白玉ぜんざい「松月」 大納言はあずきの大きな品種

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松月の「白玉ぜんざい」

先日は「相模屋」のくずもちを御紹介しまし
たが「相模屋」は、一ツ木通りを挟んで
赤坂サカスの正面にあるお店でした。

 

今日の松月は、「相模屋」の前を
赤坂見附方面に一ツ木通りを、ほんの2,3分
歩いて行ったところにあるお店です。

 

「相模屋」は明治28年の創業で
今年で120周年でしたが、
今日の「松月」は大正8年の創業。
(港区赤坂4−3−4 03-3583-7303
 お店のサイトはないようです)

 

大正8年は西暦でいいますと1919年、
ということは、あと4年で創業100周年
というわけですね。

 

「相模屋」といい「松月」といい、
やはり老舗が多い赤坂です。

 

 

blog_import_515366ad455aa一ツ木通り

 

 

 

味を守るために一ツ木通り店のみ

現在は「松月」の2代目と3代目に
あたる西尾さん親子が、先代の味を
大切に守っていらっしゃいます。

 

これだけ長く営業していますが「松月」に支店
はなくお店は一ツ木通りのこちらのお店だけです。
その理由は、手を広げると
味が落ちてしまうからだとか。

 

1階が販売で、2階は茶房になっていていますが
ここで寒い冬に、あたたかいぜんざいを食べる
のが楽しみという常連さんも少なくないようです。

 

そちらは冬になったら試して
みることにして、今日はとりあえず
「白玉ぜんざい」に挑戦してみました。

 

 

blog_import_515366afcca31一ツ木通りの照明

 

 

 

「松月」の特製餡は、『築地明石町』?

今日の写真で、ローゼンタール魔笛の
お皿の上に乗っている透明の容れ物に
入った形で販売されています。

 

これくらいですと、ちょっと甘みを
という時に丁度いい分量ですね。

 

 

 

 

その上、「松月」自慢の特製餡が
また上品な味わいです。

 

「松月」の餡は、あずきの皮をのぞいてから
炊き上げるそうで、写真でもあずきの色が
少々うっすらとして見えますね。

 

色だけではなく、甘さに関しても控えめにしてあり
目一杯「あんこ〜!」という感じではなくさらっと。
ですがこれは、単に味が薄い、
ということではありません。

 

すっきりしたのどごし、などという言葉を
使うとビールのようですが、華美に飾り付けを
した人ではなく、鏑木清方の『築地明石町』の
女性のような感じと言いましょうか(って、
このたとえ、あっているかなぁ?)。

 

 

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大納言はあずきの大きな品種

この「白玉ぜんざい」の餡もそうなのかは
わかりませんが、「松月」の餡は、先ほどの
皮をのぞいて炊き上げたあずきに、やさしく
そっと炊いた大粒の大納言を混ぜてあるそうです。

 

とここで「大納言」もあずきでしょう?、
と思ったのですが、「農林水産省のサイト」
によりますと、

 

あずきの中でも特に大粒のものを
大納言と呼ぶそうです。
また、大きいだけではなく、煮た時に
皮が破れにくいという特徴もあるとか。

 

 

こちらは同じ「松月」の一木まんじゅう

 

 

煮た時に皮が破れることを「腹切れ」と
いいますが、大納言はこの「腹切れ」がない
ことから、切腹のない公卿の官位である「大納言」
と名づけられたといわれているそうです。

 

一方、豆の形が大納言が被った烏帽子(えぼし)に
似ていることからつけられた、という説も。
また、大納言より小さい「中納言」「少納言」
という品種もあります。

 

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