認知症の予防効果が期待される「クルクミン」 クルクミン1

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「紀ノ国屋」のカレーはオレンジ色に近い?

赤坂サカスの赤坂Bizタワーにある紀ノ国屋アントレ
で買った「自家製ソーセージ入りカレーパン」。

 

普通のカレーパンとはちょっと形が違っていて
お腹にあいた2つ穴からカレーが見えています。

 

カレーの色は黄色というよりは
ちょっとオレンジ色がかって見えますね。

 

 

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カレーの黄色はクルクミンの色

カレーの色というのは、主にスパイスのウコン
(ターメリック、学名Curcuma longa)の
色素成分であるクルクミンの色です。

 

クルクミン(Curcumin)という名前は
アラビア語の「黄色」を意味する
「クルクム(kurkum)に由来するそう。

 

クルクミンを含んでいるウコンの学名の
「クルクマ(Curcuma)の由来も同様です。

 

 

 

 

 

インドの人には認知症が少ない

ウコンの中でも、特に秋ウコンにクルクミンは
多く含まれているそうですが、クルクミンは
植物性の天然色素として、たくあん、漬け物、栗や
リンゴのシロップ漬けなどの色付けに使われています。

 

ところがこのクルクミン、黄色の色素として
重宝なだけではなく、認知症にも効果を発揮
するとの報告が最近なされました。
(「週刊朝日」2015年5月22日号)

 

インド人には認知症の発症率が少ないと
いわれており、アルツハイマー症の発症率は
アメリカ人の4分の1といわれます。
その理由として考えられているのが
カレーというわけ。

 

 

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アルツハイマーの予防も期待できるクルクミン

これに関する研究をしたのは
金沢大学の山田正仁教授のチーム。
10年ほど前に、アメリカで同様の
研究がされたようです。

 

クルクミンはポリフェノールの一種であり、
抗酸化作用や抗炎症成分のあることは、今までも
よく知られていましたが、アルツハイマー病の
脳の変化にも効果があるのか否かを
この度、実験したのです。

 

試験管内でアルツハイマー病の、脳の病変
の状態を再現して、クルクミンがそれを
阻止することができるかを調べました。

 

 

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すごいね、クルクミン

するとクルクミンを加えたものは
アミロイドβータンパクがくっついて
固まってしまうのを大幅に抑えたのです。

 

「ある種のポリフェノールには、アミロイド
βータンパクが集まるのを抑えるだけでなく、
すでにたくさん集まったものも分解する
作用があることもわかりました」
と仰るのは山田正仁教授。

 

アルツハイマー病にしたモデルマウスに
クルクミンを投与すると、オリゴマーと
呼ばれるアミロイドβータンパクの固まりが
出来にくくなることもわかりました。

 

 

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レビー小体型認知症にも効果を発揮

認知症(Dementia)で一番多いのは
アルツハイマー型認知症、次に多いのは
レビー小体(Lewy Body)型認知症で
レビー小体型認知症は
男性が女性の2倍ほど多いそうです。

 

αーシヌクレイン酸という異常タンパクが脳内にたまる
レビー小体型認知症も、アルツハイマー型認知症と同様
クルクミンの効果が期待できるとの結果もでています。

 

もちろんこれらは、試験管内や
マウスでの実験ではありますが。

 

これから暑い夏に向かいますので、こんな効果も
期待しながら、おいしいカレーを頂きましょうか。

 

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