ではなく」

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

cf092086バルテュス夫妻(写真/「SENZA FINE」)

 

 

柔らかで、毅然として

数年前のことですが、私は画家のバルテュスと
結婚した節子・クロソフスカ・ド・ローラさんの
お話しになったことや書いた本を
読んだことがありました。

 

節子さんは正確にいいますと、
20世紀最後の巨匠といわれた画家
バルタザール・ミシェル・クロソフスカ
・ド・ローラ伯爵(Le Comte Balthazar Michel
Klossowski de Rola)の妻である
(La Comtesse Setsuko Klossowski de Rola)
のことです。

 

 

setsuko

 

 

夫であるバルテュスに
「日本人なのに、なぜ着物を着ないのか?」
といわれてから着物を着るようになったという
節子クロソフスカ・ド・ローラさん。

 

私は節子クロソフスカ・ド・ローラさんの、和服に
ついての考え方に深く感動したことがあります。

 

 

 

 

 

文庫結びについて

その一つは、文庫結びをするのに年齢制限と
いうものを考えていらっしゃらないことです。

 

昨日のブログでも触れましたが、日本では
ある程度以上の年齢になって文庫結びを
するのは、オーバーな言い方ですが
ちょっとした「勇気」がいるものです。

 

それは、
「着物についての決まりごとを知らない人と思われる」、
あるいは「知っていながら若作りをしている」
と見られることへの不安ががあるからです。

 

昨日も書きましたように、現在はそれがあたかも
決まりごとであるかのように言っている着付け教室や、
TVで活躍している着物の専門家もいらっしゃる
にはいらっしゃいます。

 

しかし本来は、文庫結びは
年齢を問わずに結ばれていた帯結びです。

 

 

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蛇籠桜樹模様小袖 18世紀
(写真/「女子美染色小レックション」)

 

 

 

飛行機では文庫を前にまわして

節子クロソフスカ・ド・ローラさんも
そのような本来の文庫結びの考え方を
踏襲していらっしゃるようです。

 

飛行機に乗る時は、後ろの文庫結びを
くるっと前に持ってきて椅子に座っている、
と書いてあるものを読んだことがあります。

 

確かに、そうしますと後ろの文庫結びが
邪魔になりませんからね。
次の写真は節子さんが書かれた
御本に掲載されていた写真です。

 

 

文庫結びをしている節子さん
節子・クロソフスカ・ド・ローラ著
「ド・ローラ節子の和ごころのもてなし」新潮社

 

 

なかには、文庫結びは椅子に腰掛けると
崩れてしまうのでお太鼓結びをする、
という方もいらっしゃいます。

 

ですが、椅子に深く座っていて崩れる
のは、お太鼓結びでも同じこと。

 

ましてや飛行機という長時間すわっている
乗物で、しかも睡眠をとったりもしますので
お太鼓結びであっても崩れてしまうのは
当然のことでしょう。

 

節子クロソフスカ・ド・ローラさんは、単なる型に
とらわれることはなく、また多くの人が言っているから
従う、という方ではないのだ知り、私は深くひかれました。

 

 

f0012154_15343696(写真/「インディアンとウチナーンチュ」)

 

 

 

動きとともに着崩れたとしても……

そして節子クロソフスカ・ド・ローラさんの
和服に関しての考え方で、私が感動したもう一つ
のことは、着物の着崩れについてのことです。

 

こちらは朝日新聞の「暮らしの風」に書いてあったもの。
もう7、8年前のことかもしれません。

 

「暮らしの風」というのは、新聞屋さんが
毎月持ってきてくれる小冊子のことです。

 

 

 

 

言葉自体は、節子クロソフスカ・ド・ローラさん
がおっしゃったそのままではありませんが、

 

「着物を着て生活をしていて着付けが乱れたり、
気崩れたとしても、それはそれで美しいと
思います」という意味のことでした。

 

私は、節子クロソフスカ・ド・ローラさんの
この言葉にわが意を得たりという思い。
といいますかこの言葉自体が美しいですね。

 

 

001_1

桜樹詠文字模様小袖 江戸時代 18世紀
(写真/「女子美染色コレクション」)

 

