シェリー酒 「人と飲物…」ドイツ文化会館 4

「あぷりのお茶会 赤坂・麻布・六本木」へようこそ!

 

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スペインのシェリー酒

ドイツ文化会館でのイベント「人と飲物、
そして文化(The Art of Drinking)」の
御紹介も今日で4日目。

 

まだまだお話ししたいことはあるのですが
今日で終わりにしましょうね。

 

ということで(?)最後はシェリー酒です。
シェリー酒は本来、食前酒だそうですが
まあ固いことは抜きで。

 

スペイン産ということだけで、名前は覚えて
いなかったのですが、調べてみましたら
「マンサニージャ・ラ・ヒターナ」
というシェリー酒のようです。

 

 

イタリア産の「スパークリングワイン」
ドイツ文化会館の中庭で

 

 

 

シェリー酒に空気を含ませる

シェリー酒をオーダーすると、スペインのユニオン
リカーズのアルフォンソ・マルティンさんが
グラスに注いでくれるのですが
その注ぎ方が美しいのです!

 

ベネシアンドールという、お酒の注ぎ方
の技法の一つだそうです。
ですがこのベネシアンドールは
見た目が面白いだけではありません。

 

シェリー酒を空気に触れさせて味をまろやかにする
という意味をもち、ベネシアンドールをしたものと
しないものでは、はっきりと味の差があるのだそう。

 

 

38432_I_El arte de beberアルフォンス・マルティンさんのベネシアンドール
(写真/「tokio.servantes.es」)

 

 

 

華麗な技、ベネシアンドール

上の写真ではわかりにくいのですが
アルフォンス・マルティンさんが、右手に持って
いる長い柄杓のようなもの(写真では先の部分が
切れてます、ごめん)にシェリー酒が入っています。

 

グラスのそばに柄杓を持っていき、シェリー酒を
注ぐや否や、一瞬にして、柄杓を上の方に
持ち上げます(持ち上げた後がこの写真)。

 

最後には、グラスと柄杓の間はかなりの距離に
なっていますが、シェリー酒は1滴もこぼれる
ことなくグラスに収まっている、というわけ。

 

しかもドイツ文化会館では、シェリー酒を注ぐ
グラスが、この写真のような直径が5㎝以上は
あろうというものではなく、もっと小さな物
でしたので、難易度はかなり高かったはずです。

 

 

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シェリー酒は白ワイン

私はいままでシェリー酒を飲んだ記憶がない
のですが、たとえあったとしても1,2回
というほど馴染みのないお酒です。

 

当日のシンポジウムで初めて知ったのですが
シェリー酒って、白ワインのことなのですね。

 

白ワインに高アルコール度の蒸留酒を加えた
強化ワインを樽につめ、樽の木の風味が
加わった白ワインのことをシェリー酒
というのだそう。

 

 


theartofdrinking左下のオレンジがスペイン
写真はベネシアンドールをするアルフォンス・マルティンさん

 

 

 

スペインの一部でのみ造られているシェリー酒

またシェリー酒は、世界のどこでも造っている
というわけではなく、スペイン南部、アンダルシア
地方カディス県のヘレスという町の周辺の
三角地帯とその周辺、に限られているようです。

 

アルコールを加えてあるということですので
当然のことながら、普通の白ワインより
アルコール度は高め。

 

白ワインが、12度〜15度であるのに対して
シェリー酒は、15度〜22度位ということです。

 

 

ドイツ文化会館から、併設されているカフェレストラン
「ノイエス」のプレッツエルをいただきました

 

 

 

今回も「ノイエス」のプレッツェルのサービス

私は、今回のイベントに参加できるか
わからなかったため、事前に申し込みは
していませんでした。

 

申し込みをしていない人は、ホールではなく
その他の場所で、基調講演やシンポジウムを
聞くことになります。

 

私が図書館のそばでゆったりと聞いていますと
ドイツ文化会館の方が、いつものように
プレッツェルをサービスして下さいました。

 

ドイツ文化会館に併設されているカフェレストラン
「ノイエス」のおいしいプレッツェル。
楽しい、おいしい一時をありがとうございました!

 

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