 

 

「本当に美しい着物姿」とは

私は常々、現在の着付けの本から抜け出したような
美しいといえば美しいけれど、しかし作りすぎた
ようにも見える、不自然な着物の着方に
違和感を感じていました。

 

現代は、着物が日常着ではなくなっており
着物を着て記念撮影をすることも多くなりました。

 

そのため、より美しく、より美しく、と
見た目の美しさを重視するようになって
いったのかもしれません。

 

 

 

 

しかし、それは写真撮影の美ではありますが
日常に着て生活している本来の着物の美とは
少し異なっているようにも思えるのです。

 

着物を着て生活をしていれば
着崩れるのは当然のこと。

 

 

 

着物に着られる、ではなく着ましょう

それを「それはそれで美しいと思います」と
おっしゃった節子クロソフスカ・ド・ローラさん。

 

 

f0012154_16301929(写真/「インディアンとウチナーンチュ」)

 

 

この写真などもそうですね。

 

まるで鎧でも着たかのようなつくられ過ぎた
また、着物に着られてしまっているような
「美しい(?)」着付けの本の写真はと違います。

 

お着物が、節子クロソフスカ・ド・ローラさん
にそって息づいているかのような
本当に美しい写真だと思います。

 

 

 

 

 

「しきたりをあえて崩す」 

着物の着方の約束事も、あらゆるマナーも最初は
いろいろな方に教えて頂くことが必要でしょう。

 

しかし、いったん自分のものとしたあとは
自分で考えて選ぶものなのではないか
と私は思っています。

 

「しきたりをあえて崩すところに美が生まれます」と
『めぐり合う花、四季。そして暮らし』
(白鳳社 2010)のなかで、節子クロソフスカ
・ド・ローラさんはおっしゃっています。

 

 

 

 

 

「ベートーヴェンの『美しいものを作るのに
破れない規則はない』の
言葉も、思い出し
ながら……
規則はすべての物事がスムーズに正しく
実行
されるための補佐の存在であるのが、今は
どうも諸々の主に
なっているところがある
ような気がします。」(P.42)

 

「(着物の)着方に関しての約束事は知識
として大切にする一方、
気候の変化、環境の
変化に準じて身につけて気持ちのよいのが
一番よい着方だと思います。

 

個性の表現は、磨かれた感覚を
もっているかいなかということ。

 

その感覚を持つには美しいものに接して、
絶えず学ぶこと、でも最初は
自分の心を美しく
磨くことが第一の課題かもしれません。」(P.76)

 

 

 

01_01「グラン・シャレ」(写真/「Cressive」)

 

 

 

「お人形」ではなく

この建物は現在、節子クロソフスカ・ド
・ローラさんの住んでいるスイスのロシェニール
(Rossinie)の「グラン・シャレ」です。

 

 

1754年に建てられたという、
スイスで一番大きな木造建造物。

 

節子クロソフスカ・ド・ローラさんの本に、以前は
ホテルだったとも書いてあった記憶があります。
40ものお部屋があるそうですよ。

 

このグラン・シャレ山荘で、晩年の
バルテュスと、節子クロソフスカ・ド・
ローラさんは暮らしていました。

 

2001年2月18日、バルテュスが93歳の
お誕生日を迎える直前に亡くなるまで。
それは、二人が日本で出会った
1962年から39年後のことでした。

 

 

 

 

 

バルテュスの愛した美しい人 

節子クロソウスキーさんの著書である
『見る美 聞く美 思う美』(祥伝社刊)の前書き
には、バルテュスのこんな言葉が書かれています。

 

「節子をひと目見たとき、私が憧れていた
日本の形が、その姿のうちに秘められて
いるのがわかった」と。

 

画家バルテュスは、日本を訪れて節子さんと
出会い、日本人形のように美しい節子さんの
姿形を愛でました。

 

しかし彼が愛したのは、自分というものを
持たずに従順に尽くす、ただ美しいだけの
お人形さんではありませんでした。

 

御自分の考えをきちんと持ち、それを表現する
女性である節子さんを、バルテュスは終生愛した
のだという事実は私にとって、なにより
嬉しいことでもありました。

 

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